ベラルーシの部屋ブログ

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日本文化情報センター「出張公演 茶道をテーマにしたレクチャー」 

2014-10-29 | 日本文化情報センター
 10月29日ベラルーシ国立美術館にて茶道をテーマにしたレクチャーを行いました。
現在国立図書館ではロシアのエルミタージュ美術館が所蔵している浮世絵コレクションが展示されています。
 たぶんエルミタージュには膨大なコレクションがあって、ベラルーシにはその一部しか来ていないんだろうと思っていましたが、実際にはかなりの数と種類の浮世絵が展示されていて、見に行ってよかったと思いました。
 本物の北斎や広重の浮世絵を見ることができて、本当によかったです。
 この展示を記念して、ベラルーシ国立美術館では日本文化についていろいろなテーマのレクチャーを企画しました。第1回は浮世絵について、そして第2回は茶道についてでした。
そのレクチャーする役を頼まれて今回出席しました。美術館内に今年できたアートカフェが会場で30席用意されていましたが、立ち見の人が出るほど、茶道についての関心は高かったです。
 茶道の実演ができたらよかったのですが、9月の日本文化情報センター15周年記念式典での茶の湯のデモンストレーションで、日本から持ってきたお抹茶もなくなってしまったうえに、お抹茶はベラルーシでは売られていないので、今回はあくまで画像と映像を使って、茶道の紹介をしました。
 しかもあまり細かいところまで話していると全く時間がないほど茶道は奥が深いので、もっとテーマを絞って、「ベラルーシ人のあなたがもし、日本人にお茶席に招待されたら」という設定のもと話をしました。
 懐紙や黒文字は客が自分の分を用意しないといけないといったことに、ベラルーシ人は驚いていました。
 会場では(残念ですがお抹茶ではなく)煎茶も振舞われました。
 レクチャーの後は質問が飛び交いました。けっこう細かいところまで質問する人もいて関心の高さが伺えました。(茶碗の正しい持ち方や回し方、小袱紗は必ず使わないといけないのかどうかなどなど。)
 少しでも茶道について理解してもらえたらと思います。

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