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その後のガンビア(1)〜「信号待ち」のバルー新大統領

2017-01-25 14:30:42 | アフリカ情勢
コートジボワール情勢について連載をスタートしたところだが、フォロワーの方からガンビア情報はどうなった?!とのお問い合わせが続いたことから、もうちょっとガンビアについて引きずってみたい。

※初めてガンビアについてお調べになって、このサイトにお越しいただいた方もいると思います。参考になるリンクを以下にまとめて掲載させていただきました。

シリーズ ガンビアという国
第1話 迷走国家
第6話 ヤヒヤ・ジャメ体制20周年
第9話 独裁ジャメ大統領「何もムリに私に投票しなくてもいい」
第10話 ジャメ大統領、大統領選挙の敗北を認め政権移譲。最後のサプライズ
第11話 【速報】「やっぱいまのナシ!」ジャメ大統領が敗北を否定
第12話 忘却の国から火薬庫へ
第14話 緊迫のガンビア情勢・Xデー前夜
第15話 駆け込みガンビア情報「お芝居は終わった」
第16話 そして軍事介入へ
第17話 ヤヒヤ・ジャメ独裁体制、終焉へ


さて、ヤヒヤ・ジャメ前大統領は20日未明、仲介役を務めたギニアのアルファ・コンデ大統領の専用機へギニアへ。さしあたりの亡命先は赤道ギニアとされる。独裁ぶりと長期政権といったら、ガンビアの上をゆく大先輩、オビアン・ンゲマ大統領は政権37年目である。

なぜ赤道ギニア?第一に地理的に遠いこと。さながら島流し、か。第二に、彼が訴求されることが危惧される国際刑事裁判所の非締約・批准国であるからだ。


他方のアダマ・バルー新大統領。19日に在セネガルの超スモールなガンビア大使館で、前代未聞の「立席」セレモニーを開催。国際社会の証人の前で、立派に大統領に就任した。

(Le Monde Afriqueウェブサイトより)


しかしバルー新大統領は、まだセネガルのダカールに留まっている。というのも、ガンビア、そして首都バンジュルの治安と秩序の確保が大前提だからだ。

ジャメ前政権末期、軍を始めとして治安組織には、もし二人の大統領が対峙したら、いったいどちら側につくのか、といったナーバスな疑問が付きまどった。今回、ジャメ前大統領は側近中の側近兵士、数名を引き連れてギニアに渡ったが、残党がガンビア本土に残っていないとも限らない。リモートコントロールでクーデターや暗殺のシナリオはいくらでも考えうるし、和平の原点に一度に戻ることが妥当だと判断した。

このため、以前からの予定どおり、8,000名規模で組織された西アフリカ経済共同体(ECOWAS )ミッション(MICEGA)が展開。秩序と治安の確保にあたっている。

バルー大統領は、所在地のセネガルから副大統領職にファティマタ・タンバジャン女史を指名、まもなく新内閣の人事も発表される見込み。

また新大統領が着手を表明していることに、人権弾圧機関であったNIA、国家情報局の改革と罪状の追求がある。ジャメ政権下では恣意的な逮捕、監禁、リンチ、殺害などが行われたとされる。このような蛮行を「不処罰」のまま終えてはならない、と述べている。そして真実・和解委員会を設立し、ガンビア国民の再統合を進めたい考えだ。

ジャメ前大統領は国外逃亡ののち、国庫から11百万ドルの資金が持ち出されていることが確認された。財政赤字にあるガンビア。国民の60パーセントは絶対的貧困ライン以下で生活を営む。


バルー新大統領、さながら亡命政権、いや亡命大統領府といったスタート。現在はECOWAS展開軍による安全確保の「青信号」を待っている。国民は、自ら選んだ新大統領の早期の凱旋を待っている。

(つづく)
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