1986年春の天皇賞、京都競馬場のスタンドで、鉄板のはずのスダホークが沈んでいくのを、大学生は呆気にとられて観ていました
11人気のメジロトーマスが2着で大波乱、そのとき見知らぬオヤジが「やっぱり長距離はメジロやなあ…ステイヤー血統やなあ…」とうめくように呟いたのが耳から離れず、翌日には山野浩一さんの血統事典を買いに本屋に走って、そのままオタの仲間入りですわ
今の人が馬体や馬見を語るときに気づいたら岡田繁幸語を使っているようなもんで、当時の血統オタは血統の話をするときは山野語を使ってて、私も最初の入り口は間違いなく「サラブレッド血統事典」で、山野さんの楽しい語り口に誘われてフラフラと門をくぐってしまった一人です…本当にありがとうございました
最後のブログも山野さんらしい語り口で目前の死を語っておられて、山野節健在のまま逝かれたのはさすがやと思います
山野さんの「血統事典」は読み物として楽しかったのです
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7705bb9d45d08da8e98918fd1d3b6f20
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先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました
◆母父ディープインパクト
先週の中京芝はディープインパクト産駒が[1-6-2-6]、勝ったのは日曜新馬のワグネリアンだけですが掲示板を外したのも2頭だけ
それにしてもワグネリアンとヘンリーバローズの叩き合いはアドマイヤリードとシルバーステートのそれを彷彿させ、坂を駆け上がるときはヘンリーのRoberto的パワーがもの凄くて、しかし駆け上がってからはワグネリのSir Gaylord≒Secretariat斬的れが光りました
いっぽう土曜5Rの新馬はスワーヴポルトスとクアトレフォイルの母父ディープインパクトのワンツーで、8Rも母父ディープインパクトのキセキが豪快に追い込み、母父ディープインパクトは中京芝で[2-1-0-0]、外差しのきく高速馬場でディープの血を引く馬たちが躍動したといえるかと
◆母父マイネルラヴ
函館開催も今週でオーラスですが、ここまで母父にマイネルラヴを持つ馬は函館芝[2-2-1-4]で単複回値とも200超(人気を着順が下回ったのは1回だけ)、私はキングハートこそ◎やったものの、けっきょくジャスティンラヴでもクリノスイートピーでも小銭を稼げてない…
5代や7代血統表にすら載らなくなった馬たちの過去があって現在がある、という「悠久の時間の流れのなかで遊ぶ、競馬という遊びの楽しさ」を教わったなあ。