たまたま手にした表題の本「青春探偵ハルヤ」。作者は福田栄一という人で、創元推理文庫(2015)から出ている。元は、2007年に出版された「エンド・クレジットに最適な夏」という題で、改題して文庫化、そしてドラマ化されていた。日テレで2015年10月から12月期に木曜24時枠、主演はアイドルグループの玉森某。ユーチューブで出だしをみたがさほど悪くは無かったが、視聴率は4から5%と惨敗だったらしい。
とはいえ、原作は悪くはない。大学生の主人公が巻き込まれる犯罪らしきものを解決していくという、良くある流れではなるが、なんとなく学生時代の雰囲気やハードボイルド風のスピード感、登場人物の造作など、そう物語の展開は原遼の沢崎物とか東直己のススキノ探偵シリーズに、大学生の雰囲気をだした青春物といえば、いくらか伝わるかもしれない。そのぐらい、悪くない出来だと思うのだが。
さきのドラマと同じ期では、池井戸潤原作の「下町ロケット」が高視聴率、また個人的に見ていたのは西尾維新原作の「掟上今日子の備忘録」。「偽装の夫婦」なんかもあったようだ。ドラマ化にあたっては、やはり脚本の段階で出来不出来が決まるといってよい。
文庫のあとがきの作者の解説をみると、著作へのスタンスが読み取れてこれも面白かった。おぼえがきとして、書いておきたい。
とはいえ、原作は悪くはない。大学生の主人公が巻き込まれる犯罪らしきものを解決していくという、良くある流れではなるが、なんとなく学生時代の雰囲気やハードボイルド風のスピード感、登場人物の造作など、そう物語の展開は原遼の沢崎物とか東直己のススキノ探偵シリーズに、大学生の雰囲気をだした青春物といえば、いくらか伝わるかもしれない。そのぐらい、悪くない出来だと思うのだが。
さきのドラマと同じ期では、池井戸潤原作の「下町ロケット」が高視聴率、また個人的に見ていたのは西尾維新原作の「掟上今日子の備忘録」。「偽装の夫婦」なんかもあったようだ。ドラマ化にあたっては、やはり脚本の段階で出来不出来が決まるといってよい。
文庫のあとがきの作者の解説をみると、著作へのスタンスが読み取れてこれも面白かった。おぼえがきとして、書いておきたい。