リッスン・トゥ・ハー

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ピアノガール/図鑑

2007-09-18 | 若者的図鑑
「彼は悪魔に血を売ったんだ」

思いついても詩にしようとはなかなか思いません。一歩間違えば野暮と見なされるし。
それをいとも簡単に詩にしてみる、こんなところにも勢いがあるます。

ピアノ一本弾き語り風、多少こもっている岸田さんの歌は、聞こえにくいけれど、だから耳をすまして聞いてしまう。なんとか全部、一つ残さずに聞き取ろうとしてしまうから、ずっと奥のほうに入ってくるのでしょう。意図的、ではないのでしょうが。

「人だって平気でだますし/笑顔だって涙だってあふれるさ/何のやり方も全部知ってる/お願い私をだまさないで」

どこまでも静かな、感情を極限にまで抑えて淡々、詩を口にして、激情への予告ともいえる過激な歌です。
人生の節目節目で聞いてみるのです。そういう生活の一部として十分成り立つ歌です。

図鑑聞いたよ、その両者のバランスがすばらしいアルバムだね。
当たり前じゃないか心血注いで作ったんだから、ああ、ああ。

そういえばピアノガールというタイトルはなんだろう。


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