栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ボルキロクロスの柔ストライドで、青葉賞親仔制覇を狙う

2012-04-27 14:10:37 | 血統予想

青葉賞に出てくるサトノギャラントミルドリームはともにシンボリクリスエス×サンデーの組み合わせで、しかもどちらも母系にボルキロ(Bold RulerとPrincequillo)血脈のChieftainとMillicentが入るのでSeattle Slewとの間でボルキロのクロスにもなり、シンボリクリスエス×サンデーならばこのように母母のところにボルキロやナスキロを入れて相似配合的にするのが成功しやすい…ということは下記エントリでも書きました

┌Bold Ruler
Chieftain
└△┌Princequillo
 └△

 ┌Bold Ruler
┌○
Millicent
│┌Princequillo
└△

シンボリクリスエスとサイレントハピネス=スティンガー姉妹との配合が(大物は出ないまでも)大外しはしないのは、そういう理由があるのです

3歳のシンボリクリスエス×サンデーといえばフジマサエンペラー(Seattle Slew4×4)やサイレントサタデー(母は父Miswaki)も母母のところにナスキロを持っています

これらは父母のナスキロ柔さやサンデーの柔さがONになりやすいですから当然東京や外回りがベターで、サトノギャラントはベゴニア賞が、ミルドリームは梅花賞がベストパフォーマンス

サトノは母よりも父似の体型走法だし、ミルも血統通り“緩慢だが距離がもつセイクリッドバレー”という雰囲気の馬で、どちらも東京の中距離戦は待望の舞台

ちなみに土曜東京最終に出てくるシャイニンアーサーはミルドリームと7/8同血で、これもベストは東京1800~2000mとみてます(中山だとコーナーで番手が上げられない)

そして前走をチェックしていて思ったのは、この柔らかなストライドで走るミルドリームを阪神内回りで(外伸び馬場で乗りやすい部分はあったにせよ)あまりストライドロスなく減速させることなく回ってきて3着にもってきたデムーロはさすがというしかなく、こういうのをみるとHaloクロスの機動力に加えて、デムーロ自身のコーナリングの巧さがあってのヴィクトワールピサ中山無双だったのだ…ということが実感できます

ミルドリームの斬れを京都外回りで最大限に引き出せるのはルメールでしょうが、阪神内2000mならばデムーロのほうが上手く乗るんじゃないですかね~

先週の雑感(1)~シンボリクリスエス×サンデー×ナスキロ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6be5cf49ab2966357ccc614d31742fde

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