Nature Unity

素晴らしいかな人生

退院後

2006-09-22 14:06:52 | Weblog
治療が全て終わった。

これで仕事にも復帰できていつもの日常に戻るんだ。

身体には縫った痕が残り、体毛はそのほとんど抜けて

精神的な疲労感が尾をひく。。。

これだけつらい思いをしたのだから

何があっても幸せに思えるんじゃないかと思う。

最後の診察でクールな主治医は

消毒の際に「びー」って口から発した。

その時はきょとーんとしてしまったが

その後思い出し笑ってしまった。

まだまだ甘いなと。。。



主治医との相性

2006-09-12 14:04:39 | Weblog
僕は病院が嫌いだ。病院が好きな人なんていないと思う。

でも体調を壊した時や大きな病を宣告されると行かざるを
得ない。

風邪をひいた時、腹痛や頭痛、鼻炎、虫歯。。。。。

今回、癌と告知を受けたのは東京の病院で名も知れている大学病院だった。
素人感覚で有名な病院で大きな病院なら大丈夫だろうと思った。
そしてその病院で診てもらった。

告知を受けるまでの診察は特に不愉快な思いをすることはなかった。
レントゲンとMRIの検査結果では特に問題ない、手術の必要も無い、
ほっておいても治ると言われた。

でも僕が気持ち悪いから切って取ってくださいと言って手術して
切ってもらうことになった。

ただの1cmくらいの腫れ物と思っていた。

手術後の病理検査で悪性と診断されて告知を受けた時は
ただ驚くことで精一杯。

その後の広範囲切除手術の説明をされて僕は
そんなことしたくありませんとはっきりとした口調で言った。
すると何を言ってるんだと感情的に言われた。

僕はそれに違和感を感じた。この人だと安心できないと。

悪い人ではないと思う。ただ安心できないと怖さは消えないと思った。

親族の医者に相談し信用できる医者を紹介してもらった。

そこで出会った医者は決して感情的にならずとても冷静でいて聡明な
雰囲気だった。真面目さも垣間見られ、僕はこの人なら安心できると
自分に太鼓判を押した。その先生の診察の経過経路は全くもって
信頼に値するものだった。まずは本当に癌なのか、今現在体内に
腫瘍はあるのか、転移しているのか、きちんと検査をして調べて
くれた。安心できないと判断した病院から切除した腫瘍の細胞を
取寄せて再度病理検査をしてくれた。

結果は変わらなかったけど、適切な検査を経ての結果ならとても
納得できる。信頼できる。安心できる。

病名の滑膜肉腫の病理検査は日本一だと親族の医者から聞いた。
病理検査が信用できないと病気でなくても病気と診断される。
こんな頼もしい病院で治療が受けられるなら、この先生に
手術してもらえるならと希望に満ちた安心感を抱きながら
手術を受けることを決断できた。

術後も先生に会うのが嬉しくて仕方なかった。先生に言われたことは
守ろう、我慢しよう、がんばろうって素直に思えた。

自然と入院生活も笑顔になる。

当然術後の回復も早かった。

ちょっとでも違和感を感じたら病院は変えた方が良い。
結局自分の体である訳で自分が安心して治療を受けられる
環境をみつけることが重要なんだと今回の病気で痛感した。
この病院で入院中にお世話になった看護師の人達も
みんな一生懸命でとても安心できたし信頼できた。

抗がん剤は他の病院で受けた。病棟が一杯で再入院できなかったからだ。
病院が変わり、食事も不味い、看護師も信用できない、
信用できるのは先生だけ。居心地のよい病院から
真逆の病院で入院するとストレスも多くイライラしていた。

自分に合う病院、合わない病院がある。

抗がん剤治療は点滴をうつだけなので我慢できた。
そうじゃなかったら断ってたと思う。

病院が有名だから、大きいから、患者さんが多いからと
いうのは1つの選択肢ではあるけれど
自分に合うかどうかが重要だということを
痛感した。





病院の食事

2006-09-07 20:26:53 | Weblog
抗がん剤の副作用である吐き気は緩やかに回復しつつある。
食事を取っても吐かなくなってきた。

体重は入院前に比べ3kg増。今まで経験したことのない自分の
体重の重さにちょっと体が重い。

抗がん剤と一緒に投与されてた栄養分の点滴による体重増。

この点滴の臭いがまだ口の中にあり、吐き気の原因になっている。

でも食事を取っても吐かなくなったのは嬉しい。
ちゃんと食事ができる喜びを感じる。
病院の食事は本当に最悪であり、毎日抗議していた。

朝食のメニューは

ごはん
味噌汁(さつま揚げ入り)
切干大根
みかん

である。

朝から切干大根なんか食えるか気持ち悪い。
それになんで味噌汁にさつま揚げ入れてんねん。。。

昼食は
切干大根がひじきに変わっただけ。

夕飯は
得体の知れないおかず。食えるか。。。


思い出しただけで吐き気する。


食べるのは生きるため。
その食事でストレスを抱えては
治療なんて効果あるとは思えない。

ましてや病院なら尚更食べて笑顔の出る食事が
大切なのではないか。食事するだけで笑顔になれる
ならそれは最高の治療現場ではないのか。。。。

そんなことを主治医に言った。

こんな気分を害する食事ではストレス以外の
なにものでもないと。
それを放置してなにが医療だと。

主治医は言った。
その気持ちは分かるけど栄養士の人の数が少なく
あまり文句言うと辞めてしまうのだと。。。

なら外部委託すればいいじゃないですか。
その方が質は上がるし幾つかの病院でまとめて
外注すればコストも下がるでしょというと
俺は経営者ではないからって。。。。

普通一般的な外食する店がこんなまずい食事を
出していたら潰れる。そんなものを
出してるなんて費用対効果は患者として
ただのストレスならマイナスです。

それがまかり通るこの病院というのは
患者本意ではなく病院の一方的な
都合や考えを患者に押し付ける
ただの偽善団体だ。

医者や看護師が食べたいと思わない食事を
患者に出してどーすんだよ。

抗議はまだ続く。。。


嘔吐

2006-09-04 16:39:24 | Weblog
昨日、2日回目の抗がん剤投与が終わった。

2回目ということもあり前回投与後とは違って
副作用が強い。。。

ずっとある吐き気と嘔吐。

何も口に入れていないと常に薬の臭いがする。
自分の汗や息はずっと薬の臭いだ。
たばこを吸っても余計吐き気する。

唾液が口に溜まり、胃液が逆流し始めると
なんとなく吐くんだろうなって予感があり
覚悟決めてトイレにダッシュする。



何やってるんだ俺は。。。







副作用

2006-08-25 13:53:42 | Weblog
先々週1週間入れっぱなしだった抗がん剤の副作用である
脱毛が今週から始まった。

一気に抜けるのではなく疎らに抜けていく。。。

生きた心地しないね。

怖くないけど気持ち悪くないけど我慢出来るけど
鏡をみると涙か勝手に出てきやがる。

来週また1週間入れっぱなしだ。

今度はもっと。。。




滑膜肉腫って癌だ。

2006-08-23 15:19:44 | Weblog
今年6月に30歳の俺が癌だと告知された。
病名は滑膜肉腫。
原因は不明。
宇宙からの放射線がたまたま当たったかも
知れない、そんな具合で原因不明とのこと。

普段我々の体では果てしない数の細胞が
細胞分裂を繰り返している。

その細胞分裂の際に普段は結合しない染色体が
何かのショックでくっついて出来る細胞が
癌細胞だ。

体の細胞は永遠に細胞分裂を繰り返している
わけではなく制御されている。だから新陳代謝
が起こる。だが癌細胞は永遠に細胞分裂を
繰り返し増殖する一方。

だから切除の必要があるわけだ。

全く医学に精通していない俺が告知を受けて
から調べて分かったことだ。