呑舞さんの脳活俳句日記

俳句漬けの毎日。夢の中でも俳句を詠み、昼間は時々カメラを持って外出し、俳句の材料を捜す日々。句会報告や俳論を掲載します。

舞俳句会「舞賞」の設立

2016-11-28 12:59:10 | 俳句

舞俳句会五周年記念句会・祝賀会(第一回「舞賞」授賞者発表)

「舞」各賞授賞楯

舞賞第一回授賞者:小川楓子氏の授賞風景

記念句会風景 

祝賀会風景

   舞俳句会は、昨年創刊5周年を迎え、7月10日に横浜東口所在の崎陽軒で記念句会及び祝賀会を開催した。記念句会・祝賀会には全国から60名近くの会員が参集し、盛大に行われた。

   第一回の舞賞は、若手女流俳人の小川楓子氏(「舞」、「海程」所属)が栄えある授賞に輝き、記念コンクール部門では、第一席「空の幅」榊原弘子、第二席「手のひらの跡」川瀬朋子、第三席「冬菜花」中村草馬の各氏が授賞した。

(小川楓子氏の授賞作品20句)

   人を恋ふ刧暑の昼はおろおろと

   たれのか知らぬ失せものを手に鬼灯市

   笹の露こぼせり仔馬眠るほど

   ジュリエットいつしか目覚め草の絮

   あさがほを摘みぬくわたくし消えぬため

   うねりたる砂の手ざはりなる茸

   小鳥来る夜に番地のありにけり

   神さまはわたしを熊と思ふらし

   太鼓むずむずメタセイコイアも冬木

   ぴと言って雨を降らせていたちぐさ

   手は骨を探してゐたり蛍舟

   木瓜の実に枝のめり込む小暑かな

   母は白夜のわたしは昼の匙のまへ

   泣きがほのあたまの重さ天の川

   聖骸布いくたび広げ花芒

   鯛焼や雨の端から晴れてゆく

   走ること息をすること冬木の芽

   硝子ペン陽炎は手に冷たからむ

   月光と土筆そろふる電車かな

   バースデイ春の嵐とともにあれ

   コンクール授賞作品は省略する。因みに拙句は、自選五句とミニエッセイ「俳句について思うこと」として他の投稿者と共に掲載された。上記授賞句20句についての評論は読者にお任せする。

   平成28年度「舞賞」については、項を改めて掲載の予定。

 

(平成28年11月28日記)                                                                                                  

 



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