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参議院における調査会-その4

少し間が空いてしまいましたが、参議院の調査会について、連載を再開します。

調査会は、参議院独自の機関であり、参議院のみに設置されています。

では、なぜ参議院にのみ調査会が設置されたのか、事実関係から概観していきたいと思います。

参議院に調査会制度が創設されることになったのは、昭和61年です。

昭和61年5月、第104回国会において、国会法は、新たに「第5章の2」を設けました。ここに「参議院の調査会」が明記され、国会法は改正されたのです。

このときの国会法改正におけるポイントは、以下の2点です。

○参議院改革の一環として行われたこと
参議院が主導した最初の国会法改正であったこと


参議院主導で設けられた調査会制度の概要は、以下のとおりです。

1.調査会の性格として、国政の基本的事項に関し、長期的かつ総合的な調査を行い、委員会と異なり、専ら調査を行い、議案等の審査は行わない。
2.調査会は参議院議員の半数の任期満了の日まで存続する。
3.調査会の名称、調査事項及び委員の数は、参議院の議決で定める。
4.調査会は、調査事項について毎年、報告を議長に提出し、公表する。

調査会は、定足数、国務大臣の出席要求、閉会中審査等、委員会運営に関する国会法の規定の多くが準用され、委員会とほぼ同様の権限が与えられています。

しかしながら、この国会法改正は、その実現に至るまで、様々な経過と議論があったのも事実です。

次回は、参議院改革の一環としての国会法改正であった点に着目して、当時の論調と調査会設置に至るまでの経過を概観します。

参議院における調査会-その1 国会法と参議院規則における調査会の位置づけ
参議院における調査会-その2 調査会の設置時期
参議院における調査会-その3 調査会長の選任方法・時期
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