ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

避難(移住)と保養滞在について

2011-06-18 | 放射能関連情報
 
 保養滞在(放射能デトックス)についてのご質問メールを多くいただいておりますので、ここでまとめてお答えしようと思います。
 被爆した人が放射能に汚染されていない地域へ保養滞在すると、体内の放射能値が少なくなります。
 チェルノブイリの子どもたちも夏休みになると、ヨーロッパ各地、アメリカ、日本などに保養に行きます。
 またベラルーシ国内の非汚染地域にある保養所(SOS子ども村もその一つ)へ行きます。  

 日本人の場合はどこへ行ったらいいのでしょうか?
 放射能汚染地域ではない海外へ行くのも一つの選択です。しかし外国で長期滞在するのは難しいという人もいるでしょう。
 
 日本国内となると、どこへ避難するかというのが問題になります。中部大学の武田先生は、日本海側を勧めています。
 とにかく非汚染地域でないと保養の意味がありませんから、非汚染地域であればそこでいい、ということになります。

 次に期間の目安ですが、滞在が長ければ長いほど効果があります。
 私見ですが、1週間ぐらいではあまり大きな効果はでないでしょう。
 新陳代謝のサイクルなどを考えると短くても2週間はほしいところです。ベラルーシでは保養期間は3週間以上が普通です。
 しかし、保養に全く行かないよりは、短期間でも行くほうがいいです。

 経済的に無理だ、とか仕事を休めないとか、小さい子どもだけ行かせるのは不安だ、とかいった意見があるのも事実です。
 まず非汚染地域に住んでいる親戚の方がいればお願いしてみるのはどうでしょうか? 
 あるいは滞在期間中の滞在先を前半と後半で替えるのもいいと思います。(少々面倒くさいですが。)

 夏休みにまとめて、というのが難しい場合は、毎週日曜日に非汚染地域へご家族で行くのもいいと思います。
 1週間に1日だけでも、繰り返せば大きな結果を生み出すと思います。
 気分的にも気晴らしになればいいですよね。避難とか保養しなくては・・・!とか考えると、気が重くなりますが、楽しい家族の日帰り旅行と思えば、精神的にもいいですよね。
 放射能はストレスが大好きです。だからストレスを持ち続けないようにするのも放射能対策になります。
 冬休みや春休み、GWなど大型連休を利用するのもいいと思います。

 またせっかく保養へ行ってもその間の食事がめちゃくちゃだったり(栄養バランスが悪い、など)、生活習慣がきちんとしていない(睡眠不足、運動不足など)実は放射能に汚染された食品を食べていた、という状況だったりすると、保養に来た意味が全くなくなってしまいます。
 気をつけてくださいね。
 また保養に行ったから、と油断して日々の食生活が乱れるのは禁物です。
 普段から放射能対策をした食事(放射能を減らした調理方法、高カリウム、高カルシウム、高ペクチン)を続けてください。

 ベラルーシの場合ですが、ベラルーシの子どもが例えば体重1キロあたり20-100ベクレルぐらいの被爆量だった場合、海外へ一ヶ月保養滞在すると、50ベクレル以下ぐらいに減ります。(個人差があります。)
 しかしその後、もともと住んでいたベラルーシ国内の汚染地域に住み続け、食事などにも親が気をつけていないと、1年後には元通りになってしまいます。
 またベラルーシから日本へ飛行機で行くと、宇宙からの放射線を浴びる時間が長くなりますから、約10時間のフライトで、1週間ぐらい放射能汚染地域で暮らしていたのと、同じ量の放射能を被爆してしまいます。
 つまり一ヶ月の保養滞在のはずが、実際には、2週間か3週間しか滞在しなかったのと同じ結果になってしまいます。
 
 もし日本人の方が海外へ保養滞在する場合は、あまり遠方へ飛行機で行かないようにしてください。
 保養の効果がその分減ってしまい、たくさんのお金と時間を使うのにもったいないです。

 ベラルーシの国内の保養ですが、例えばSOS子ども村の場合はこのようなプログラムになっています。
 滞在期間はおよそ3週間。到着後すぐに体内放射能の測定。
 体重1キロあたり20ベクレル以上だと、チロ基金からビタペクトを無料支給。滞在中から飲み始める。
 平行してマルチビタミン剤の配布。滞在中毎日飲むことが義務付けされています。 
 さらに果肉入りフルーツジュースを支給。滞在中、毎日飲むことが義務付けされています。
 食育の授業。教育ビデオを見ながら、放射能対策のための調理方法などをレクチャーしてもらっています。
 そのほか、気分転換のための楽しいプログラム(サーカス、遊園地、動物園、手芸工作、SOS子ども村内のスポーツ大会参加などなど。)や精神的な支援プログラムとして、キリスト教教会へのミサに参加。
 希望者には心理カウンセリング。医療相談など。
 これも希望者にはミンスクにある専門病院への受診、精密検査などの依頼をSOS子ども村が代行。

 ・・・とこのようなプログラムで、体内放射能が体重1キロあたり30-50ベクレルぐらいだったのが、0ベクレル、あるいは20ベクレル以下に下がります。
 他の保養所では、1日6回の食事(ただしうち1回は飲み物だけの場合もあります)、マッサージ、プールがあるので水泳などを行っているところもあります。
 
 もっとも、このような保養滞在をして体内放射能値が下がっても、帰宅後、教わったことを実行せず汚染された食品ばかり食べていれば、1年後には元の放射能値に戻ります。
 
 普段から気をつけていれば、長期の保養滞在など無理にしなくてもいい、と個人的には思います。
 また保養滞在するのなら、最大限の効果が出る方法でしないといけないし、その後に保養の効果をなくしてしまうような
生活をしてしまっては、保養の意味がなくなる、と思います。
 ベラルーシでは保養などに一度も行ったことがなくても、病気にならず元気な人もいるのですから、保養に絶対行かなくては! と堅苦しく考えないほうがいいと思います。
 ご家族の方が反対しているのに、あるいはお子さんが転校したくないと言っているのに、無理に引越しされるのも、精神的にどうか・・・と思います。
 それより日ごろの生活を注意して過ごしましょう。
 
 しかしながら、できることであれば、日本の旅行代理店がこれから
「激安ツアー! 放射能デトックス保養プラン! お子様割引有! 測定済みの食材をつかった安心な放射能対策食(放射能を減らした調理方法、高カリウム、高カルシウム、高ペクチン)1日4食つき。放射能測定を滞在1日目と最終日に実施。体内放射能が減っていなかったら、費用全額お返しします!」
 ・・・というようなツアーをこれからじゃんじゃん組んでほしいです・・・。
 
 
ジャンル:
東日本大震災
この記事についてブログを書く
« 避難についてベラルーシの基... | トップ | プルトニウム対策には鉄分補給を »

放射能関連情報」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事