荒川のほとりにて

ボストンの理工系大学を卒業した社会人のたまごが社会の荒波にもまれるお話???

彼女はスコールのあとの虹のように・・・

2009-09-06 | Campus Life
『彼女』

彼女はスコールのあとの虹のように歩き
闇夜のステルス戦闘機みたいに座る。
洗ったばかりのTシャツのように話し、
減量中のボクサーみたいに食べ、
ピンボール・マシンのように笑い、
1789年7月14日のパリ市民みたいに怒る。
ガロアの群論より難解で
苺のショートケーキより単純である。
桃の産毛のようにデリケートで
コンバット・ナイフみたいにタフである。
晩秋の森のリスのように勤勉で
早春の朝の草原みたいに礼儀正しい。
---

小学校6年の時、この詩を、とある中学の宣伝パンフレットで見かけた。
たまらなく気に入って、絶対この学校に行きたい、と強く強く思った。
そしてめでたく(?)入学し、その女子校で中高6年間を過ごした。

学校の先生がこういう気質の子を育てるべく尽力していたわけでもぜんぜんなかったのだが、
不思議と中高の友人を思い浮かべると、この詩がどことなく当てはまる気がする。
そして、私はいまだに心のどこかで、こういう人間像を目指して、日々を生きているような気がする。

リーダーシップの授業で、先生が、「人生経験が浅い人でも授業をとって大丈夫か。」と質問され、こう答えた。
" I know you already have a lot of experience, because you are not as flexible as infants are. We are already pre-programed by countless past experiences."

社会と親と学校と友人と本とテレビと教育と・・・もろもろの影響を意識的・無意識的に吸収してできた、「Inflexible」な私は、どれだけなりたい姿に近づけているだろうか。
オトナになるにつれて、大事にしたい「とんがり」はどんどんと削れてきて、忌み嫌う「とんがり」は逆にどんどん頑固になってきてしまっているような気がする。とても残念なことに。
大学にいるうちに、今一度Reshapeを試みたいと思った今日この頃。

チェ

2009-01-06 | Campus Life
この映画が見たい。

http://che.gyao.jp/

無性に見たい。
オーシャンズ11を撮ったアメリカンな監督が作った映画だから、きっと革命が革命らしくまっすぐに描かれているに違いない。そういうからっとした感動作をとても見たい気分。

、、、と前々から期待しすぎると本番にがっかりしちゃうかもしれないけれど、
少なくとも、2月公開のハリーポッターと同じくらいには見たいなあ。

うれしかったこと

2008-11-30 | Campus Life
最近見つけたうれしかったこと。

大学時代、所属していた研究室で、一番近くで実験のやり方を教えてもらっていたポスドクの方の仕事がNatureに載った。

http://www.nature.com/nature/journal/v453/n7198/full/nature06943.html

私が研究室にいた頃、初期結果の写真を見せてもらっていた。
「ここに見えてるパターンがほんとだったらすごいと思うんだけどなあ。」と言いながら、「でも、ぬか喜びかもしれないし。」と控えめに話していた。

その成果が実って、Natureに載るなんて、本当に、本当にうれしい。

さっそく論文を取り寄せて読んでみたら、最後の謝辞で私の名前も載っていた。あの頃は、とにかくよく実験に失敗して、いろんなことをいっぱい教えてもらってばっかりだったのに、、、彼の優しさが心にしみた。

研究の世界を離れたことは後悔していない。
でも、NatureやらScienceやらCellをあこがれいっぱいの気持ちで読んでいた頃を思い出し、ちょっとだけ寂しくなった。

もしも、私が、科学の道に進んでいたら、今頃良い研究をしていただろうか。


未来のリーダーを作る会

2008-04-09 | Campus Life
去年はなんだか恥ずかしくて宣伝できなかったけど、今年は勇気を出して宣伝です。

今年8月に未来の地球を救ってくれるリーダーを育てるべく、アメリカ・日本・中国から選りすぐりの理系大学生・大学院生を集めたリーダーシップフォーラムをボストンで開催します!

大学在学時に友人たちと立ち上げたSTeLA(Science and Technology Leadership Association)も今年で3年目。嘘でも誇張でもなく、本気で世界を良くしたいと思った仲間たちと一緒に、一からうんうんと悩みながら作り上げたプログラムです。・・・というと、あやしいんでないの?と思われそうですが、MIT・ハーバードのえらい先生方からのサポートも受けているので、最低限のクオリティは保証されているはず。

それになにより、ハーバード・MIT・プリンストン・北京大学・清華大学・東大・東工大・筑波・京都・慶応・早稲田、などなどから、参加者が集うのだから、エキサイティングな10日間になるのは約束されているようなもの。

学生の皆さん!ぜひぜひご応募ください!

こちらが詳細:

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■□■□■□ ~あなたの研究は世界をどう変えますか?~
□■□■□
■□■□   次世代の国際科学技術リーダーシップ育成フォーラム
□■□  STeLA Leadership Forum 2008 参加者募集&説明会開催のお知らせ
■□
□    日時:2008年8月2日(土)~8月9日(土)
■    開催地:マサチューセッツ工科大学( http://mit.edu/ )
□    主催:STeLA ( http://web.mit.edu/stela-mit/index-j.html )
■    共催:MIT-Japan Program( http://mit.edu/mit-japan/ )

□STeLA
STeLA (Science and Technology Leadership Association)は、アメリカ・ボストン近郊の大学(MIT、Harvard...)、中国・北京近郊の大学(清華大、北京大...)、東京近郊の大学(東大、東工大、電通大...)の学生によって運営されている、国際的な科学技術リーダーシップの育成を目標とした学生団体です。

■STeLA Leadership Forum 2008
STeLAがMIT Japan Programの共催のもと開催する、「次世代の国際科学技術リーダーシップ育成」をテーマにした、アメリカ・中国・日本の大学の大学院生を主な対象とする、2008年8月2日(土)~8月9日(土)の8日間に及ぶリーダーシップ育成フォーラムです。

また、本フォーラムでは、
・MIT Leadership Center の協力による参加者自身のリーダーシップ育成の為の講義・ロールプレイ・議論
・MIT Media Lab Sensible Organizations Projectとの協同として、参加者のリーダーシップの発揮のリアルタイム視覚化等によるフィードバック
・利根川進氏(MIT教授/ノーベル生理学・医学賞受賞)、Phillip A.Sharp氏(MIT教授/ノーベル生理学・医学賞受賞)の講演
・科学技術が関わる国際的な問題としてGlobal Public Health(HIV,CANCER...etc)をテーマとした講演・見学・議論
・ムービー作成プロジェクトを通じた参加者自身のリーダーシップ育成・発揮の場
・MIT学生寮での宿泊、日中米の参加者同士の交流
などを予定しています。

□STeLA Forumへの応募について
詳細はSTeLAのウェブサイトをご覧下さい。(応募〆切日は4月30日(水)です)
http://web.mit.edu/stela-mit/index-j.html

■STeLA Forum説明会&リーダーシップスキル育成ワークショップ
このForum開催に先立ちまして、4月に応募説明会を関東主要大学で行います。
また、説明会に合わせリーダーシップスキル育成ワークショップも同時に開催致します。


□STeLA Forum説明会
Forum説明会ではForumの概要、応募時の注意事項、MITへの航空券などについて説明します。(説明会への出席の有無が選考に影響する事はありません)

■リーダーシップスキル育成ワークショップ
今回のワークショップは、STeLA Leadership Forumの体験版として、前回のフォーラム中に使用したリーダーシップスキル育成の教材(MIT Leadership Centerで開発されたものです)を使って行い
ます。

□STeLA Forum説明会&リーダーシップスキル育成ワークショップ開催スケジュール
・事前申し込みは不要です。直接会場にお越し下さい。また、当日の緊急連絡はstela.japan<atgmail.comにお願いします。
・新しい説明会場が決まり次第、説明会のページ(
http://web.mit.edu/stela-mit/briefing08-j.htm )で報告致します。
・説明会やForumに関してご質問のある方は上記アドレスまでご連絡下さい。

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会場:東京大学柏キャンパス基盤棟3階共通セミナールーム(2C5)
日時:4月11日(金) 19~20時(リーダーシップスキル育成ワークショップ:17~19時)
地図:
-柏キャンパスアクセスマップ
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map03_02_j.html
-キャンパスマップ(赤印が基盤棟)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam03_01_02_j.html

※18時以降は基盤棟入口が施錠されています。
※入口の担当者に説明会参加の旨をお伝えください。開錠します。

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会場:東京大学本郷キャンパス工学部2号館9階92B教室
日時:4月17日(木) 19~20時(リーダーシップスキル育成ワークショップ:17~19時)
地図:
-本郷キャンパスアクセスマップ
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
-キャンパスマップ
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_03_j.html

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会場:東京大学本郷キャンパス工学部2号館9階92B教室
日時:4月25日(金) 19~20時(リーダーシップスキル育成ワークショップ:17~19時)
地図:
-本郷キャンパスアクセスマップ
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
-キャンパスマップ
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_03_j.html


皆様の御応募を心よりお待ちしております!!

■STeLA Leadership Forum 2007
2007年8月に行われたSTeLA Leadership Forum 2007では日本の大学(東大、慶應大、筑波大など)から20名、米国(MIT、harvardなど)の大学から15名、計35名の学生が参加しました。
また、以下は前回参加者の声の一部です。
・I am very grateful for this learning opportunity as it showed me that not
too far under the surface there are still lots of differences even in a
increasingly globalized world.
・I learned many things with highly-talented and motivated participants.
This forum encouraged me very much to do my best to come my dream true.
・Getting accepted into STeLA was not highly expected, but even more so were
the many pleasant surprises during the forum. I find mere words inadequate
to describe STeLA.
・This experience has taught me many things which will help me
professionally in the future.


大阪

2008-04-01 | Campus Life
先週7ヶ月間続いたプロジェクトが終わって、今日から大阪のプロジェクトに参加することが決まりました。
これから3ヶ月は、月-木で大阪に通う日々になりそうです。

誰か大阪にいる人(誰がいるのかよくわからないけど)、良かったら大阪で遊んでください。ブログを読んでいるかもしれない見知らぬあなたも良かったら声をかけてください。
東京にいる皆さん、金・土・日は変わらず東京なので引き続き遊んでください。
ボストンにいる皆さん、相変わらずなかなか会えませんが、遠くから暖かく見守っていただけるとうれしいです。またボストンに遊びにいけるようがんばります。

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心配をかけてしまった皆さん、ごめんなさい。
私は大丈夫。ぜんぜん、大丈夫。
大阪で少し頭を整理してきます。といいつつ、こういうことって得てして人に会わないと最後は整理がつかないのだけど(笑)、それは、どうか週末にでもかまってもらえるとうれしいです。

今日から新年度。
皆さんにとって素晴らしい一年となりますように!

クリスピークリーム

2007-11-25 | Campus Life
うちから一番近いイオン系列のモールが今週末リニューアルされたと聞いて、自転車で30分かけて行ってみた。

そしたら、
できてました、
クリスピークリーム

ついに、ま、まあ、比較的いなかのこの地域まで進出してきたということは、いつの間にやらクリスピークリームも10店舗くらいには広まってたか、ふむふむ
・・・と思ってたら、3店舗目ですよ。
しかも、新宿、有楽町に続いての3店舗目。

・・・なぜ?
なぜ、埼玉県川口市?
なぜ、イオンモール?

いや、ぶっちゃけ、ここ交通の便、ちょおおー、わるいですよ。
そして、イオン??
やっぱり岡田元也のパワー??

まあ、よくわかりませんが、とりあえず、川口のクリスピークリームでも40分待ちの行列ができてました。

そうそう、ここからは雑談ですが、
クリスピークリームは日本ではロッテとリヴァンプがアメリカのクリスピークリームからフランチャイズ契約と結んで展開しています。
リヴァンプはコールドストーンクリーマーの日本展開も手伝っていて、そのコールドストーンもこのたび川口イオンに入店したりしています。

私のボストン時代の友人はこのリヴァンプに勤めていて、クリスピークリームの立ち上げを一からやっていました。
彼が共通の友人の結婚式2次会にクリスピークリームのドーナツを持ってきてくれたおかげで、私は日本でも一回だけ食べたことがあるのです。

それにしても、なんでイオン×クリスピークリームなのか気になるよ~~。
どなたかご存知の方がいたら教えてください。
・・・っていうか、今度当事者の友達に聞いてみようかな。。。

正月三が日

2007-01-03 | Campus Life
この年越しは、全く予定のない4日間を過ごした。

かといって別段すぺしゃるなことをしたわけでもなく、
家族に尽くすこともなく、手伝いもせず、規則正しい生活も送らず、
新年の目標も中途半端なまま、なんともしまりのない新年を過ごしてしまった。

31日は予定の嵐が去ったことを喜び、
1日は新年を静かに迎えられたことを感謝し、
2日は家族と過ごす時間に満足し、
そして今日は、無性に人恋しい。

新年会の企画を話していた友人や、
また会いましょうねと約束した友人からは
なんで連絡がないのかしら、と都合の良いときだけ彼らを恨みつつ、
かといって自分から連絡をとるのは、なんだかプライドが許さない。
GREEやらmixiやらをぼんやりと眺め、こんな寂しがりやの部分は、小学校の頃から変わってないな、とくすりと思う。

でも、アメリカにいた頃は、罪悪感を感じるほどのだらけた休みはなかったなあ、とふと考えた。
その頃も、むなしい気分になるほどのだらけた生活をした記憶は、すべて日本の帰省中に集中していて、では、アメリカにいる間の休みの日はなにをしてたんだろう、、、と考えて、そういえばあの頃はいつも研究と背中合わせだったことを思い出した。

そうか。アメリカにいた頃、大学1年の最初の冬休みから、私には「休み」じゃなくて「研究」があったんだ。
それは、私が四六時中研究をしていた、ということではぜんぜんなくて、休みはやっぱりたくさん遊んでいたんだけど、その間中、頭のどこかしらに研究は残っていて、研究室に行かなかった日は、なにかと自分に言い訳をし、最後はいつも、大腸菌やら植物の世話をしなかったと自分を責めた。
そんな生活の末に、私は、研究に追われることが嫌になったというより、24時間研究に打ち込めずに、いつもそこから逃げ回っていた自分が許せなくて、研究以外の世界に飛び出した。

そうして、私は「オン」と「オフ」のある生活を手に入れた。

・・・ここで、研究生活は良かった、と感傷的な気分に浸るのはきっと簡単だ。あの頃の私には、「とにかく研究をし続けることが正しい。前に進み続けることが正しい。」という強迫観念のような思いがあって、それはある意味私の人生の規範になっていた。

今の私は、オンもオフも全部含めて、人生のバランスやら進むべき道やらをデザインしなくてはならない。仕事も私生活も司ってくれるような人生の規範を作っていかなくてはならない。
(正確に言うと、研究をしていた頃もしなくてはいけなかったことを、あの頃はしてこなかった、というなのだけど。。。)

前を見て進み続けるだけでなくて、時には立ち止まって寄り道をし、社会のレールからはずれてみる。そんな選択ができるだけの器量をまずは持てるようになろう。その上で、もう一度、私の人生を使ってなにをしたいのか、考えてみよう。

・・・といいながら、人恋しさが消えない1月3日の夜。あーーん、なんだって、今日はこんなにセンチメンタルな気分になるのかしら。


ぬくもりのある生活

2006-12-10 | Campus Life
最近めっきり寒くなってきて、夜寝るのにも一苦労するようになった。
恐ろしく冷え性な私は、羽毛布団をかぶっても、足が冷えきってしまって、なかなか寝付けないのだ。

そんなことを母にぼそぼそと言ったら、その日から母が湯たんぽを準備してくれるようになった。毎晩、どんなに遅く帰ってきても、布団の中には湯たんぽが入っている。布団に入って、それを発見するたびに、ちょっぴり目頭が熱くなる。

実のところ、日本に帰ってきてから、私は母に甘えっぱなしだ。料理も家事もろくにしてないし、洗濯もアイロンがけもぜーんぶ母に頼りっきり。
それなのにいまだにきちんとお礼も言えていない。そして、ブログには書けても、いまだに母の前できちんとお礼が言える気がしない。

それでも、最近一つだけ誓ったことがある。東京にいて、独身でいるうちは、家にいよう、と。
今年のクリスマスは、母と二人でクリスマスケーキを予約してしまった。
父は中国へ単身赴任中。
彼はアメリカへ留学中。
でも、きっと、母子二人のクリスマスケーキは、甘くて愛があふれてる。

女性というラベル

2006-09-19 | Campus Life
別にね、女性差別とか、男女平等とか、そういう熱いメッセージを訴えるトピックでもないんだけど、、、ここのところ、折に触れて実感する。自分には女性というラベルが貼られていることを。

たとえば、大学の工学系で教えている知り合いの方は、研究室ではなるべく女性はとらないようにしているのだそうだ。
「女の子が来ると必ずトラブルになるからね~。」
その先生の言う「トラブル」を聞いていると、確かに気持ちはよくわかる。
・研究室内で恋愛がこじれると、女の子は決まって研究室に来ない。
-うん、女の子は恋に生きてる子が多いからね
・研究室の女の子が取引先の社長に狙われた
-かわいい子だったんでしょう
・研究室の女の子が精神病になって自分が濡れ衣を着せられた
-ここまでくると本当にかわいそう
どのトラブルも、2度とかかえたくない気持ちはよくわかる。

たとえば、仕事で行ったインタビュー先。
「昔は女性をたくさん採用してたんですがねえ・・・」と私をちらちら眺めながら、お話をする担当者。
「女性の方はやっぱり結婚やら出産やらで辞めていくんですよ。うちも人数が少ないもんですから、即戦力にやめられたら困る、ということで最近は男性ばかりをとるようにしています。」
特にこちらから聞いたわけではないが、人事の話をした際に、あちらから話したところを見ると、けっこう深刻な問題だったらしい。
そりゃ、せっかく教えたのに、辞められたら困っちゃうよね。
このインタビュー先の方の気持ちも、よーくわかる。

でもでもね、この手の話を聞くと、やっぱり気持ちは複雑なのだ。
担当者の気持ちがわかってしまうからこそ、心は酸っぱく苦く複雑なのだ。
今から、上記の研究室の門をたたいた女の子は受け入れてもらえないのだろう。
今から、上記の会社を受けた女の子は採用してもらえないのだろう。

もちろん、どんな世の中だって、特別に光っていれば女だろうがなんだろうが、採用してもらえるし、女の子が仕事を辞めやすいのも事実だし、だれも、だーれも悪い人はいない。
でも、断られる女の子のことを思うと、私はちくちくと心が痛い。

最近は、女性であるがゆえに、教授職が得やすかったり、昇進しやすかったりもするらしい。知らない会社へのインタビュー申し込みの電話は、女性のほうが成功率が高いそうだ。女であるゆえに、得したことも、そりゃあ、ないとは言わない。

男女の間には、違いこそあれ、差はないのだ。ラベルは徳にもなれば損にもなる。きっとプラマイしたらゼロのはず。
・・・そう自分に言い聞かせるものの、やっぱり、ラベルは、息苦しい!

・・・ふう、とりあえず、今のところラベルを貼らずに、私を見てくれる勤め先に感謝すべきか。これからも、どうかラベルとはあまりかかわらずに生きていけますように・・・。

貧乏性

2006-08-17 | Campus Life
社会人になって4ヶ月強。
「お世話になっておりますぅー。」の電話の出だしも板につき、タイトスカートの歩きにくさにも慣れ、そろそろ一丁前の社会人でっせ、と言いたい今日この頃。
だが、一向に金銭感覚が学生の域をでない。

デパートに行っても、結局目が行くのはセール品。
時計やバッグは良いものをそろえようとアウトレットや海外免税店に行ってみたものの(行く先がすでに間違っている、というつっこみはともかく)、結局買う決意が一向にできずに、いまだにあり物で代用中。

クライアント先でのどが渇いても、自動販売機でジュースを買うのに躊躇し、結局給湯室の水・お茶を飲む日々。
コンビニでもいまだに500円以上のお弁当は挑戦したことがないし、
この間は、100円のパン(おやつ用)も、「いやいや、今の私のおなかのすき具合は100円には値しない。」などと言い聞かせながら、結局買えなかった。

さすがに人とご飯を食べるときは、高いお店でも全く躊躇しなくなったが、にしても、この金銭感覚。あまりにもしょぼい。

銀行のATMは時間外に使うと手数料がかかるので、なかなか行けずに、先日数ヶ月ぶりにATMにアクセスしたら、いつの間にやら貯金残高の桁数が前回より一つ増えていてたいそうびっくりした。

そうかー。きっとたぶん、私、もう少しお金使っていいんだよなあ。。。でもなあ、やっぱり、私は、貧乏性なのです。。。

来週ボストンに行きます!

2006-05-28 | Campus Life
ボストンのみなさま、

拝啓

毎日梅雨空の東京とうってかわって、からっからの初夏をエンジョイしているであろう今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
早いもので、私も社会人になってから2ヶ月が経ちました。
会社のお仕事は毎日楽しいです。といっても最近までずっとトレーニングだったのですが、So far so goodです。
入りたての頃は完全に同期から浮いていた私ですが、最近は飼っている猫のパフォーマンスが上がってきて、周囲からは「二ヶ月で驚くほど変わった。」とほめられるようになってきました。といっても、ほめられているのは私ではなく、猫なので、心境は微妙です。更に、所詮猫かぶりをしているだけなので、時々ぱさりと落としてしまうのが悩みの種です。

いくら猫でごまかしても、幼稚園児のようにぴょんぴょん飛び跳ねていた頃の私を隠しとおせるわけでなく、周りに私の課題を聞くと、必ず、Maturityという言葉が返ってきます。オトナな顔を持ちながら、コドモの心をいかに保ち続けるかが最近の課題です。

さて、突然ですが、来週卒業式に出るため、ボストンに行きます。3日夜から10日朝までいます。ひまな方はぜひ遊んでください。ひまでない方も、ぜひ遊んでください。ちなみに猫は日本に置いていくつもりなので、あんまり「変化した」私には期待なさらないように。私はいつまでも私のままです。

敬具


最近の悩み

2006-05-28 | Campus Life
社会人デビューを果たして早二ヶ月。会社のトレーニングもようやく終わり、これからいよいよ本番、と胸を膨らませる今日この頃・・・私には悩みが一つ。

それは、

クレジットカードの審査に受からないこと。

今日またもやカード審査不合格の通知が。(すでにこれで2戦2敗。なみだ、なみだ。)

どうやら妄想の中の私

(=世界でも名高い会社に就職し、これからの転職先にも困らなそう。返済能力が高く、使用額も高そうなお得意様候補)

と、現実の私

(=会社情報を調べても一切出てこないような怪しげな横文字の会社に入社し、まだ社会人経験は2ヶ月しかない怪しげな外国人)

は大きく乖離しているらしい。

幸い、こんな怪しげな私にも、会社はアメックスのコーポレートカードを作ってくれたから日々の生活はどうにかなっているものの、微妙に日本社会の風当たりの強さを感じる今日この頃。

はあ。。。これからもローンが組めないとか、保証人になれない、とか、いっぱい迫害を受けるんだろうなあ。
将来も日本に住み続けるなら、少なくとも家を買うまでには、伝統ある日本企業に勤め、いかにも日本人な名前を持っている人と結婚しよう、と心に誓いました。

Graduate School Visit #3: Duke University

2006-04-03 | Campus Life
記憶が薄れつつありますが、Duke Universityの感想。

Duke大学はノースカロライナ州にあります。東海岸の南のほう。バージニア州の下だから、地域的には南部に属します。(だから、州全体は超保守。でも、DukeやUniversity of North Carolina, Chapel Hillがあるあたりは、めっぽうリベラルで、Liberal Islandと呼ばれたりするらしい。)

で、Dukeはどんなところだったかというと・・・

- 車社会へようこそ
アメリカに来て初めて車がないと生活できない場所を体験。だから、大学も空港まで大学院生のホストが迎えに来るほどの接待ぶり。(というより、迎えが来ないと大学にたどり着けないのよね。)滞在中は、どこへ行くにも車で運んでくれたから良かったけど、ここは車がなかったらすごーく生きにくいんだろうなあ、としみじみ実感した。道はハイウェイばかりで、歩道もついてないし。買い物も徒歩圏内で行けるお店は大学内にしかないし。でも、運転はボストンよりもはるかに簡単そうでしたよ、うん

- Southern Hospitality
南部の人は北部の人より熱心に客をもてなすらしい。
「らしい」というのは、Southern hospitalityという言葉は南部に来て初めて出会ったから(笑)。
今回の旅行では歯ブラシを持ってくるのをうっかり忘れてしまった。
ホテルのフロントに聞くと、備品を切らしていて、一番近いドラッグストアに行くのにも車がないと行けないと言う。
「あの、僕の車、貸すよ。」となんと自分の車を貸してくれようとするフロントマン。
いえいえ、免許を3日前に取ったばかりですから、と辞退すると、「僕は信用するよ。君さえ一人で運転しても大丈夫だと思えば。」
・・・ひょ、ひょっえー。きっと彼は自転車を貸すくらいの感覚で車を貸しているに違いない。びっくりですよ、びっくり。
しかし、どう考えても私は運転できない。夜にディナーに連れて行ってくれた教授に恥をしのんでお願いして、帰りにスーパーに寄ってもらうことに。
ありがとう、ありがとう、せんせい。
と感謝していると、同乗していたほかの学生が、「こんなSouthern hospitalityはボストンにはないだろう。」と得意気に言った。
・・・いえ、いえいえいえ、ボストンでは歯ブラシくらい車がなくても買えますから!

というと、なんだか誤解を生みそうだけど、実際Dukeの人はボストンよりも親切にしてくれました。みんな良い人たちだったなー。

- 土地はひろびろ
Dukeで一番びっくりしたのは・・・土地が安い!!
タウンハウスが1000万円代で買えちゃうというからびっくり。
ノースカロライナに住むポスドクの友人が、ノースカロライナ州では、学生は大学院に入ると、結婚して家を買う、と言っていたけど、確かにこの安さなら買っちゃうかも・・・。実際、大学院入ってから結婚して家を買ったカップルを少なくとも4組は見たぞ。。。おそるべし、アメリカの郊外リッチライフ!

- 人ものんびり
ノースカロライナでは、1日40時間くらいあるに違いない、と思うほどに、ここではすべてがのんびりしてました。
道を間違えて30分余計にかかっても、大丈夫、大丈夫。
1時間の電気泳動だってのんびりおしゃべりしながら待てるのさ。
研究室には一日12時間くらいいるけれど、
毎日、のんびり、のんびり。
けっこう幸せです

・・・あー、くーー、私のボストンでのストレスフルなせかせかした生活はいったいなんだったのでしょう。うらやましすぎる、この生活!

- 大学の命はバスケです
来るまでは知らなかったけど、Dukeのバスケチームは強い。全米一に強いみたい。アメリカの大学バスケチームで一番、ということは、NBAコースまっしぐら、ということだから、余程レベルは高いに違いない。
でも、それよりもびっくりなのは地元民(学生含む)のバスケに懸ける情熱!
まず学生でない人は、チケットは取れないと思ったほうがよい。
なぜなら、バスケチケットはシーズンチケットしか発売されず、購入権を買う抽選に入るだけで最低5000ドルの寄付をしなくてはならず、それでも一度購入権が当たった人は死ぬまでその権利を手放さないため、購入はミラクルに近いくらいに難しいのです。
だから、Dukeでは教授にとってテニュア(終身雇用職)を取るより、バスケのチケットを買うほうが難しい、というのは有名な話。
学部生は、毎年別枠で「先着順」にシーズンチケットがただでもらえる。ならば、並べばいいだけじゃん、と思うかもしれないが、この先着順も半端じゃない。な、なんと、3ヶ月以上も前から人々は並び始めるのです!!
Oh no...
まあ、シーズンチケットを一人で取ってもしょうがないから、10人くらいのグループで順番にテントで寝泊りをするらしいんだけど(複雑難解なルールによってこの先着順列も管理されていて、常時人がいないといけないらしい・・・。)、もう並ぶのが楽しくてやってるとしか思えません。・・・ま、きっとそうなんだろうけど(笑)。

- 切れ者の先生もいたりして・・・
のーんびりした大学の雰囲気のせいか、先生方ものんびりしている方が多かった。「へえ、学部で日本から来るなんてすごいねえ。」と身の上話を聞いてくる先生。私の研究への夢をのんびり聞きながら、「頭、切れるんだね。」とぽつりと言った先生。身構えていた私としては、ちょっと拍子抜けだったけど、それも大学があまり競争させてない証拠なのでしょう。

が、が、そんな環境でも、切れ者でバリバリ働く先生はいるもので、それが私にDuke受験を決意させてくれたPhilip Benfey教授。彼は、本当に、すばらしく恐ろしくべらぼうに頭が切れる先生でした。研究のストーリーも極めてロジカルだし、クリエイティブな上に王道を行く研究だし、プレゼンも質問の受け答えも、パーフェクトで、「この先生なら、手となり、足となり、尽くしてもいい。」と思うほどにべた惚れしました。

と、そんな話を、夕食会で別の女性の先生に話したら、「あ、あの先生のダンディな顔に惹かれたんでしょ。」とばっさり切られたけれど
それでも、私は主張したい。
顔で選んだんじゃありません!
(たしかに顔もかっこよかったけど。)

- ノースカロライナってサイコー
今回は、訪問中のホストがとにかく親切だった上に、大学訪問後にノースカロライナ観光に連れて行って下さった方のツアーコースがすばらしくて、とってもノースカロライナLOVEになってしまいました。教授として働くなら、こういう環境が一番なんだろうなあ。子育てもしやすそうだし、なによりあくせく競争してないところが、とても良かった。
でも、大学院としては、環境がぬるすぎる。
・・・そう思う時点で、私にスローライフは送れないのかなあ・・・(おろおろ)。

新社会人

2006-04-03 | Campus Life
今日は初出社でしたよ。

まったく、いままで2週間休みだったはずなのに、日記の遅れが取り戻せないなんて・・・。やっぱり日記はためるもんじゃない。

えっと、とりあえずはがんばって時系列順に書きたいので、とっとと昔の分を書きます・・・。

(って、いったい誰のための日記だろう。。。)

San Francisco sightseeing

2006-03-22 | Campus Life
気を取り直して旅行記の続き。・・・っていうか仕事始まる前に全部終わるのかなあ・・・。

バークレー訪問を終えた後、もうクラスを取ってないという大特権を利用して、サンフランシスコを2日ほど観光してきました。

サンフランシスコは、ボストンとニューヨークを足して二で割って、西海岸テイストを加えたような感じの都市。
それもそのはず。サンフランシスコはボストンで教育を受け、ニューヨークでバリバリ働き、その上で、「西海岸にいつかは住みたい。」という一種の東海岸

ファンタジーを抱く人たちが多く移り住んで作り上げている街だからだ。

(ちなみにサンフランシスコで私を快く泊めてくださった友人の勤める大手建設事務所(?)では、7割がハーバードデザインスクールの卒業だそうだ。アメリカは日本よりも学歴社会だということか。・・・恐ろしい。)

注: もちろん、私は西海岸の都市はバークレーとサンフランシスコしか行った事がないので、大いなる偏見で「東海岸っぽい」と言ってるわけだけど、とりあえずはほかに拠り所がないのでこのまま進みます(笑)。

そんな街だから、同じく東海岸で学び、西海岸に幻想を抱いている私には、サンフランシスコの街並みはすぐにしっくりとなじんだ。
2日間、この街を歩き続けて思ったこと。

1.サンフランシスコは坂が多い
これはサンフランシスコに行ったことのある人にはすぐにわかってもらえるはず。歩くのに地図上の縮尺が全く役に立たない。すぐそこだと思っていたら、二つ向こうの丘にあったり。逆に長いと思ったらずっと平地でけっこう楽だったり。自転車に乗る人のために高度のかかれた地図が売られているらしいけど、私ならぜーったいにここでは自転車に乗らない。・・・っていうかこの坂のきつさ、自転車じゃ無理です・・・。
坂が急なためか、場所がないためか、ここでは車の止め方もユニーク。坂では縦列駐車ではなく、横列駐車(?)をするのです。だからたくさん止められる。急な坂に車がずらっと止めてある姿はなかなか壮観。こんな坂が急だから、建物の地上出口が前と後ろで3階分くらい違うこともしばしば。ここまで書いてうちの中学を思い出しました・・・。あそこも地下2階=地上だった(笑)。

2.サンフランシスコはでかい
なんという幼稚な見解。でも、重要なポイント。ここはひょっとするとニューヨークよりも大きいかもしれない。西の端には大きな国立公園とニューヨークセントラルパークのような大きな、大きな公園(ゴールデンゲートパーク)があり、一日目私は、東端の港から、海岸沿いに国立公園まで行き、最後のゴールデンゲートパークを回るコースを立てた。街並みがボストンと似た雰囲気だったため、なんとなく歩けちゃう気分がしていたのだけど・・・国立公園で力尽きました。国立公園そのものも、10マイル四方くらい(かそれ以上)の大きさがあって、歩けど歩けど、ハイキング用のトレイルも見つからない有様。(これは私が方向音痴のせいか・・・。)結局公園の端にあったゴールデンゲートブリッジにもたどり着けなかった。
でも、国立公園内はこんもりした小さな森になっていて、私は大興奮。
ボストンは、街はきれいだけど小さい。
ニューヨークは、街は大きいけど、都会すぎて、住み心地が悪い。
そしてどっちの街にも歩いていける自然がない。
こう考えると、サンフランシスコは住みやすい街並みが大きく広がり、更に自然もたっぷりで理想的な街だ、と思ったのだけど・・・

3.私はサンフランシスコに住めない
理由は一つ: 海から吹き付ける強い風。サンフランシスコは海からびゅうびゅうと吹く風のため、一年中気温が10-20℃に保たれる。だから夏でも長袖だし、冬でもスプリングコートで大丈夫。こういう天気が一番過ごしやすい!と人々は言うけれど、私には風が冷たすぎました。特に海沿いを散歩してたときはつらかった。
その点、バークレーは内海に面しているため、冬でもおだやか。20度前後はあったかな。その分夏は暑いらしいけど、それでも私はバークレーのほうがいいかな。。。

ただ今、バークレーの気候+サンフランシスコの街並みを持った都市が存在しないか妄想中。やっぱりサンディエゴあたりかしら・・・。