ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ビタペクトT

2011-01-22 |   ビタペクト配布活動
 チロ基金の「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布」活動についてです。
 ビタペクト2を製造しているのはミンスクにあるベルラド研究所です。ベルラド研究所は2000年に、カルシウムを加えた「ビタペクト」を開発、製造していました。

 その後、カルシウムを除いた「ビタペクト2」を製造するようになり、チロ基金は長年にわたり、寄付金で購入、ベラルーシの子どもたちに無料で配布してきました。
 カルシウムを除いた理由は、サプリとしてのカルシウムがベラルーシでは大変高価で、これを加えるとビタペクトそのものの価格が上がり、一般的なベラルーシ人には購入しにくいものになってしまうからです。
 
 「ビタペクト2」は粉状だったのですが、ベルラド研究所は2010年末、粉を固めたタブレット型のビタペクト2を製造するようになりました。これは「ビタペクトT」と言います。
 このTというのはタブレットの頭文字のTを表します。 

 成分的にはほとんど違いはなく、タブレットにして飲みやすく、さらに1回分の摂取する分量を分かりやすくするためなのですが、その結果、ベルラド研究所は「ビタペクト2」の製造は中止し、2011年現在完全に「ビタペクトT」のみの製造に移行しています。

 チロ基金はこれからもビタペクト2無料配布活動を続ける予定ですがビタペクト2ではなく、「ビタペクトT」の配布と変わります。
 これからは「ビタペクトT」を配布しますが、活動自体の名称は今までと同じく「ビタペクト2」のままで統一します。ご了承ください。

 また「ビタペクトT」は現在ベラルーシの一部の薬局でも販売されることになりました。これで、個人で買うこともできるようになったのですが、薬局で買うと割高な金額になってしまいます。
 チロ基金は直接ベルラド研究所でまとめて購入しているため、割引価格で売ってもらっており、助かっています。

 画像は「ビタペクトT」です。中身をお皿に入れてみました。
 ビタペクトも進化したなあ、というのが私の率直な感想です。
 今後もチロ基金の「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布」活動への変わらぬご協力を日本人の皆様にお願いいたします。

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 問い合わせがありましたので、ビタペクトTの成分をお知らせします。

ペクチン
ビタミンB2 
ビタミンB6 
ビタミンB12 
ビタミンC 
ビタミンE 
ベータカロチン 
葉酸 
セレン 
亜鉛 
カリウム
乳糖
クエン酸
ポリエチレングリコール(固化剤。タブレット状の形を保ちます。)
ステアリン(固化剤。タブレット状の形を保ちます。)
アスパルテーム(人工甘味料)

 また1タブレット(約2グラム)に含まれる成分はこのようになっています。

ペクチン 961ミリグラム
ビタミンB2 0.13ミリグラム
ビタミンB6 0.46ミリグラム
ビタミンB12 0.40マイクログラム
ビタミンC 13ミリグラム
ビタミンE 1.98ミリグラム
ベータカロチン 0.66ミリグラム
葉酸 26.5マイクログラム
セレン 9.9マイクログラム
亜鉛 2ミリグラム


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