超後期高齢者癌難民の覚書

後期高齢者86歳の父親が肺ガンと診断される。
高齢癌患者の覚書。

高齢がん患者家族の覚書1

2011年02月25日 18時10分14秒 | 日記
昨年7月の循環器系の定期健診で大正14年生まれの父親が肺ガンの疑いを指摘された。
そして半年かけて今月2011年2月に肺ガンとやっと確定。
高齢と肺の状況で、標準的がん治療方、手術、抗がん剤、放射線療法、全てを受けられないと言われる。

自分の覚書兼患者家族の愚痴としてブログを始める。


肺ガン診断確定までを現在から遡る。


2011年2月23日(水)
肺ガンの診断を受けたF私立医療センターのT医師の紹介により、癌研有明病院呼吸器内科を訪ねる。
紹介理由は、患部だけに放射線を当てる療法が出来る病院だからという事。
紹介状、レントゲン等の資料のCD、がん細胞のプレパラートを持参。

問診?結果。
診断結果
 肺ガンは2cm程度。 リンパ節の張れも見られる。 また前立腺肥大もあるが、癌の可能性の指摘や自覚症状を問われる。
本人は否定。

1. 肺ガンの状態から、年齢を考慮しなければ手術がまず一番の方法。
2. 抗がん剤・放射線療法ともに、体全体に与える副作用・肺へのダメージを考えると良い方法ではない。
3. 医療センターで提示された、特定部位への放射線照射も、癌部だけに当たる訳ではなく、周りの肺組織へのダメージは防げないので、肺気腫もある状況ではこの方法も勧めない。

しかし、年齢と移転の可能性から手術が行えるかは検査しなくてはならない。
以前であれば、80歳代の手術は考えられないが、今では全身状態が良ければ年齢で手術を不可とする事は出来ない。
しかし、現実的では無い。
手術をする事で、一気に全身状態が悪くなる可能性もある。
転移があった場合、他の癌が進む可能性がある。

Petで全身検査等で検査する必要があるが、有明病院では3~4ヶ月待ちの状態。

また年齢から言って、癌よりインフルエンザ等で肺炎になる方が可能性は高いだろうとの事。

従って、現在自覚症状が無いのであれば、積極的治療は現状をむしろ悪くする可能性の方が大きいので、
積極的治療は進めない。 緩和療法を考えたらどうでろうかと言われた。

平たく言えば、

治療の必要のある働き盛りのがん患者が沢山いるのに、死にそこ無いの年齢のじじいの為に時間も設備も使う事はどこもできないという事と。

では、緩和療法を行っている病院、有明病院や柏癌研で見てもらえるか訪ねると、
有明病院に限らず、これらの癌治療目的としている病院は、本来そこの病院で治療を進めてきて、治療法が無くなった患者が入るので、父の様に治療を受けられない場合は緩和病棟に入院するのは難しいと言う。
では元の医療センターはと問うと、他県の事は良く判らないが、医療センターは緊急医療をする所と聞いているので、緩和療法には積極的では無いと思うと。
結局、自分で探すしかない。 しかし最初から治療が出来ない患者を受け入れる所があるのだろうか?

治療法を求めて言った病院だが、結局セカンドオピニオンを聞きに言った様なもので、
旨く言いくるめられて感は否めない。
治療が出来ないor相応しく無いと、本人も家族である私も思い知らされた。

これからは緩和病院を探さなければならない。
同時に癌の状態を定期的に見てもらえる病院である事。 
とりあえず、有明病院の結果を持って医療センターに行く事になる。
そこでどう言われるか・・・。

尚、癌ステージに関しては、移転の検査をしなくては判らない。
移転が無ければステージⅠかⅡ。
あればⅢ。

 → どうせ年寄りで治療できないのだから、ステージなんて関係ないでしょうって事。




尚、癌の進行状態は、良く言われる様に年寄りだから遅いという事なないそうで、
父の場合は半年で大きくなっているので、このスピードだと生存2年は甘過ぎるかなとの事。
なんか、最初から告知も何も無い。 言われっぱなしだ。
告知で悩む必要が無くて感謝か・・・。