ゆく川の流れはたえずして、

書かれてあることが虚構なのか事実なのか、真実なのか、ご判断はどうぞご自身で

キオク キロク

2009年06月26日 | 文章
ちょっと前に、
天満の辺でいつものように、独りでギャラリーめぐりして、程良い古本屋に立ち寄って、程良い文庫本買って、裁判所の前を歩いていたらふと、最高にカッコいいフレーズを思いついて嬉々として、思わずスキップをしてしまったその時の、車の通りすぎる音やら信号の鳴る音やら、曇のかかり具合やら、湿度や、風景の混色の程度、梅雨の晴れた日の微妙な温度やら、その前後に交わした会話と相手の表情、
しっかり覚えているのに、そのフレーズがどうしても思いだせないこのくやしみ



すら、
もしかしたら消えてしまうのかもしれないと思ったら、
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焦燥

2009年06月25日 | 日記
展覧会の会期中というのがいちばん焦燥しているような気がする。
次の作品のこととか考えたいけど、それを考えることで今露出している作品たちを裏切ってしまうような気がする。
レビューとか感想とか、ぽつぽつ頂いて、有り難いのだけれど、リアルタイムでは浸透してこなくって(いつも後にならないと自己、他者の評価を飲み込めない)、
かといって反響ないと置き去りにされた気分になる。
よし、じゃあ 詩を書こう、って
理想像に対して現実像ってものがあるとして、それをヒーロー唱歌のように書けないかな、と思ってカチャカチャやるのだけれどやっぱりだめだ。
感情も理性もここに在らズ
この無駄な焦燥のエネルギー使って誰かのためになんか作ったりできたらいいのに
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私湯

2009年06月17日 | 文章
サッシ戸をひいて
開け湿度の世界

打たせ湯の落ちる
カランをひねる
洗面器に注がれる
体をつける、そして湯船からあふれる


ともすればこどもの声母親の声

迷惑にならないように、洗面具をひろげて

鏡を見上げる

そこにいる
こっちをみてる

昼間にはいない
みてない いま出会う湿度の世界で今晩は

女の子

(笑)って去っていった
湯船の底には鯉のタイル、あるのに
女の子は目もくれずに

なんかすごい細いオバチャンが歩いていった

洗面器に冷水を汲んで高温多湿の部屋へ
誰かの断熱シートの無いところに腰をかけて、今日のあの夢を反芻する

知らない男性に自分を箇条書きでいいあてられる夢をみた

あったはずの前後の内容は忘れていて、
その、いい当てられたという衝撃で目が覚めた休日の午後1時、
右京区の銭湯のサウナにて、そのことを反芻してみる
けれどもすでに、わたしが何なのか、その述部はさっぱり思い出せず
いつものように高温多湿の中
残るのは「わたし」という主語だけだった


脳の仕事は過ぎ去ってここから
発汗、循環、
弛緩する筋肉、毛穴の開口、上昇する体温、腎臓の稼働
赤いタイルの配列が、視覚に遊びかける

昼間は四角
夜は流線


洗浄をして、
ここにいる
昼間から連続してここにいるような存在を
洗浄して更新して、排水構に流して、
少しいないに近付けて、
何だか身軽になった気になる

おおきにまた明日と、番台に声をかけて
帰り道


あの女の子がいた
夜道に蛍光灯が偶然にも、彼女の顔の中から老婆のような表情を写し出し、


ねぇお母さん、毎日体を洗ってたら、いつかいなくなっちゃうんじゃないかな、

大丈夫よ
みーちゃんはいまここにいるし、お母さんもここにいるわ



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今日からは

2009年06月14日 | 日記
やったやったやった
おわった〜

今回の展示の準備ちゅうは
身を削って
若作りして
腰を痛めて
煙草をたくさん吸った

とくに朗読なんかあったもんだから、搬入が完了してもまだやることがあって、
しんどかった、

ケド、

なんかいままで、つまらないつまらないって思いながら書いていた自分の文章をはずかしいを振り切って、人前で口にだしてみて、別の可愛がり方を知ったよ!
文字と発語のちがいってこういうことでしたのね

来てくれた人ほんまにありがとう!とくにじかんをまちがえてお伝えしてしまってたひとほんまにスミマセン 私がわるいのです

朗読が終わってみんなの顔を見上げた時
一瞬、全員と結婚したいような、なんかそんなかんじがしました

聞こえづらいところがあったようなので、もし次があればなんかかんがえます

そして今日からは
ザ 禁煙



なんか展覧会おわったみたいな雰囲気ですが、今からです。よろしく

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個展「私湯」

2009年06月07日 | 展示
遊びに仕事に身体フル稼働、ケドなんだかまだまだ足りない感in my brain、睡眠時間削ったって、この焦燥、にむしろ快感を覚え・・・・るわけもなく、
二週間ほど前からギックリ腰と戦いながら制作しております。

もともと腰痛持ちだったので覚悟はしていたのですが、ケドなんで今?
しゃがむとビリビリっと、いつかのだれかの結婚のきっかけみたいにさ、なるので、
筆洗うの、同居人にやってもらったり、痛すぎて仕事休んでしまったり、
なんかやんなきゃいけないこと、どんどんとりこぼして、人にも迷惑かけるし、
すべては是、わたしの腰椎のよがみから来ている、因果

そんな人にまで迷惑をかけるのなら、これを期にそろそろ健康に気を使ってみようとおもいます。
もうゆうほど若くない。お酒も残るし煙草吸うとちょっと吐き気するし

さて、腰をかばって老人のスピードで、ちゃくちゃくと個展の準備が進んでますので、告知させてください。



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田中奈津子 個展 「私湯」のお知らせ

Series Focal Point No.8

MEMにて、若手注目作家を紹介するシリーズ『Series Focal Point』第8弾といたしまして
今回は田中奈津子の作品をご紹介いたします。

展覧会名  :田中奈津子展 私湯
会場    :MEM
     大阪市中央区今橋2-1-1新井ビル4F TEL.06-6231-0337
展覧会会期 :2009年6月13日(土)〜7月4日(土)
開廊時間 :午前11時〜午後6時
休廊 :日曜日・祝日・月曜日
関連イベント:レセプション+田中奈津子による朗読会(6月13日 午後6時〜)

作家コメント:
今回のテーマは「銭湯」です。都市の中に於いても止めどなく溢れる地下水、只々人を悦ばせるための装飾、営利の介入しない会話、カラン、シャワー、発汗、洗浄・・・日常を再生するための、日常から切り離された空間における視覚の遊びを、油彩と水彩にてお披目します。
また今回はオープニングで初の朗読にも挑戦しますのでご都合よろしければ是非お越し下さい。

作家紹介 :
1981年福岡県生まれ。2005年 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻修了。2007年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻卒業。2003年「現代美術インディペンデント展」参加。2006年 複眼ギャラリーにて個展『孤島群』開催。2007年 ART AWARD TOKYO 参加。2008年 『ペインティングの恋人』(CASO,MEM)に出展、など。田中奈津子オフィシャルサイト www.natsunique.net

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お問い合せ・資料請求:MEM 〒5410042 大阪市中央区今橋2-1-1新井ビル4F 担当:福田
tel.06-6231-0337 fax.06-6231-0338 E-Mail: art@mem-inc.jp URL: http://www.mem-inc.jp



Natsuko Tanaka

Watashi-yu

Series focal point no.8

June 13 – July 4, 2009
Gallery hours: 11:00-18:00

Reception and poetry reading by the artist: 6pm, June 13

MEM is pleased to announce the 8th exhibition of series focal point introducing selected young emerging artists.
In Watashi-yu (my bath), Tanaka creates her imaginary world of Sento (public-bath), which is part of her daily life, turning the subject into a surrealistic realm of fantasy. A group of paintings and drawings creates a visionary Sento world at the gallery.
Tanaka also wrote poetries accompanied with the works of the exhibition. She will present poetry reading at reception on June 13.

Tanaka was born in Fukuoka, 1981. Finished post graduate course in painting department of Kyoto City University of Art and Music.
Tanaka’s official web-site.

MEM INC.

Arai bldg.4F-16, 2-1-1 Imabashi, Chuoku
Osaka 5410042 Osaka JAPAN
Tel. +81-(0)66231-0337
Fax. +81-(0)66231-0338
E-Mail: ishida@mem-inc.jp
http://www.mem-inc.jp


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保護色

2009年05月26日 | 文章
わたしたち親友だからね 何でもはなしてね
って、あっちゃんはゆって
一瞬ぽかんとしたわたしの顔面、悟られないように
うんって
いった 夏やすみの終わりの夕方

あっちゃんの手のひらの熱さがなんだか気になって
あっちゃんの握りしめる力がいつもよりつよいような気がして
むすんだ手が、はじめて、居心地わるかった

きっと、ゆっちゃだめな感情
わたしは、意識して
ピンク色の夕焼けに身体をとけ込ませていった

こどもじゃなくなった今でも
いつだってそんなときには
夕焼けのピンク色を思い出し
保護色する
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はやくTシャツ生活したい

2009年05月09日 | 日記
文章というのか、詩というのか、例のあれを、最近は朗読会を見越して携帯で作って、PCに送って編集している。そして勿論絵を描いてて、最近では人に教えるようなこともしていて、中でもすごいのが、恥ずかしながら、知識がまったく白紙に近かった我が国の美術史について人に教える、なんて事態になっちまったってやんで、土偶から黙々と文献をあさり、休みには寺社めぐり、来週の内容は今週勉強するインスタント先生。
のでのでので、ここに書くこと(時間)がないんですが、あんまり更新しないのも淋しいので久々に日記書きます。
芸能人でもないわたしが特に事件性もないわたくしごとを書き連ねて、なんの意味が有るん、キモイんちゃうん?というツッコミが体内から溢れ出そうです。
表現だったらいいの。たまたま主語が「わたし」なだけで、ちゃんと、差し出す形になってるってゆうの?そいえばこないだね、町田康のエッセイ読んで、日記ってのもここまで面白く書けるんだなぁここまでだったらいいなぁって思った、自分にできるかは別、ね。

ここで近況、HPの「予定」が見れるようになりました。
6月の個展情報載せてます。
補足ですが、はずかしいけど朗読会をさせて頂くので、よろしければお越し下さい
。はじめてでどうしていいのかサッパリ分かりませんが、はじめてなりに思うところで勝負したいと思います。

最近ね、ひとつ、文法が減った。
「恥ずかしい、気まずいゆえに〜」って文法。今までそれのせいでどんだけ機会を逃してきたことか。年とったせいなのかな。
とはいえ、これからも、言えなかった/できなかったは、さんざん降り積もっていくのでしょう。ほんのちょっとでもいいからそれを少なくしたいの。
言わなくて/しなくていいが、増えたとしても。

話は戻る。他人の日記について。
読んでて、その人が有名無名にかかわらず、面白いと思うときと、キモイって思うときの自分の振り分け具合はなんだろう?ビール飲みながら考えた。どんなにすごい事件があったとて、それをすばらしい文体で書いてあったとて、つまらねぇと思うことがある。かといって切り口がどうのって問題でもなさそう。
あ、あのね、あれやわ、やっぱ。
わたしね、自分の言葉で話す人が好きやねん。自分の言葉を他人に発しようとする瞬間の、空気がしゃんとするかんじ、あれが好き。
ああいう人たちになりたいって、ああいうふうに話したいって、ぐるぐる考えても最後にはそう思う。そう思うわたし。そう思うわたしのこの文章はしゃんとなってない。
「だって結局自己満足なんでしょ?」
背筋が言う。
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キャベツ畑

2009年04月29日 | 文章
原付で、上野橋をわたった瞬間に
背中が収縮したし、
脳のどっかはちゃんと麻薬を分泌したし、
萩尾望都の漫画もちゃんと思い出したのに、

ひとの頭がたくさん畑の上に転がっているように見えたそれは
キャベツ畑でしかなかった
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創造するの

2009年04月16日 | 文章
創造するの

ひとすじの水が
頭の頂点から
真っ暗闇の身体のなかを
落下していく様を

創造するの

その水が
お腹のなかにある深淵に
輪唱のように波紋をひろげていく様を

創造するの

修飾と装飾が、
その線に円に
共鳴していく様を

わたしはいまここに

創造するの
あなたのための
底のない器と止めどない源泉を

だから
よかったら
遊びにきて、ね
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記憶

2009年04月14日 | 文章
ずっと待ってた
そう言ってくれるって思ってたよ
その言葉が嬉しい
その言葉が僕の中に定形をくれた

ずっと消えないよ
明日が今日を捨て去っても
君が例えば、どこか違う国に行っても
言葉が風化して文字になってしまっても
もしかしたら、僕自身でさえこのことを忘れてしまっても
この僕の中の在る色と形はずっと、
残っていくんだよ
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どこまでも注がれたいのはこの器

2009年04月09日 | 文章
習いごとなんかはじめるまえ 
毎日のように友だちとつるんで
虫をつかまえたり、土をいじったり、
お金があれば駄菓子屋にいって、
近所の駐車場でお互いの買物を評価したり

日が暮れはじめる頃
近くの寺の鐘が鳴った

今日の終焉を告げるように

ちいさなまちのちいさな鐘の音は
ちいさなわたしのちいさな泉におおきな波紋を広げた

それからずっと長い時間

わたしの泉はざぶざぶと
抉られ
揺らされ
落され 
熱され 
混ぜられ 
叩かれ

けれども、その度に 何度でも
身体の穴から不純物を流し去って、
その水面を再生させた

いま

どこまでも注がれたいのはこの器
どんな量でも受け止めよう
どんな温度も受け止めよう

そのしんしんと、たらたらと、ゆらゆらと、さわさわと、とりとめもない
源泉の場所は
知らなくても

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気分

2009年04月07日 | 文章
気分、気分
その気分ちょうだいよ

気分
なんの?
その、

あなたたち、その気分ちょうだい
わたしにもちょうだいその気分分けてよ

あなたたち、気分
気分って言葉でなにか分かち合えてる

あなたたち、その気分ちょうだい
わたしにも分けてよ

ねぇ、気分
気分って言葉でなにか分かち合えてるあなたたち、

その気分ちょうだい
わたしにも分けてよ、あなたたちのその、気分

ここに、
なんだか仲間はずれのコがいるの

気分、気分
その気分ちょうだいよ、ねぇ

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4月1日の食卓

2009年04月01日 | 文章
とりどりの皿
ふぞろいなグラス
いろいろな野菜
それぞれの肉と魚
ばらばらの風味

箸なんかつかわなくたって
失礼なんてここにはないんだから
みんなで囲むよ
円形のテーブル 

Aの発言、過去系あれやそれ
Bの発言、未来系あれやそれ
Cの発言、完了系あれやそれ
Dの発言、希望系あれやそれ
Eの発言、禁止系あれやそれ

そしてまた、それぞれ立ち位置、枕詞取り替えてのあれやそれ
文脈が跳ねたら意味が踊るよ
お酒がすすめば意識も歌うね

この食卓にゆるされた
たくさんの粋を 
遠慮しないで
どうぞ 召し上がれ
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入浴への欲求がとまらないね

2009年03月25日 | 文章
きのうの服 着たまんま
きのうのにおい 髪の毛にかすかに
きのうの会話 あわく思い出す

なかったことにできるほどの若さはなくて
さまざまを引きずるこれからの、
どんだけの厚み?どんだけの長さ?どんだけの重さ?
だからせめて

入浴への欲求がとまらないね 休日の午後
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時を支配する

2009年03月22日 | 日記
こないだきづいたのですが、このブログってシステムには、
日時を予約して投稿することができる機能があったんですね
すげー

や、炊飯器とか洗濯機とかもそんなんはあんねんけど 笑

事実を書いているわけではないこの日記、って呼んでいいのかも不明?、なこれを
現実とは違った時間の流れで進行できるんやったら、それこそ、本領発揮なわけなので活用したいと思います

なんか時間を支配しているような気分

過去を未来に持ち込み可

既遂も未遂も遂行される
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