いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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万世一系男子。 roots of the man for all ages

2017-05-27 20:02:12 | 日記
 (1)日本の天皇制というのは数千年の歴史の積み重ねの中で綿々と受け継いできたもので、極めて人類史上(一時は「神」と呼ばれた時代もあった)類まれで貴重な歴史的財産といえるものだ。

 万世一系男子(roots of the man for all ages)の天皇制は、戦前の大正天皇までは側室制度が存在して継承(報道)されてきた。
 韓国ドラマでは王様のお気に入りの不幸な生い立ちから立身出世した側室が度々登場して正妻の王妃との確執が演出されてドラマを盛り上げるが、こちらのほうは確執はあったのかわからないが日本の天皇制でも長らく側室制度が存在していた。

 (2)報道によると戦前に昭和天皇の意思で事実上廃止されたとある。現行皇室典範では天皇は国民統合の「象徴」として存在するものであり、側室制度とは相容れないものではある。

 一方でかっての天皇の側室制度は、それまでの天皇(男系)のうち約半数が側室の子だった(報道)とされて万世一系男子の天皇制を維持する大きな役割も担ってきた。

 (3)現在国会に提出されている現天皇の退位にかかわる特例法案では安定した皇位継承(皇室減少問題)に関する付帯決議案として「女性宮家」の創設が焦点となっている。

 安倍首相はかねてから万世一系男子の天皇制にこだわりを示しており自民、公明党は女性宮家創設には同意せずに、野党が求める今回の特例法案に明記することにも反対を示している。

 (4)現在の皇室典範では女性皇族は民間人と結婚すれば皇室を離れることになっており、現在の女性皇族の多い皇室での皇族減少が一層進むとの懸念がもたれている。
 安倍首相は長い歴史と伝統の万世一系男子の天皇制にこだわりを示しているが、現在の天皇継承の男性皇族が極めて少ない皇室事情の中で安定的な皇位継承についてどう考えているのか、長い歴史の天皇制の継承と男性の天皇継承との両立について対策はあるのか、女性宮家の創設に反対するならばほかの方法論(methodology)について示す責任がある。

 (5)数千年の歴史の積み重ねによる伝統的万世一系男子の天皇像については、それだけで貴重な重い歴史的財産といえるものではあるが、時代は男女同権、平等の社会でありまして女性人口の比率が高い社会でもあり、安倍首相も女性が活躍する社会を目指しているのだからまずは天皇制の継承が前提で必要であり、女性天皇、女性宮家の創設についてもそのための順応性として考えることが求められる。

 (6)もちろん英国など海外の皇室国には女王は存在するが、長い歴史、伝統の日本の皇室の万世一系男子の天皇制は歴史的財産としてそれはそれで貴重で意義のあるものではあり、単純に比較するものではない。

 そのためにもまずは皇室減少問題の解消が先決だ。

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