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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

2018-02-21 04:37:04 | 読んだ本の紹介


恐るべき熱量を持った本

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』

前回読んだ本の紹介で絶賛した、

「七帝柔道記」の作者

増田俊也による長編ノンフィクション。

 

WIKIから

『ゴング格闘技』誌上で2008年1月号から2011年7月号にかけて連載、

2011年9月30日に新潮社から単行本として発売され、

発売半年で18刷のベストセラーとなった。

第43回大宅壮一ノンフィクション賞、第11回新潮ドキュメント賞受賞作。

 

概要

史上最強の柔道家と呼ばれる木村政彦の生涯を書いた評伝。

その過程で、明治、大正、昭和、平成にかけての柔道史と、

世界の総合格闘技(MMA)史や、空手、合気道、ブラジリアン柔術、

プロレス史などに触れられている。

昭和12年から全日本柔道選手権を13年連続で保持、

「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」「鬼の木村」と讃えられた

木村の生涯を、新聞記者出身の作者が、

これまでに築いた取材力と人脈を活かしながら、

18年の取材執筆を元に書かれている

転載ここまで

 


柔道界の最高峰 木村政彦

しかしその名前は、名声とは言い難く知る人ぞ知る状況

かくいう私も名前しか知りませんでした

片や、力道山は知らぬ人はいない、

戦後混乱期のスーパーヒーローとして扱われている

いったい、この差はなんなのか?

ここまで、差がつくのはどういうことか?

なぜ木村が力道山を殺す必要があるのか?

「力道山をなぜ殺さなかったのか」という

センセーショナルな題の真意は?

恐ろしく長いノンフィクションですが

読み進むうちに、木村政彦の人柄と取り巻く時代背景

師匠の牛島辰熊との師弟愛が語られ

大山倍達、力道山との人間関係を縦軸に

そして

柔道というものは、一体なんなのか?

スポーツなのか?

武道なのか?

格闘技なのか?

講道館とは?

戦後混乱期、柔道の衰退と同時期に

現れるプロレスとは?

歴史や格闘技の体系から見た柔道の本質についての読み解き横軸に

編まれています


これらの数々の疑問について

18年にわたる、緻密な取材と

あらゆる記録を探し、読み込み

残された貴重な動画の解析をもってして

著者としての解答が描かれています。

それは、膨大な熱量をもってしての、

柔道家柔術家、 木村政彦に対する思いです

格闘技に興味のある人はもちろん

興味の無い人も、戦後混乱期の日本の裏事情を垣間見るために

是非ともご一読くださいませ

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(上) (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社
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3 コメント

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Unknown (康太郎)
2018-02-21 11:10:29
力道山ですね!
最後は東京のナイトクラブで
極道にいわされたんでしたよね…
私らは馬場さん世代なので馴染み
ないですが街頭テレビで人集りが
できてましたね。

その本も出てるの知ってますが
まだ読んでません。
きっと電車の中で読むと手に力入ってウォ〰️っと叫びたくなるんや
ないですかw
Re:Unknown (ねこ)
2018-02-22 05:17:27
まいろですー
わたしも、馬場、猪木世代です
ジャンボ鶴田ですね
力道山は、記憶にないです
ほんま、熱い本です
電車で読んだのですが
木村対力道山の試合のシーンは
手に汗握ります
最初は辛気くさいですが
すぐに引き込まれていきます
お時間があれば是非どぞ
Unknown (案山子)
2018-08-15 20:15:45
ほぉ〜、そんな本があるのは初めて知りました。

ジャイアント馬場、アントニオ猪木、大木きんたろう、ブッチャー、タイガージェットシーン、あのすぐ噛みつく外人はなんていう名前やったか…プラッシャーでしたか?懐かしいの。

小学生の時に、ドリーファンクジュニアやったか、テリーファンクジュニアやったか兄貴の方か弟の方か忘れたけどあれ誰やったかな?フォークで腕をメッタ刺されたのテレビで観た時は度肝抜かれましたわーっ!血が!血が! フォークで刺しまくるって〜!プロレスやのに〜!?

刺したプロレスラー誰やったかいな?

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