いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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北朝鮮脅威論。 theory of a menace of north korea

2017-04-29 19:49:11 | 日記
 (1)トランプ政権が北朝鮮をけん制して空母カール・ビンソンなどを北朝鮮近海に派遣したが、その途上インド洋さらに日本海で日本の自衛隊機、護衛艦が米軍と軍事共同訓練を実施している。
 北朝鮮を威かくし圧力をかけるために実戦を想定した共同訓練(報道)といわれて日本海にさらに緊張を高めている。

 米国の意図は北朝鮮が軍記念日などで核実験、ミサイル発射を強行することをけん制、抑止するための米軍の軍事威かく行動であるから、これ見よがしの日本の自衛隊が参加しての軍事共同訓練はかえって北朝鮮の反発を招いて、朝鮮半島に余計な緊張を生んでいる。

 (2)このことに日本国内からあまり疑念、懸念、指摘の声が上がらないのも不思議だが、安倍政権は安保法制の制定により米軍などの同盟国との集団的自衛権(collective self defense)の行使を容認しているのでそれに基づく一連の米軍空母と自衛隊の北朝鮮と対峙する軍事共同訓練の実施ということになる。

 北朝鮮の核実験、ミサイル発射の繰り返しは、精度、破壊力を向上させて近隣国の韓国、日本さらに米国本土までも射程に捉えて軍事的脅威、危険性を各段に高めるものであり阻止、抑止は必要だが、それだからといって北朝鮮が近隣国などに直ちに攻撃を加える緊急事態にあるかといえば必ずしもそうとはいえずに(本日の北朝鮮のミサイル発射も自国内に落下して失敗したとみられる)現在の軍事的対応をみれば力による平和の米国トランプ政権、米軍空母群と自衛隊の日本海での軍事共同訓練の方が逆に北朝鮮を余計に刺激して緊張を高めているとしかみえない。

 (3)結果として最大の関心事の北朝鮮軍記念日での兆候が見られた核実験の実施はなく、米軍空母群の北朝鮮近海への派遣の効果はあったことにはなったが、軍事力による北朝鮮封じ込めの結果安倍政権の集団的自衛権の行使の正当性主張の機会を与えるだけでパラドックス(paradox)として日米集団的自衛権の行使が北朝鮮を余計に刺激して軍事的緊張を高める危険性を強めていることを認識すべきだ。

 安保法制の理念、制度設計の問題、危険性が現実問題となっているもので、国会でも問題提起、論議、検証すべきことだ。

 (4)トランプ政権の北朝鮮けん制、軍事圧力、封じ込めの手段に乗って日本が軍事共同訓練に参加して米軍軍事行動に参加するということになれば、北朝鮮脅威論(theory of a menace of north korea)による集団的自衛権の行使という先制的攻撃の拡大解釈につながり北朝鮮を余計に刺激して緊張をつくりだす悪循環を招くものだ。

 (5)これは現在国会審議中の「テロ等準備罪」(共謀罪)の拡大解釈、適用の危険性、危惧、懸念につながる延長線上のものであり、目の前の事例として北朝鮮脅威論だけで日本海での米軍空母群と自衛隊の軍事共同訓練に「無言」であることでいいのか考えさせられる。
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