栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2017-2018」

また配合大喜利やります~ファーストナイトの後継繁殖をつくろう

2017-04-18 00:40:43 | 配合論

明後日から京都入りしますが、某有力牧場と某有力クラブと某有力サイトのお仕事が重なっており、ああ三つ目のは血統屋のPOG書籍やから有力ではないかな(^ ^;)

そんなわけで月末までかなり多忙なんですが、こないだツァーリーナ大喜利のお題をいただいた上野さんからある相談を受け、あまりジックリ考える時間もないのでまた大喜利やっちゃおうかと…こないだの大喜利もね、なるほどこういうのもアリやな~、組み合わせてみると面白いな~という提案がけっこうあったのでね

本馬ファーストナイトは愛ダービーと英オークスに勝った女傑Balanchineの妹で、ドリームライナー(5勝)やモーニングフェイス(忘れな草賞)を産んだ優秀な繁殖
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a010a9f/

もう高齢ですが後継繁殖がとれれば…と上野さんが譲り受けたとのことで、ズバリお題は「ファーストナイトの後継繁殖をつくろう」

Sadler's Wells直仔ですからさすがに古めかしい感はありますが(^ ^;)、3代母A Wind Is RisingがRoyal Charger≒Nasrullah2×2、そこにPrince JohnやAffirmedがアウトブリードされて、ファーストナイト自身はBold Reason≒Francis S.3×4、筋の通った牝系で活躍馬が近くに出ているだけあって、代々の配合はちゃんとしてます



これに何か付けて娘がとれたら、それにサトノダイヤモンドやドゥラメンテやオルフェーヴルなんかを付けて好形になるような、そんなところを考えていただければと思いますm(_ _)m

Exclusive Nativeの母母Good ExampleはEight Thirtyとニアリーでニックスなので、ドリームライナーのようにダート方面狙うのならばここ狙う考えもアリですよね(ショウナンマイティの母ラグジャリーはEight Thirty≒Good Example6×6でもあります)



Bold Reason≒Francis S.を活かすのならば、モーニングフェイスのようにBusanda≒Blue Eyed Momoの同血クロスにしたりとか、このへんはみなさん考えそうな手筋ですかね



ファーストナイトは5/2にルーラーシップの仔を出産予定なので、今月末までには何か答えを出したいと思っています

ちなみにツァーリーナはヨハネスブルグの予定でしたが、エピファネイアかリーチザクラウンに変更になる可能性が出てきました…いずれにしてもとまったらまたここでもお知らせしますね







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第77回皐月賞回顧~リアルインパクトをA.P.Indyで炒めたら

2017-04-16 18:13:04 | 血統予想

中山11R 皐月賞
◎8.ファンディーナ
○5.レイデオロ
▲16.クリンチャー
△6.アウトライアーズ
☆17.ウインブライト
注3.コマノインパルス
注7.ペルシアンナイト
ファンディーナの3代母クードジェニーはフランスの2歳女王で、そこに一流種牡馬が代々かけられてきたが、母父ピヴォタルがアウトサイダー血脈豊富なアウトブリードで、良血が強すぎて煮詰まりそうなところを巧く希釈しているといえる。クードジェニーの全兄マキャヴェリアンは父としても父父としても母父としても成功し、ヴィクトワールピサやヴィルシーナ=ヴィブロス姉妹などの母父でもある。ファンディーナとヴィクトワールピサはサンデーサイレンスとマキャヴェリアン=クードジェニーを通じるヘイローのクロスを持つなど配合パターンがよく似ていて、岩田が乗って中山の4角でうなりながら加速するさまもよく似ている。だから皐月賞を狙ってきたのは正解だろう。
マキャベリアンの父系は牝馬がよく走ることでも知られ、今オセアニアで連戦連勝の女傑ウインクスや、北米史上最強牝馬の一頭にあげられるゼニヤッタは、ともにマキャヴェリアン直仔ストリートクライの娘だ。ストリートクライの息子ストリートセンスは現在日本で供用中だが、これも初年度産駒を見るかぎりどうやらフィリーサイアーの傾向を示している(ヴィクトワールピサ産駒もジュエラーをはじめ牝がよく走る)。ディープインパクトも牝馬の大物を多く出している種牡馬だが、そういう血統背景から、柔らかく大きく、強く速く動けるとびきり素晴らしい牝馬が現れたのだから、ウオッカのダービー制覇ぐらいのことをやってのけても何の不思議もない。
ファンディーナが勝つとしたらヴィクトワールピサやアンライバルドのように4角でうなりながら先頭に立つはずだから、相手にはトライアンフマーチのようなマイラーでもいいから俊敏で自在味のある差しを拾うというのが基本線。カデナとスワーヴは大跳びで内回りの4角で加速できるタイプではないので、オッズまで考慮するならば消しでいきたい。前で拾うとすればハイペリオン的なスタミナが凄い配合のクリンチャーだろう。

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同じ芝2000mの8R鹿野山特別が1.58.7、昨年の鹿野山が2.00.1でしたから、昨年よりも高速かつ外差しがきかない馬場で行われた今年の皐月賞

レースは59.0-58.8で勝ち時計1.57.8という平均ペース、しかし中盤が12.2-12.4と緩んで上がり3Fが11.4-11.4-11.7、58.4-59.5のHペースで流れた昨年の勝ち時計が1.57.9ですから、この馬場でこのペースだと外を回って差すのは、それこそドゥラメンテ級の爆発力がないとなかなか難しい

ペルシアンナイトはこの馬場で早々とラチ沿いに潜り込み、しかも向正面でファンディーナの直後の5番手までスルスルとポジションを上げていったのが圧巻で、しかし4角でペルシアンと並んでいたアルアインが直線で反応して抜け出したところがゴールでした

「ハービンジャー産駒はダートも短距離も一息で(全勝ち鞍206勝中179勝が芝1600m以上)、活躍の場が芝中距離に偏っているのに、この種牡馬成績はなかなか優秀というべきで、でもディープ産駒と活躍の場がかぶりすぎるのでどうしても大一番で後塵を拝してしまう」とよく言われます

今日はインを捌いてついにG1勝ちかと思われたのに、また前にディープ産駒が、同じ池江厩舎の同じノーザンファーム産のディープインパクト産駒がいました

アルアインについては一言コメントで“リアルインパクトのA.P.Indy炒め”と評したように、母ドバイマジェスティがBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)の勝ち馬で、そこにディープインパクトを配して「父中距離×母短距離」ですからリアルインパクトのような機動力ある先行脚質に出たのは順当



A.P.Indyの影響でリアルインパクトを少し胴長にしたような体型をしていて、毎日杯の勝ち方もリアルインパクトの1800版みたいに見えました(ちなみに母父Essence of Dubaiは9FのG2スーパーダービーの勝ち馬で、Nasrullah≒Royal Charger6・6・7・7・7・8・8×6・6・6・6とNasrullah血脈がやたら多い)

私はもう少しペースが速くなるとみたので、1800型の先行ではあと1Fがシンドイんじゃないかと思えたんですが、二冠や三冠を獲るような傑出馬がいない場合、三冠全て分け合うような年の場合は、ロゴタイプやキャプテントゥーレやノーリーズンのような中山記念タイプ、1800タイプがスピードで押し切ってしまうことが皐月賞ではままあります

だからアルアインのこの勝ち方には驚きはないんですが、母も自身も5代アウトでしかも5月生まれで、こういうディープ産駒が皐月賞を勝ったというのはかなり驚きです

思い起こせば新馬戦も、ムーアが乗ってあんまり強くないメンツに何とか勝ったという印象しかなかったし、しかしこの馬は使うごとに着実に力をつけてきて、シンザン記念の頃と比べても体質や動きにしなやかさが増してきたように見えるし、そしておそらくこれからまだ強くなるでしょう

ダンビュライトは今日の馬場で外を回してファンディーナにプレッシャーかけながら、しかも最後までしぶとく脚を伸ばして3着というのは評価できるし、ハッとする速い脚は全然ないんですが確かな持続力を感じさせます

上がり11.4-11.7ですから後方から差してきた連中も脚は使ってるわけで、しかしスワーヴリチャードもカデナも最速スピードに乗ったのは直線半ばからで、ロゴタイプの年のエピファネイア然り、ヴィクトワールピサの年のローズキングダム然り、ノーリーズンの年のタニノギムレット然りで、そういう脚では皐月賞はなかなか差しきれない(4角ノーブレーキでコーナーを直線に横切った一昨年の勝ち馬は除く)

だからスワーヴもカデナもダービーで着順を上げてくると私も思いますが、今日のパドックを見ていてもスワーヴはもうちょっとトモに肉がついてほしいし、ダービーまでにもうちょっとつくのかどうか

クリンチャーはAureole魂の先行馬なのでこの外枠はむしろ歓迎だったし、外からかぶせられなければ最後まで頑張るとは思ったんですが、DanzigとGraustarkをクロスするディープスカイ産駒、高速馬場を11.5-11.5で上がれる馬ではないです

レイデオロはTom Foolな自在脚質なので中山でどこからいっても差せると思ってましたが、あんなに位置取りが後ろになったのは意外でしたね

ファンディーナはパドックの映像はそんなに細いとは思いませんでしたが、今日の流れで4角持ったままで、最後止まるにしても一度もビュンと反応することがなかったのは、今までと何かが違ったとしか言いようがない

まあ3連勝の内容はエゲツない脚を400m使っただけですから、今日は上がり3Fのレースになってガス欠してしまったという見方もできるでしょうが、この負け方は私は走ってないと思います

いつも書くように、歴史的な名馬でもあのとき何であんな負け方しちゃったんだろうねえ…というレースは一つや二つあるもので、どう考えてもフラワーやつばきの加速は普通じゃなかったし、こんな負けぐらいでどうこう言うのは早計でしょう

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日曜のボツ予想~ステゴ×A.P.Indyでも脚質は真逆

2017-04-16 10:15:43 | 血統予想

福島民報は売り出し中のネオユニヴァース産駒○サンデーウィザードとステイゴールド産駒◎ステイインシアトルが注目、どちらも血統どおり内回り小回りではほぼパーフェクトな内容でオープンまでのぼり詰めてきました

土曜の福島芝は逃げた馬が[4-1-0-2]でまだあんまり外差しがきかないだけに、この枠なら▲マイネルミラノの番手でOKのステイで



いわゆるノーザンテースト増幅の黄金配合ではなく、母母Weekend in SeattleがA.P.Indyの全妹でこの母方の北米血脈の優秀さで走っているようなステゴ産駒だけに、福島のオープン特別あたりが落としどころという気もするのでね

難波は▲ポルトドートウィユのアッサリは当然アリとして、マイルは少し短い◎ミエノサクシードはA.P.Indy的な体型&ストライドで走るのでこの阪神外1800mがベストでしょう



ペースはそこそこ流れそうだし、△ハナズレジェンドがどちらかというと小回り向きの差しだけに、ここは川島正念場です(・∀・)

というわけで、どちらもステイゴールド×A.P.Indyが◎となりましたが、母父A.P.Indy(BCクラシック)のミエノが大箱向きのストライド差しに出て、母父Belong to Me(Danzig直仔でD6Fの北米重賞勝ち)のステイが小回り向きの小脚先行に出たのは順当

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では皐月賞を、「厳選予想 ウマい馬券」では皐月賞と春興Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

追記
阪神6は◎モンスールデジール
非Northern Dancerのマンハッタンカフェを母父に置いて、自身はNorthern DancerとAllegedとKingmambo≒クラウンドプリンスのニアリークロス
パワーに偏ってはいますがワークフォース産駒としてはかなり高得点な配合で、阪神内1400もズンドバとみました



追記2
福島8は◎ファイアクリスタル
ネオユニ×デインヒル×Nureyevの配合どおりの粘着捲り脚質で、大箱スローの斬れ味勝負では出番なしですが、3歳時に中山マイルでヒーズインラブと叩き合った3着は好内容(カープストリーマーがシュタルケでグリグリ押し切ったやつね)
ちょっと時計のかかる小回り1800はベスト、牝馬限定のこのメンツなら狙いは十分立つ



追記3
千種川は1200なのに先行馬が少なく、積極策を示唆している◎スズカプリオールで
プリサイスエンド×キングヘイローはシゲルベンガルトラにメイショウユキチとJRA出走3頭全てが勝ち馬となっている隠れ黄金配合
根拠はShy Dancer≒Lady Be Goodのニアリークロスで、芝ダ兼用のパワー短距離型が出る配合なので今の阪神で先行ならひと踏ん張りききそう





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土曜のボツ予想~NearcticはCC

2017-04-15 10:10:04 | 血統予想

アンタレスはミツバはノリが乗ったら先行差し変幻自在みたいに言われますが、ゴールデンジャックの孫ですから馬群に入ったらアフリート魂逆噴射、ようは行ききるか一番外を捲るかの二択で乗ってるわけで、となると1800mでフルゲートの内枠の今回はちょっと難しいのでは

ロンドンタウンはフジキセキにDeputy MinisterとIn RealityとEight Thirtyを重ねた砂黄金配合で前走◎でいってみたんですが、Relaunchのダラッとしたところが出た脚質で、1800だとちょこっと忙しいというか2000のほうが好位からダランと捲れるイメージ

アスカノロマンはSecretariat5×5らしい柔らかストライドで大箱の軽い馬場で伸び伸び走らせたいので中京1800重がベストコースやと思いますが、そのわりには昨年のアンタレスも前走マーチも悪い内容ではなかった

グレンツェントは58を背負うとなると、ここはもうひとひねりして上がり馬◎ナムラアラシで



阪神2000の鬼ナムラビクターの弟で、本馬も阪神ダ[3-0-0-1]、唯一の着外は休み明けで+12キロ、母ナムラシゲコはあのナムラコクオーの5/8同血の妹にあたります

前走伊丹がスローの前残りを一気の差しで強かったし、ここも先行馬は多いので気楽に外から追い込めば面白いかと…ちなみに兄ちゃんは14年アンタレスを9-10-8-2と捲りきってます

蓬莱峡は▲エルプシャフトがここもモノの違いでナデ斬るかもしれないですが、前走は坂を上がってからグイグイ伸びての差し切りでSir Gaylordクロスのディープ産駒らしい前輪駆動な走り、ここは前の組に有利とみて◎ジークカイザーで

母ヒルダズパッションがバレリーナS(米G1・ダ7F)勝ち馬でNureyev≒Sadler's Wells4×3、Northern Dancer≒Icecapade5×4・4、Gone WestやClever Trickなんかが入って短距離向きのパワーを伝えそうで、前走須磨は1800mに短縮して変わり身をみせました



そういえば昨日クレバーさんと「Dawn Approach(New Approach産駒ながらミオスタチン遺伝子CCの2000ギニー馬)はノノアルコ臭がする」ってな話をしてたんですが、Northern Dancerを経由しないNearctic系ってノノアルコとかClever Trick~Phone Trickのラインとか、硬肉豊富で短距離をパワーで走り抜くようなタイプが多いです(だからC-アレルがNearcticを通じて拡散されたという説にも納得)

ノノアルコ(これも2000ギニー馬)といえばKaties(愛1000ギニー馬、ヒシアマゾンの母、スリープレスナイトの母母)の父として日本では知られますが、Katies牝系特有の力馬っぽさとか、Dawn Approachのサドラー系とは思えないパワー突進とか、ジークカイザーがディープ産駒にしてはパワー体質で1800に短縮して内容が良くなったところとか、私には共通する何かが感じられるんですよね





中山GJは◎アップトゥデイト、クロフネ×トニービンのクロペリオンで牝系もスタミナ豊富、ここはいつもハナを叩かれるドリームセーリング(これもホエールキャプチャ全兄のクロペリオン)が出てこないので、打倒○オジュウチョウサンのチャンスは残されているのではないかと

ちなみに2007年以降の障害戦において、勝ち鞍数の多い種牡馬は順にダンスインザダーク、シンボリクリスエス、クロフネ、オペラハウス、タニノギムレットで、前にも書きましたがRobertoって障害に向いた血なんですかね(オジュウチョウサンも母父シンボリクリスエス)

他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」でははなみずき賞を、「厳選予想 ウマい馬券」でははなみずき賞と中山6Rを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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競馬道OnLine G1スペシャル予想~皐月賞

2017-04-14 18:03:10 | 血統予想

3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017-2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この春も高松宮記念から宝塚記念まで、栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想します

今週の皐月賞は栗山求の担当で、有力馬3頭(ファンディーナ、スワーヴリチャード、カデナ)の血統分析と直前予想を行います

有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できますので、よろしければご覧ください(血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません)

小倉圭輔さんと小島友実さんの見解もぜひ参考になさってください
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/

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