長内那由多のMovie Note

映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ

『ゾンビランド』

2017-05-03 | 映画レビュー(さ行)


エドガー・ライト監督の『ショーン・オブ・ザ・デッド』よろしく、ゾンビ映画の定型を使った新しいゾンビコメディかな?と思いきや、ゾンビはただの借景に過ぎず、これは青春ロードムービーだ。ゾンビウィルスの蔓延により人類が滅びた世界、ジェシー・アイゼンバーグが生き残れたのは臆病さと“ルール”を守る慎重さがあったからだ。ゾンビから生き残るためのルールを解説する前半は快調な語り口。相変わらず豪放でデタラメなウディ・ハレルソンも楽しい。

エマ・ストーンはいわゆるセクシーヒロイン系では魅力を発揮せず(同年、純正コメディ『小悪魔はなぜモテる?!』で大ブレイク)、期待したほどのアンサンブルには至っていない。
映画が終る頃にははぐれ者達が疑似家族を形成する伝統的なロードムービーのスタイルに、わざわざゾンビをマッシュアップする意味があったのかと消化不良感も湧き起こる。もはやカメオの域を超えているビル・マーレイの友情出演には腹を抱えるほど笑ったし、ルーベン・フライシャー監督のマーレイへのリスペクトも小気味いいが、後半に向かうにつれてヌルさが目立つ。



『ゾンビランド』10・米
監督 ルーベン・フライシャー
出演 ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン、アビゲイル・プレスリン、ビル・マーレイ
『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『ジャッキー ファーストレ... | トップ | 『LION 25年目のただいま』 »

コメントを投稿

映画レビュー(さ行)」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ゾンビランド (本と映画、ときどき日常)
監督 ルーベン・フライシャー 出演 ジェシー・アイゼンバーグ     ウディ・ハレルソン     エマ・ストーン ゾンビがウジャウジャ。 世界はまさにゾンビランド。 数少......