vol.43「足場の上」 12 ・・・左官という仕事

大工（右官）と双璧をなすのが　左官という仕事です

古代ヨーロッパでも　石工と左官によって

数々の著名な建築物が創られ

現代にもその姿が　数多く残されています


以前　左官のまねごとのような仕事をしており

全国の土蔵や酒蔵などを　数多く見てきました

それらは暮らしの中で当たり前のように　使われていましたが

見方を変えると　芸術作品でした

色とりどりの着色や彫刻・造形が施され　

しかも機能的に優れたものばかりでした


伊豆に長八美術館という

左官職人（芸術家）のミュージアムがありますが

機会があれば　みなさんも訪れてみてください

左官とはこういうものなのかと　皆さんの見方もきっと変わるはずです


今　その左官職人の減少により　住宅の建築現場では

基礎の天端塗りや土間のコンクリート塗りぐらいしか

登場シーンがありませんが

その人たちが持つ技術と知恵を　

何とか現在の住宅にも活かしていきたいものです