2008/09/16(火) TBS NEWS
NYダウ504ドル安、7年ぶり下げ幅
TBSニュースで『NYダウ504ドル安、7年ぶり下げ幅』と報じていましたので掲載します。(09/16放映)
http://nakate.nawata01.com/08TV_movies/TBS/0901/tbs_america_20080916.wmv
アメリカ証券大手のリーマン・ブラザーズの経営破綻などを受け、15日のニューヨーク株式市場では、ダウ平均株価がアメリカ同時テロの直後以来、およそ7年ぶりの下げ幅を記録しました。
リーマンの経営破たんなど受け、ニューヨーク株式市場は金融不安が拡大し、ダウ平均の終値は、先週末に比べて504ドル48セント安い1万0917ドル51セントと、2年2か月ぶりの安値をつけました。
また、下げ幅はアメリカ同時テロ直後以来、およそ7年ぶりで、1987年の世界同時株安、ブラックマンデーに匹敵するものです。
市場では、アメリカ保険最大手のAIGの経営不安も急落の大きな要因となっており、AIGの株価は先週末から60%を超える下落となっています。
今回のリーマン破綻をめぐっては、アメリカ金融当局はこれまでから一転して公的支援を拒否しました。専門家は、この対応の変化で信用収縮が広がり、アメリカ経済の持ち直しにも影響を与えると指摘します。
「(政府の支援が当てにならなくなり)企業・個人に対する貸し出しに対して、より金融機関が慎重になる。それがひいては実体経済の回復を遅らせる」(三菱東京UFJ銀行ニューヨーク、勝藤史郎チーフエコノミスト)
一方、ニューヨーク原油先物相場も金融市場の混乱から、一時、1バレル=93ドル台まで下落しました。関係者が歴史的と表現したこの日の市場ですが、投資家たちは「破綻の連鎖が起きるのか」注視しています。
2008/09/16(火) TBS NEWS
日経平均急落、年初来安値を更新
TBSニュースで『日経平均急落、年初来安値を更新』と報じていましたので掲載します。(09/16放映)
http://nakate.nawata01.com/08TV_movies/TBS/0901/tbs_nikkeikabu_20080916.wmv
158年の歴史を誇るアメリカの老舗証券会社、リーマン・ブラザーズの突然の破綻から一夜開けましたが、世界的な市場の混乱はいまだに続いています。東京市場では日経平均株価が600円以上も値下がりし、今年の最安値を更新しました。
外国為替を取引している大手銀行のディーリングルーム。リーマン・ブラザーズの破綻を受け、かつてない緊張感に包まれていました。
「今回は実質、救済が入らなかったということで、その辺のマーケットのショックが大きくて」(三菱UFJ信託銀行・井上英明さん)
アメリカの金融危機への警戒感から世界の機軸通貨=ドルは一気に売られ、東京市場でも円相場は3円以上の円高ドル安となりました。
「信じられないくらい下がっちゃって」(個人投資家)
「しかたがない。我慢するしかない」(個人投資家)
一方、株式市場も取引が始まるや否や売り注文が殺到。買いがないため取引が成立しない銘柄も相次ぐ中、日経平均株価はあっという間に急落。結局、先週末に比べ605円の大幅な値下がりで、今年3月につけた最安値を下回ってしまいました。
「売るに売れないので、(手持ちの株を)持っておくしかないので」(個人投資家)
リーマン・ブラザーズ破綻の影響は、日本の金融機関にも及んでいます。三菱UFJがおよそ240億円。三井住友はおよそ100億円の損失が発生する恐れがある、と発表しました。このほか、日本生命や地方銀行までもがリーマンへの債権が回収不能になる可能性があるとしています。
しかし、金融危機に続く世界的な景気の後退の方がさらに深刻だと専門家は指摘します。
「日本も3年くらい景気があまり良くならない」(三菱UFJ証券・水野和夫さん)
今回の金融危機は、およそ80年前に起きた世界大恐慌以来、ともいわれますが、一体、いつ解決の糸口が見えるのかまだ誰にも分かりません。