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セネガル人彫刻家、ウスマン・ソウ逝去

2016-12-07 14:00:54 | アフリカ音楽・アート・文化
2016年12月1日、セネガル人彫刻家、造形家のウスマン・ソウが逝去した。享年81歳。そして本日6日、故郷のダカールで、マッキー・サル大統領臨席のもと葬儀が執り行われた。

ウスマン・ソウはアフリカを代表する芸術家と評されてきた。アフリカのアイデンティティを、「ひと」のオブジェで表現しようとした。作品には、アフリカの大地、伝統、感情、魂などが織り混ざって刻まれて、見るものに語りかける。

彼の作品素材は独特で、帆布や藁を水に漬け、その後長期間放置したものが多用された。後期ではブロンズ像への傾倒が進んでいく。



仏文化勲章(レジョン・ドヌール)褒賞、セネガル国家ライオン褒賞を受賞、2015年には黒人初のフランス芸術院(Académie française des Beaux-Arts)に迎い入れられた。


実はオスマン・ソウの芸術家としての半生は、なんと50歳からスタートしたという。

幼き日に父を失い、溺愛する母がソウをフランスに渡航させ、教育を受けさせた。かつてから造形に強い関心を持ち、大学ではいったん芸術の道を志すが、その後、理学療法士の道に転進、20年以上にわたってそのキャリアを続けた。芸術の道はもう諦めたかに見えた。

その後、50歳でドイツ人写真家、レニ・リーフェンシュタールが撮影した、南スーダンのヌバ族の写真に深い感銘を受け、再び造形の道を志す。処女作はこのヌバ族をモデルとした作品(Les Nouba)。続いてマサイ族(Les Massaï、ケニア)、ズールー族(Les Zoulou、南アフリカ)、そしてプール族(Les peuls)についての作品を世に送り出す。

ウスマンに宿る人間の肉体の観察眼は、理学療法士時代に研ぎ澄まされたものだと説明される。

1999年、パリのポン・レザール(芸術橋)で開催された彼の作品展には実に300万人が足を運んだと伝えられる。


実は日本でも、ファーレ立川アートという、野外展示型パークにウスマン・ソウの作品があると知った。

(ファーレ立川ウェブサイトより)


また一つ、アフリカの芸術が過去の歴史となっていく。

(おわり)
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2 コメント

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作品見てきました。 (らすた)
2016-12-19 11:01:49
こんにちは。立川駅を利用しているので、ファーレ立川に行ってきました。歩道橋の階段脇にひっそりとありまして、おじさん達が喫煙できる憩いの場所でした。小学生に説明しているガイドの方に場所を聞き、訃報があり観に来ました、と言ったら驚かれたご様子でした。ファーレ立川WEBサイトのNo073はナイジェリアSunday Jack Aspan氏の作品で、ナイジェリアの酋長が勢揃いしていました。アートに興味がないのですが、アフリカ萌えの楽しいひとときを過ごすことができました。ありがとうございました。
Re:作品見てきました。 (ンボテ)
2016-12-21 14:47:46
らすたさま
いつもありがとうございます!実際に見に行って来られたのですね〜。立川にウスマン・ソウの像があるとは感動です!おじさん達の喫煙コーナーというのが・・・ですが笑。もっともっと、日本のあちらこちらにアフリカ萌スポットが増えるといいなぁ、と思います!

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