居合をやるうえで 下緒はけっこうウエイトの高い装備品となります
携刀するときはキチンと持って
刀礼のときは 作法にのっとり捌いて
腰に差すときは袴の紐に結んだりします
流派によっては 浪人結びのままや 腰の後ろで刀の差し裏に垂らすだけ
などもあります
模造刀を買ったときに付いていた純綿の下緒です
(模造刀は数本購入したので 実質数代目の下緒ということになります)
しなやかで 長く使ってきたけど特に痛むことなく使えてます
でもさすがに 色がだいぶ落ちてますね
ということで 新しい下緒をネットで探してみましたが
意外と高いんですね 正絹などは高価すぎて手がでませんw
それと純綿は少々わたしには柔らかいので
安い人絹のものを選びました
(人絹とは「じんけん」と読むそうで 化学繊維のレーヨンのことです)
週明けくらいに届くかな 楽しみです^^
参考になるか分かりませんが
人に教わったも事も含めて 浪人結びの わたしなりのコツを紹介させていただきます
まず栗形に下緒を通しにくいときは下緒の先を メモ用紙などで
先細りになるようくるみます 余分な紙はカット 下緒を切らないよう注意
下緒の先端は矢印のあたりです
これを栗形に通します その時下緒が抜けてしまわないよう
矢印のあたりを紙ごと摘みながら 紙の先端を引っ張って通すと いいでしょう
シトドメが付いてたりすると 意外とメンドウですが
この方法だと簡単に通せます
写真のように左手人差し指を通して結んでいきます
(結び方は他のサイトで覚えて下さいね 親切なサイト沢山あります)
これを適度に締めます
締める順番は
①栗形から鞘の裏側に通した部分
②輪っか
③残った先
です
後で指が抜ける程度に締めます
3つ通し終わりました
左手人差し指を抜きます この時矢印の部分を右手で押さえながらやると 結びがくずれにくいです
余った先を3つの輪っかに通します
反対側を結ぶ時はこの通した紐が 人差し指の代わりですw
ここで 秘密兵器登場
ドライバー6本セットなどに入ってる 千枚通しのようなこの道具
これの先端を丸く削って 磨いたものです
これを使って 編み物よろしく残りの作業をし
また結びを締めたりするのに使うと便利です
ただし この道具にキズがついていたり先端が尖ったままですと
下緒を痛めてしまったりします
また 先端が尖っていなくても 柄に当ててしまうと
塗りにキズがつきますので 要注意です
通しおわりました これからユルいところを締め 形を整えていきます
もう一度締める順番を丁寧に見てもらうと
まず栗形から鞘の裏側にまわした部分 これを矢印方向へ締めます
つぎは裏返して 輪っかの部分
表に戻して 輪っかの先
裏返して 2つ目の鞘の裏を通る部分
以下 繰り返しになります
手本になるほどキレイに結べてませんが いちお出来上がり
今回 純綿を使って説明させてもらいましたが
柔らかい純綿は締めすぎると 見た目はキレイになりにくいです
特に最後の締めですね
そういう場合 今までの経験では
Aの部分は固く締め Bはちょっと緩めに締める感じが いいかもしれません
この状態で 下緒の両端を引っ張ると 簡単にほどけてしまうという
古人の知恵は ほんとスゴいですね
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