3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2013-2014』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この秋もスプリンターズSから有馬記念まで栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します
今週の天皇賞(秋)は望田潤の担当で、有力馬の血統分析と直前予想を行います(有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できます)
有力馬分析はエイシンフラッシュ、ジェンティルドンナ、トーセンジョーダンを取り上げていますので、よろしければご覧ください
http://www.keibado.ne.jp/sp2013/
スワンSはだいたい予想完了でこれから専門紙見て結論を出しますが、今年はフルゲートにはならなかったとはいえ、1400mベストの猛者が揃いも揃ったりでハイレベル決着必至
12年が◎アドマイヤセプター(7人気3着)▲グランプリボス、11年が◎ジョーカプチーノ(3人気2着)○リディル、10年が◎マルカフェニックス(3人気1着)▲ジョーカプチーノ△ショウナンアルバ、09年が◎キンシャサノキセキ(4人気1着)、何を隠そう、私けっこうこのレース得意なんですよ(・∀・)
スワンの予想をやってて久しぶりにエーシントップの血統表をみたら、なるほどヨハネスブルグ産駒で2歳から能力全開のPOG向きマイラーを狙うのなら、これが一つの王道なんやろなあ…と改めて思ったので少し
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010110058/
父Tale of the Catはヨハネスブルグと父Storm Catと母Yarnが共通する3/4同血で、つまりStorm Cat≒Narrate1×2のニアリークロスも同じ
┌Storm Cat
┌○
ヨハネスブルグ
└△
└Yarn
┌Storm Cat
Tale of the Cat
└Yarn
だからこの強力なニアリークロスに対してアウトな牝馬、つまりNorthern Dancerの強いクロスを持たない(できれば他系統の強いクロスも持たない)牝馬と配するのがセオリー、というのがまず最初の入り口
エーシントップの母Ecologyはミスプロ系×Northern Dancer系ですが配合的には5代アウトなので、Tale of the CatのStorm Cat≒Narrate1×2を緩和できる繁殖牝馬といえます
しかもただ緩和するだけでなく、母母Gdansk's HonourはNorthern Dancer×Princequillo×Bold Ruler×Bull DogなのでStorm Catの血脈構成とかなりニアリーな血脈構成
また母父Unbridled's SongはIn RealityとCaroを通じるWar Relicの薄いクロスで、これがStorm Catが持つEight Thirtyと脈絡してパワーを生む働きをするということは、「ディープ×Storm Cat×War Relic」の黄金配合で何度も説明しました
つまりエーシントップは、「強力なニアリークロスを持つ父×5代アウトの母」という大原則を守りつつ、自身の代ではStorm Catの血脈構成(Northern Dancer+ボルキロ+Eight Thirty≒War Relic)を全て継続クロスし、同時にMr.Prospector3×5も併せ持っていたと
そしてこれは、Almahmoud4×5ぐらいしか持たない比較的アウトな母を持ち、自身はNorthern Dancer+Secretariatの組み合わせクロスとMr.Prospector4×4でまとめたホウライアキコと、実に酷似する配合パターンでもあるのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100693/
一つ違うのは、エーシントップは主にEight Thirty≒War Relic的パワーでこの早熟なスピードを支えているのに対し、ホウライアキコはオジジアンとWoodmanを通じるLa Troienne的パワーでそれを支えている、と
そうかそうかホウライアキコは“女エーシントップ”やったんかと、そんなことはデイリー杯の前に気づくべきやったんですが、今気づいたので今書いておきます(・∀・)
ヨハネスブルグとTale of the Catにおける、Storm Cat≒Narrateについての緊張→緩和
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d89ba2f5a2da9c9511f6cac24cf5137d