撮影していた写真は3枚のみ。
御年、東塾長と同じ67歳の塾生が、30代後半の黒帯塾生と組手をしています。
これでも親子ほどともいえる年齢差があります。
さすがに60代も後半に差し掛かると、時々体調により、足がもつれてしまうこともあるようですが、この日は実に好調。
大道塾としてはまだ緑帯ながら、元々伝統派の空手道場で長く稽古を積まれた有段者です。
筋肉が柔らかく、速筋がしなやかに養われており、間合いを詰める時の予備動作がほとんどみられず、上級者でも時々、まともに技を貰ってしまいます。
距離感や間合いの取り方、スピードや前蹴りや横蹴りの蹴りのしなやかさは、素晴らしいものがあります。
また近年の、血の気が抑えられない血気盛んなイキのいい若い格闘家とは異なり、とても謙虚な姿勢に、武道家然とした静かな佇まいが漂っています。
鋭い刀の手入れを怠らずも、しかしその“鋭さ”を鞘に納めて表に見せない武士の“刀”のように、日々の激しい稽古を通していても、その鍛えぬいた鋭さを表にあらわさず懐に納め、普段は穏やかな表情を湛えるのが武道家の作法というものですね。
その“鋭さ”は、稽古の中で必要な時にきらりと光り、そして有事に於いて発揮されればそれで十分です。
ところで大道塾では、以前は黄色帯まではマスクを着けずに基本ルール(いわゆる極真ルール、フルコンタクト空手ルールと呼ばれるもの)で稽古を来ない、緑帯から専門ルールの稽古を初めていましたが、、最近は青帯や黄帯の稽古生も、希望者はマスクを着けて稽古をしています。
マスクを着けて組手を行うとき、目の前に立つ黒帯の方は少々威圧感があるかもしれません。。。
稽古に於いては時には厳しいですが、普段は優しい方ばかりなので、安心して向かっていって大丈夫、、、、かもしれません。。。
技の攻防の際、時にキラッと光る鍛えぬいた武道家の“鋭さ”に注意しながら、、、
怪我の無いように、注意して稽古をしてください。