お彼岸が明けて、桜の便りがちらほら。
「紅梅白梅みな散り果てて
彼岸過ぎれば風暖かく
木々の蕾も草の芽も
日々に色づき匂い出す」
これは小学5年生の時、国語の時間に学んだ一節である。
遥か、遥か昔のこと。
こんなことを思い出していたら、
「四方の山々霞つつ花咲く春のかえりきぬ」
「ああこの春に巡り合い今日の誉れを担えるは・・・・・・」
卒業式での歌が口をついて出た。
「さらばよ さらば いざさらば~」
講堂内に響き渡ったあの歌声が懐かしく蘇る。
先日強風の中、交差点で信号待ちをしていたら中学生らしい男の子が
自転車でやってきた。
「風が強いねぇ」
「うん、自転車が止まってしまいそう」
二言三言言葉を交わす。
やがて少年は笑顔で 「風邪引かんようにねぇ、じゃぁバイバ~イ!」
と手を振って去って行った。
やさしい眼差しの少年だった。
近年、卒業式で歌う歌が随分変わってきているという。
彼の通う学校ではどうかな?
名前は知らないけれど、彼の将来に幸あれ!