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衆院補選が「小池都知事人気」に染まった理由

2016-10-12 08:42:07 | ニュースまとめ・総合

衆院補選が「小池都知事人気」に染まった理由

東洋経済オンライン 10月12日(水)6時0分配信


 いずれもまるで「百合子劇場」に見えた。「舞台」は10月11日に衆院補選が公示された東京都第10選挙区と福岡県第6選挙区だ。

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 小池百合子東京都知事は10月10日に福岡県久留米市に入り、衆院補選に出馬の鳩山二郎氏を応援した。鳩山氏は故・鳩山邦夫元総務相の次男で、9月9日まで大川市長を務めている。

 「急逝された鳩山邦夫さんのポン友として、息子さんの二郎さんの応援に駆けつけました」――。演説する小池氏を見ようと集まってきた人の数は、主催者発表によると5000人にも上るという。もはや小池氏は単なる東京都の知事にとどまらない。テレビのワイドショーがほぼ毎日、豊洲の盛り土問題や3兆円にものぼるというオリンピック予算問題を取り上げる今、まるでお茶の間のヒロインあるいはスターのようだ。

■福岡第6区で自民党は「勝った方を事後公認」

 「(自民党の)公認をとれなかったんだよね。人ごとではございません。そして応援してくれる国会議員は……。福岡県ではおひとかただそうです。これも人ごとではございません」

 小池氏は7月の都知事選に出馬した時、自民党東京都連ともめた経験を揶揄しながら、鳩山氏の対抗馬の蔵内謙氏をちくりと皮肉った。蔵内氏の父の勇夫氏は、県議8期目の実力者。県議会議長や日本獣医師会会長、自民党県議団会長など要職を歴任し、2011年には知事選候補に名前が挙がったこともある。その辣腕ぶりに、小池氏は自民党東京都連幹事長だった内田茂都議を思い出さずにいられなかっただろう。

 そして蔵内勇夫氏は、今回は自民党福岡県連会長という立場で、自民党本部に息子の謙氏の公認を申請していた。
蔵内氏は抗議して県連会長を辞任

 ところが自民党本部は、鳩山氏からの公認申請も蔵内氏からの公認申請も受け取らなかった。福岡県内の蔵内氏の力は絶大だが、首相を2人も輩出した鳩山家の御曹司の知名度も侮れない。しかも今回は邦夫氏の弔い合戦でもあり、世論調査では二郎氏が謙氏を大きくリードしていた。

 そこで自民党本部は選挙結果を待ち、勝った方を事後公認するというスタンスをとったのだ。

 それに抗議して10日午前、蔵内氏が県連会長を辞任した。県連会長として自らが推した息子・謙氏の公認が得られなかった責任をとった形だが、小池氏が鳩山氏の応援に福岡入りする数時間前というタイミングでの会長辞任は様々な憶測を呼んだ。

 「蔵内氏は負けが決まってからの辞任を避けたかったのだろう。しかしこれではまるで、民進党の岡田克也前代表のようではないか」

 岡田氏は7月31日に投開票された東京都知事選で、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏を擁立。ところが抜群の知名度で選んだにもかかわらず、女性スキャンダルが報道されたり、演説時間が短いとの苦情などから、鳥越氏は急速に失速した。そして30日の午後、岡田氏は突然の次期代表選での不出馬を発表した。「都知事選の責任を感じての不出馬か」との記者の質問には、「それは下司の勘ぐりだ」と否定している。

■池袋でも小池知事が熱烈応援

 翌11日午前、小池氏は東京都第10区に出馬した若狭勝氏の「第一声」の応援のため、地元池袋駅前でマイクを握った。

 「2005年の郵政選挙の時に、初めてこの場で第一声を行った。その時の選挙事務所はあのビルでありました。その選挙事務所、今度は若狭勝さんの選挙事務所となっております」

 兵庫県第6区から東京都第10区へ「刺客」として乗り込んだ時、小池氏は比例区との重複立候補を断っている。当時の不退転の決意を懐かしく思い出すかのように小池氏が指さす先のビルの窓には、若狭氏のポスターが何枚も貼られていた。

 二階俊博幹事長も珍しくマイクを握っている。党務を牛耳る二階氏は、懐が深い政治家として永田町で知られている。知事選で小池氏を応援したため除名処分になりかけた若狭氏を放免し、自民党公認候補に押し上げた。そして安倍晋三首相ですら、動かすほどの実力者だ。


二階氏の言葉とは?

 「ここに来る途中、安倍首相に電話したら、『池袋に応援に行く』と言われた」――。安倍首相の応援を得れば、もともと優勢と伝わっている若狭氏にさらに有利になる。実はその「引き換え」として二階氏が求めたのが、前日に小池氏が福岡県第6区に入り、出馬予定の鳩山氏を応援することだったという。

 衆院福岡第6区補選は麻生太郎副総理と菅義偉官房長官の官邸でのバトルが九州に舞台を移した構図。その中で、鳩山二郎氏を推す菅氏を二階氏が助太刀する形になっているのだ。なお故・邦夫氏が率いていた「きさらぎ会」は、邦夫氏の死後、菅氏が顧問に就任。同会は、早々と二郎氏を支える方針を決定した。

 民進党の公認候補の鈴木庸介氏も11日午後1時に、JR大塚駅前に大物を集めた決起大会を行った。

 選挙カーの前で応援演説を行ったのは、選対本部長を務める松原仁東京都連会長と連合東京の岡田啓会長。そして蓮舫代表も登場した。今回の補選は蓮舫氏にとって、民進党代表として初めての国政選挙になる。

 「午前に行われた第一声を見に行ったけど、人はあまりいなかった。池袋(若狭氏)の方がずっと多いね」――。午前10時から大塚駅前で行われた鈴木氏の「第一声」を取材した記者がそう言った。午後に開かれた決起大会に集まった聴衆も、池袋の半分程度という印象だった。

■野党共闘の結束は固いものではない

 注目が集まるのは「野党共闘」の行方だ。果たして、今回の補選でその効果が出るだろうか。

 10月5日、日本共産党は東京10区で公認していた岸良信氏の立候補を取り下げ、鈴木氏支持を表明した。ところが民進党に協力した共産党は、野党共闘の中で冷遇されているようだ。決起大会で蓮舫氏の挨拶が終わった頃、聴衆の中を共産党の笠井亮衆院議員が通り過ぎた。おそらくは共産党の立場から、様子を見にきたのだろう。しかし挨拶の機会は与えられなかった。

 そんな野党の状況をよそに、「小池マジック」はますますパワーアップし、それに乗じた自民党はいよいよ血気盛んだ。年明けと噂される解散総選挙の準備を着々と整えつつあるのかもしれない。

 小池マジックは、五輪予算問題や築地市場移転問題が注目されている今だからこそ、絶大な力を持っている。追い風として使えるのであれば、徹底的に使う手練手管の自民党は、足並み乱れる野党共闘が太刀打ちできる相手ではなさそうである。
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