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「また同じ所がやられた」憤りの声も 九州豪雨氾濫、5年前と類似 流倒木が川せき止め

2017-07-11 09:22:57 | ニュースまとめ・総合

また同じ所がやられた」憤りの声も 九州豪雨氾濫、5年前と類似 流倒木が川せき止め

7/11(火) 6:20配信

西日本新聞

福岡人は学習能力がない?

 5年前の教訓は生かされたのか-。福岡、大分両県を襲った記録的豪雨で氾濫した河川や浸水地域は、2012年の「九州北部豪雨」と重なる部分が多い。流倒木が川をせき止めるなど原因も類似。福岡県や国土交通省九州地方整備局は河川改修などを進めてきたが、結果的に甚大な被害を食い止めることはできなかった。住民たちは「また同じ所がやられた」と、古里の傷痕にやるせない思いを募らせている。

 5年前の7月、九州北部豪雨でも水があふれた福岡県朝倉市福光の桂川にかかる蓮輪橋付近。橋の近くに住む自営業、森田英樹さん(51)は7日、約1・3メートルまで床上浸水した家屋の片付けに追われ、不満の声を漏らした。「川幅の拡幅だけではなく、川に隣接する住宅地や田んぼにたまった内水を筑後川に排水するポンプも設置してほしいと、行政にずっと要望しているのだが…」。いらだちを隠さない。

 赤谷川が流れる同市杷木地区の男性(46)も6日、「5年前もこの地域は被害が出た」とぶぜん。「対策をしない行政に対して憤りの気持ちはある」-。
「また同じ所がやられた」憤りの声も 九州豪雨氾濫、5年前と類似 流倒木が川せき止め

河川被害
「流木があると格段に破壊力がある」

 今回、河川の氾濫の多くは、筑後川の本流ではなく支流で発生。局地的な集中豪雨で山の斜面が崩れ、土砂とともに流れた樹木が家屋をなぎ倒し、川の流れをせき止めて氾濫させた。九州北部豪雨で被災地の土木学会調査団長を務めた小松利光・九州大名誉教授(河川工学)は「被害の発生状況や原因は当時と全く同じ」と指摘。「流木があると、水流だけの場合より格段に破壊力がある」という。

 村の86%を山林が占める東峰村でも、なぎ倒されたスギが集落などに押し寄せた。針葉樹のスギは根の張り方が広葉樹より浅く保水力が低いとされ、大雨が降るとスギは山の表層ごと崩落する。「国策に従いスギの植林を進めたが…。林業の衰退とともに手入れが行き届かなくなったのも原因では」。渋谷博昭村長は疲れた表情で語った。

 近年、「線状降水帯」と呼ばれる積乱雲の帯に伴う大雨は全国各地で記録。福岡管区気象台によると九州・山口では、1時間50ミリ以上80ミリ未満の「非常に激しい雨」の降る回数が2000年代は1980年代と比べて4割増えた。小松名誉教授は「局地的な集中豪雨は被害発生の予測も対策も難しい。早め早めに住民が避難するなど、ソフト面でカバーするしかない」と話す。

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