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ブラタモリは来たが…マドンナもマイケルも「名古屋飛ばし」 コンサートが会場不足で開けない

2017-06-19 14:42:26 | 芸能・スポーツ
【東海の議論】ブラタモリは来たが…マドンナもマイケルも「名古屋飛ばし」 コンサートが会場不足で開けない「30年問題」の深刻



2017年6月19日 11時2分

産経新聞


 名古屋市でコンサートやイベントの開催が深刻な会場不足によって困難な状況が続いている。

 東京や大阪で行われたコンサートが名古屋では開かれない「名古屋飛ばし」は、米人気歌手のマドンナやマイケル・ジャクソンの来日公演が話題を集めた30年前から続いており、今後も既存施設の改修・休館などが相次ぐため、より深刻な事態が予想されるという。高度成長期の東京五輪、大阪万博の昔から、名古屋は何かと“飛ばされる”運命にあるのか。(三宅有)

会場確保、1年以上前から抽選

 かつて名古屋をイジるネタで人気を集めたタモリさんが出演し、各地をロケで巡るNHKの番組「ブラタモリ」が6月10、17日の放送で“名古屋初上陸”を果たし、ネット上で話題になっている。そんな名古屋も人気のコンサートはなかなかやって来ない。

 名古屋市中区の日本特殊陶業市民会館で10月に開かれる三味線ユニット「吉田兄弟」のコンサート。津軽三味線とロック、ポップスを融合し国内外で人気を博すが、名古屋公演は抽選を勝ち抜いて会場を確保し、ようやく実現の運びとなった。

 抽選があったのは昨年9月1日。10団体以上の関係者が固唾をのんで見守るなか、事前抽選で決められた順番で回転式の抽選器を次々と回した。白玉が出れば落選、赤玉が当選。外れを引いた担当者はすぐに携帯電話で会社や事務所と次の手を相談していた。

 白が続いた後にようやく赤玉が出ると、会場は歓喜の「やったー」の声と落胆の「あ~」が入り交じった。当たりくじを出した吉田兄弟の興業関係者は「心の中では思いっきりガッツポーズでした」。イベント会場が逼迫する名古屋でコンサートを開くには、会場にもよるが、抽選を勝ち抜く運に恵まれなければならないのが実情だ。

 同市民会館は、自動車のスパークプラグなどのメーカーがネーミングライツでスポンサーとなっており、メーンホールは収容人員約2300人。中核ターミナルの金山総合駅から500メートルの距離にあり、アクセスが良く、コンサートや発表会などの利用が多く、稼働率は90%超。利用希望が集中する週末は抽選になることが少なくない。

 会場の申し込みは、開催の13カ月前からだが、特に愛知県芸術劇場(東区)の改修工事に伴う一時閉鎖が昨年3月に発表されて以降、倍率が高まり、週末はほぼ間違いなく抽選、平日でも抽選が増えている。

 先の抽選で市民会館を押えた興業関係者は「会場不足で競争率が上がったが、やはり名古屋で開きたかった。中部一円の皆さんに集まってもらうには名古屋が一番ですから」。また別の興業関係者は「社内でくじ運の強い社員に水行や護摩焚(だ)きさせてでもゲットしたい」と話す。

 それほど名古屋では会場不足が深刻化しているのだ。市民会館の担当者は「すでにこの秋から冬にかけての週末は空きがない状態。倍率も通常の2~3倍より高い4~5倍で、多いときは10数団体で抽選になった」という。

中規模は逼迫、大規模施設は2つ

 市内では平成20年に厚生年金会館(1666席)、22年に愛知県勤労会館(1488席)が、運営の見直しなどから立て続けに閉館。愛知県芸術劇場企画制作部の小出充訓さんは「名古屋は汎用性が高く使い勝手のいい中規模の1000~2000人の会場が少なくなった」と話す。

 一方で、7000人以上収容できる大規模施設は約1万人の日本ガイシホール(南区)と約7500人の愛知県体育館(中区)しかない。3万人以上を収容できるナゴヤドームもあるが、会場設営の手間やコストもかかり、超大物の公演などでない限り採算が合わないため、簡単には使えない。

 市街の魅力アップを図る市議会産業・歴史文化・観光戦略特別委員会の山口清明委員長は「中規模だけでなく大規模も足りない。大げさですが、都市が発展しても、文化を楽しみ親しめる場所がなければ本当に住みよいとはいえないと思う。文化不毛の都会(まち)になるのが心配」と懸念する。

マドンナから始まった「名古屋飛ばし」

 名古屋でコンサートが開かれないことが問題となったのは昭和62年6月、ワールド・ツアーのスタートを日本公演から始めた米国の人気歌手、マドンナが大阪で2日間、東京で2日間公演して日本を離れ、名古屋が飛ばされた時だった。もう30年前の話だ。

 同年9月もキング・オブ・ポップとして知られたマイケル・ジャクソンが東京、大阪に加えて横浜市や兵庫県西宮市でコンサートを行ったが、名古屋での公演はなし。

 以後、来日大物アーティストらの名古屋公演がないことが、機会あるごとに注目された。平成4年3月から9年11月まで東京-新大阪間を走る東海道新幹線「のぞみ」の一部が名古屋駅に停車しないことが「名古屋飛ばし」と言われると、観客やコンサートの関係者にも、そのフレーズが定着するようになったという。

改修相次ぐ大規模施設

 名古屋飛ばしの理由について、ある興行主は「名古屋の人は新しいものに対してすぐに飛びつかないが、いったん気に入ると長く応援するという気質がある。スケジュールや採算性も関係するが、そういう気質がアーティスト側を慎重にさせる」と分析する。

 一方、市民からは「聴衆は控えめで、盛り上がりが弱いから飛ばされる」「行こうと思えば東京、大阪どちらへも行けるから、名古屋でやらなくてもいい」との声も。

 その名古屋の会場不足がより深刻な事態を迎えようとしている。先に紹介した日本ガイシホールと県体育館が30年以降、一時、使用できなくなるのだ。

 日本ガイシホールは開館30年を機に平成31年1月から翌年の7月までの予定で改修工事に着手。県体育館は昭和39年開館でさらに古く、平成32年のフットサルワールドカップ開催を見据え、国際的な各種スポーツイベントなどにも対応できる施設に生まれ変わるため、30年から改修に入る。県は毎夏の大相撲名古屋場所開催には影響がないように工事を進めるというが、基本的には使用できなくなる。

 さらに、最も引き合いの多い中規模ホールもピンチだ。大小3つのホールで計約4600人収容の県芸術劇場は、先述の通り小ホール(330人収容)が今年10月までの予定で改修工事中。その後もコンサートホール(1800人収容)が8月から来年11月まで、大ホール(2500人収容)が来年4月から1年間の工期で改修され、31年4月までいずれかのホールの閉鎖が続く。

 そのほか、昭和天皇のご成婚を祝した市の記念事業で昭和5年10月に開館した名古屋市公会堂(1194人収容)も今年4月から31年3月末まで改修で休館中。

 これらの工事が予定通り進んでも、31年1月から4月までは大きな会場は使えなくなるとみられる。東海地方を中心にしたコンサートやイベントの企画・運営会社「サンデーフォークプロモーション」の遠藤けい・コンサート本部長は「こちらは会場を借りる側なのでどうしようもないが、同時期に閉鎖という事態は避けてほしかった。ただ会場がないという理由で名古屋でコンサートが開けないなんて…」とこぼす。このままでは、専用ホールでない施設の使用も考えなければならないという。

新施設計画はあるが

 名古屋市は戦後の復興期や高度経済成長期には自動車産業を中心とした工業が発展し、日本経済を牽引してきた歴史がある。人口では東京都、横浜市、大阪市に次ぐ4位だが、東京と大阪の間に位置する地理的な面から三大都市の地位を守ってきた。

 江戸時代には「かぶき者(自由人)」といわれた尾張藩第七代藩主、徳川宗春が祭りや芸能を奨励し、消費と経済の活性化を図り、遊郭や芝居小屋を公認。名古屋に芸能ブームを巻き起こし、江戸や上方の役者、芸人らが集まり、「芸どころ名古屋」として独自の大衆文化を育んだ。

 そんな歴史も今は面影がない。会場不足の打開策として、市は港区に5万平方メートル規模の大規模展示場の建設を検討し、国内外から大規模イベントを誘致する方針を示している。

 また、県は東京五輪前年の平成31年秋までに常滑市の中部国際空港隣に展示面積6万平方メートルの国際展示場を建設する計画で、今秋から本格工事に着手する。

 しかし、市の予定地の許認可権をもつ大村秀章知事は、大規模展示場という同様の施設の競合を懸念。市の計画については、「開発に膨大な金と時間がかかり事業として成り立たない」として認めない姿勢。会場不足が深刻な割には、施設建設の足並みがそろっていない状況だ。

 コンサートやイベントの「名古屋飛ばし」は今後も続くのか。「中部の文化の中心として、何とかイベントが開きやすい街になってほしい」。多くの市民や関係者がこう切望するが…。
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