ベラルーシの部屋ブログ

ベラルーシでの生活について、日本人に日本語で読んでもらうためのブログです。

ゴメリ州の障害者

2012-02-04 | 放射能関連情報
「ゴメリ州住民の健康と環境」からの抜粋記事の続きです。

 2010年に障害者として認定された人の数は6815人です。そのうち447人が15歳以下の子どもでした。
 就労可能年齢層(15歳以上60歳以下)の人は3018人でした。

 障害者になった理由ですが、最も多いのが循環器系の病気によるもの(33.3%)です。
 2位はがん。(30.5%)
 3位は骨髄系と結合組織の病気。(6.9%)
 4位は外傷によるもの。(5%)
 5位は内分泌系の病気。(4.9%)
 
 ・・・となっています。6位以下は精神障害、7位は神経系の病気、8位は眼病、9位は消化器官の病気、10位は呼吸器系の病気、11位は結核、12位はその他、13位は泌尿器、生殖器の病気、14位は先天性疾患・・・となっています。

 これを就労可能年齢層の障害者にだけに絞って見ると順位が少し変わります。
 1位はがん。(29.8%)
 2位は循環器系の病気。(24.3%)
 3位は骨髄系と結合組織の病気。(8.7%)
 4位は外傷によるもの。(8.0%)
 5位は内分泌系の病気。(5.3%)
 6位は神経系の病気。(4.9%)
 7位はその他で(17.9%)

 18歳以下の未成年者の障害者ですが、2000年にゴメリ州では人口1万人に対し20.2人の割合でした。
 同じ年のベラルーシ共和国全体の割合は、人口1万人に対し、17.5人です。
 つまり国の平均よりゴメリ州のほうが未成年の障害者数が多い、ということです。
 この国よりゴメリ州のほうが多い、という状態は2009年まで続いていました。
 しかし2010年に逆転しています。
 ゴメリ州では16.0人でしたが、ベラルーシ全体では16.7人でした。
 
 2000年から2010年までゴメリ州でもベラルーシ全体でも新規認定を受ける未成年の障害者の数はゆるやかですが減少しつつあります。

 未成年が障害者になった理由ですが、2010年のゴメリ州の場合ではこのようになっています。
 1位は先天性疾患。(28.2%)
 2位は神経系の病気。(14.7%)
 3位は内分泌系の病気。(11.2%)
 4位は精神障害。(9.8%)
 5位は聴覚の病気。(7.4%)
 6位はがん。(6.9%)

 このがんについてはこの資料では2009年には原因の4位だったのが2010年には6位になったとわざわざ記述しています。
 それからベラルーシでは障害の重さにより、1級、2級、3級の3段階に障害者を分けています。
 1級が一番重く、3級は一番軽い障害です。日本と比べてかなり大雑把な分け方となっています。
 この級により受けられる福祉の内容なども変わってきます。

 ゴメリ州全体では1級障害者の割合が23.0%、2級障害者が49.8%、3級障害者は27.2%です。
 しかし就労可能年齢層に限って見ると、1級障害者の割合が10.5%、2級障害者が46.1%、3級障害者は43.4%です。

 ベラルーシではチェルノブイリ原発が原因で障害者になった人に対する救済措置を別枠で定めていましたが、今では一般の障害者と同じ枠組み内で行っています。
 つまり、チェルノブイリ原発が原因で障害者になった場合、以前はその条件に当てはまる人だけを対象にした救済策があったのですが、今はチェルノブイリ原発は関係なく、負っている障害の内容のほうを見て、他の理由で障害者になった人と同じ条件で福祉を受ける、という仕組みに変わっています。
 被ばくは関係なく、障害者は障害者として救済という枠組みに変更された、ということです。

 
・・・・・・・

 以上で「ゴメリ州住民の健康と環境」からの抜粋、翻訳を終えます。
 この資料中には何年に何パーセントといった数値がたくさん載っていますが、
「どうしてこの数が増えたのか?」「どうしてこの年にこうなったのか?」
といった詳細な分析や解説はほとんど記述されていません。
 私が読んだ限りでは、チェルノブイリ原発事故のことも全く載っておらず、当然放射能被ばくとの関連性の記述もありません。
 分析は各々でやってください、ということなのか、あるいは数字は調べているけど、理由についての研究がなされていないのか、それとも研究がされているけどはっきり分かっていないので記載できないのか・・・私には分かりませんでした。
 ともかく数字は出ていることは出ています。
 日本人の皆様もぜひ自分で分析されてください。 
ジャンル:
社会
キーワード
ベラルーシ チェルノブイリ原発 先天性疾患 チェルノブ ベラルーシ共和国
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