lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

2つの若冲展

2016年12月07日 | 美術展、作品展

先週の土曜日は、京都市美術館の「若冲の京都 KYOTOの若冲」と、

相国寺の承天閣美術館の「伊藤若冲展 」 を観に行ってきました。

 生誕300年の今年はあちこちで若冲展がありましたね。

京都市内の知人が、東京まで行って2時間並んだというのでびっくりでしたが、

新聞では、さらに後半になると5時間待ちというニュースも読みました

地元の錦市場出身、まわりには熱いファンもいる中で、

・・実は2,3、年前まで「わかおき」さんかなあと思っていた私ですが

この夏に、細見美術館で間近で観て、作品に一目ぼれしてしまいました。

のびのびした筆から吹き込まれた動物や植物の命。

勇壮な鶏、ふと足元を見ると丸い雌鶏とひよこ達がいたり、(鶏図押絵貼屏風の内・1797年)

こんなほのぼのかわいいネズミ達もいました!(鼠婚礼図・1796年)

 

今回も前売り券を買って楽しみに、とか言いながらも、終了前日になりましたが

どちらも思ったよりも空いていて、ゆっくり観ることができました!

今回の展示での注目の作品のひとつ、

「百犬図」(1799年)・・・じゃれたり寝転んだり、まるいワンコたち

100匹わんちゃん大行進!?若冲は1716年生まれだから、この時83歳なのかな

 「樹花鳥獣図屏風」1cmほどのマス目1つひとつにタイル画のように描きこんである、

気の遠くなるような大作でした。白い象の耳が仏さまみたいです。

 

ゆっくり観た後は次の相国寺の承天閣美術館へ。

入り口ですぐ出迎えてくれる30幅の動植綵絵は壮観でした。

もともと動植綵絵と3幅の釈迦三尊像は、若冲が相国寺に寄進し、

1889年に皇室に献上するまではお寺が所有していたのだそうで、

この日観た複製でも、絵の密度が濃く、作品に吸いこまれるみたいな感じがしました。

第二展示室では金閣寺の障面画が展示されて、こちらは実物です。

次回の案内を見ると、なんとまた「伊藤若冲展」!

こちらも楽しみにしようと思います

 

承天閣美術館のあとは相国寺を歩きました。

 

枯山水の庭。もう午後の日差しですが。

一度にたくさん若冲の作品と紅葉まで観られた一日。

この日は師走と思えないくらい暖かかったのですが、気がつけば年末!

さて、今のうちに大掃除をがんばらなくては