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【続報】コートジボワールで再び兵士の示威行為(5)〜 急展開のエピローグ

2017-05-17 10:00:26 | アフリカ情勢
当地コートジボワールに、騒擾発生から五日目を迎え、いよいよ厳戒態勢。

これまでの経緯はこちら↓
【速報】コートジボワールで再び兵士の示威行為
第一話 紛争国経験国の病理
第二話 地方部で展開された騒擾
第三話 銃口は向けられた
第四話 アビジャンの長い一日


前日、夕刻に反抗勢力との交渉を終えたドンワイ国防大臣は、コートジボワール国営テレビ・ラジオ放送(RTI)こう述べた。

「軍当局と兵士の間で危機脱出のための解決の方法が合意された。しかるに、兵士には主要道路封鎖を解除し、兵舎に帰るよう要請する」

関係者間では慎重な議論が続く。
「国庫には金がない。今日の話はない袖は振れぬ、という話だったはずだ。」
「それなら国軍兵士は満足であるはずはない。何か起きる。」

外国人コミュニティはもちろん、ほとんどのコートジボワール人も家にこもる、「死の一日」を覚悟したその日。事態は急展開した。


上記の大臣の声明のあと、ピタリと止んだ銃声。静かすぎる朝。逆に気持ちが悪い。

仕事場に行くと、窓から見える三方の主要幹線道路。どこもありえないくらい空いているところに、非日常を感じざるをえない。そして入ってくる情報は、拍子抜けするくらい、どこも平穏だというのだ。

何が起きた?!

9時半か10時頃だろうか。SMSが飛び込んでくる。

「反抗勢力は合意を受け入れ。道路封鎖も示威行為も打ち切り、兵舎に帰る。」

こう記されていた。

その後の報道で、実はドンワイ国防大臣の発表時には、まだ政府と兵士の間で合意は成立していなかった。アマドゥ・ゴン・クリバリー首相のもと、交渉がとりまとまったのが16日未明、深夜2時だったという。

(Politikafrique.infoより)



兎にも角にも、突然やってきた平穏。あるナショナルのワーカーがいう。
「そりゃー兵士はもう満足だからさ。うちは義兄が軍人だ。政府の残りの債務、一人あたり7百万円フラン(約140万円)を毎月40万フランづつ払っていくってはなしだって聞いてるよ。」

え?そうなの?!大臣と兵士との交渉は、要すれば、
「お支払い回数はどうなさいますか?」
「では18回払いで。」

ってこと?!そんなー?!

と思っていたら、ちゃんとした情報が。

極めてタッチーなイシュー。交渉内容は明言されていないが、残額7百万フランのうち、5百万フランを即時振込。2百万フランを6月払いで、ということで決着をした、というもの。

その後、複数の地元メディア、フランス国際ラジオ放送(RFI)でもその数字をリファー。つまりちゃんと全額払います、って話だ。


そもそも政府は兵士と話し、残りの債務をキャンセルにしてもらおうとしたところ。逆に直ちに払わなくてはならなくなってしまったということになる。

この間、不合理で過大な兵士による要求に対し、国民は強く抗議した。しかし本来国民を守るべき兵士は、民衆に銃口を向けた。そして政府はその暴力的要求に応じて、兵士の要求を飲んだ。カカオ下落で国庫が底をつく、この苦しい時期に。

そして、国民の教育でも、保健でも、水でも、電気でもなく、軍人の「あぶく銭」に国家は金をつけたのか。人々の政府への不信や失望が風圧として感じられる。


ということで、今回の兵士による騒擾事件は、一幕が終了。苦い思い出とともに、平穏な日常が取り戻された。

(おわり)
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