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◆原子力安全委員会の憂鬱

2011年06月14日 20時09分49秒 | 原子力安全委員会助言

水道水よりも厳しい廃液放射線基準

(周辺監視区域境界外への)廃液や排水中の放射性物質濃度は~放射性セシウム137で0.09ベクレル/ml(90ベクレル/L)

水は1mlで1g、1000mlで1Lは1kg

廃液や排水中の放射性物質濃度は90ベクレル/kgだそうです。
な・の・に、水道水の暫定基準は200ベクレル/kg(放射性ヨウ素131の場合は300ベクレル/kg)ですよね。

前から指摘されていましたが、水道水の方が基準が甘いのです。
それが原子力安全委員会の助言の中で、5月26日(画像)にもそのまま示されています。
これは、水道水の暫定基準のおかしさを際立たせます。

原子力安全委員会はスクリーニングでの除染基準を100,000cpmで認め(3月19日)、子どもたちの20mSv/年も認め(4月19日)、放射性ヨウ素131の水道水基準を300ベクレル/kgで認め(3月24日)~廃液や排水はそれ以下のまま( ´,_ゝ`)プッ整合性がないよね。
(水道水は思いっきり「しかたないので我慢してください」であり、廃液や排水は「少しでも環境の汚染を減らすため」ということでは理解できないではないのだが、「仕方ないので我慢して」という部分をきちんと説明する必要があったはずだ)

 

あと、どうしても理解できないのが、放射性ヨウ素131と放射性セシウム134、放射性セシウム137、その他、全部ばらばらでの基準みたいで、トータルでの考え方ってないの?
あ、「割合が1」ってのがあるね。割合か。
じゃ、放射性ヨウ素131が60ベクレル/kgで放射性セシウム137が161ベクレル/kgならアウトだ。水道水ってそうやっている(いた)のか?
現在の水道水はほとんど不検出だからその点で不安は少ないけれど、暫定基準をそのままにしておくのは間違いを認めたくないからか。それとも、また大規模な放射性物質の可能性があるからか。こちらについては「万が一」を考えることができるらしい。福島第一が収束するまで見直し、引き下げ(暫定取り消し)はしないつもりなのだろう。

 

あ、あれ、もしも100ベクレル/kgの水道水があったとすると、それは飲んでもいいのに捨ててはいけないということになるよね。薄めて捨てようとすると放射性物質の少ない水を使わないといけない・・・と。

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