長内那由多のMovie Note

映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ

映画メモ9月版

2016-10-19 | 映画メモ
9月に見た映画のひとくちメモ。

「アメリカン・スリープオーバー」10・米
監督 デヴィッド・ロバート・ミッチェル
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「シンドラーのリスト」93・米
監督 スティーブン・スピルバーグ
スピルバーグに初のオスカーをもたらしたキャリアの大転換作。演技と脚本で構成された「リンカーン」「ブリッジ・オブ・スパイ」といった近作のドラマ映画とは異なり、ひたすら映像描写のみ積み重ねて物語を構築する所に映像の申し子たるそれがある。キャスティングの慧眼は本作でも冴え渡っており一時、貴公子然とした役柄が続いていたレイフ・ファインズの変態性、怪物性をこの時点で見出している点にも注目。


「BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」16・米
監督 スティーブン・スピルバーグ
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「ロック・オブ・エイジズ」12・米
監督 アダム・シャンクマン
80年代を舞台に伝説的ライブハウスでの青春模様を描くミュージカル映画。MTV的なチャラチャラした歌を唄って“これがロックンロールだ!”と言われてもなぁ…。一枚看板の責任から解放されたトム・クルーズが酒とドラッグでへろへろのカリスマロッカー役を好演。もっとこういう映画にも出てほしいんだけど、身体が動くうちはアクションスターでいたいのだろうな。


「42/世界を変えた男」13・米
監督 ブライアン・ヘルゲランド
メジャーリーグ初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンを描く伝記映画。こういうアメリカの負の歴史をポジティブに描くアメリカ映画の健やかさが僕はけっこう好きである。ましてやアメリカが再び人種間の軋轢によって分断されようとしている今、ひたすら耐える事で敬意と友情を得たロビンソンの慎ましやかさと強さには学ぶべき所が大きい。チャドウィック・ボーズマンはデンゼル・ワシントンのようなパンクさはないが、精錬な品があっていい。ハリソン・フォードも珍しく好演。


「オールウェイズ」89・米
監督 スティーブン・スピルバーグ
スピルバーグのフィルモグラフィーの中でも頭を抱えてしまう人が多いのではと思えるラブストーリーもの。御大自身も自覚があるようで以後、ラブストーリーはおろか恋愛描写すらほとんどやらなくなった。それでも先に触れたようにキャスティング慧眼はここでも発揮されており、コーエン兄弟組からブレイク前夜のジョン・グッドマンとホリー・ハンターを招聘。おそらく近年の兄弟とのコネクションもこの頃からなのでは。


「ゴースト・エージェント」13・米
監督 ロベルト・シュベンケ
みんなが言うほど悪くないよ?だってジェフ・ブリッジスが西部開拓史時代に死んだ保安官の幽霊を演じてて、悪役がケヴィン・ベーコンだよ?最高じゃん!


「恋するリベラーチェ」13・米
監督 スティーブン・ソダーバーグ
2013年~14年のアメリカ映画は80年代をテーマにして現在を検証するようなムーヴメントがあったが、これもその1本と言っていいだろう。ショービジネス界で一世を風靡したピアニスト、リベラーチェを描く本作は欲望のままに生き続けた男のグロテスクなまでの半生が肥大化し続けあの時代を象徴しているようにも見える。“名優”と呼ばれながらも長いこと演技的見せ場を得てこなかったマイケル・ダグラスがリベラーチェを熱演。あのダグラスがオネェ演技している衝撃!!


★今月のベスト★
「アメリカン・スリープオーバー」
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