想い出を盗んで

やさしさにさよなら

コメント、メッセージ歓迎です。必ず返事します。

「誰も寝てはならぬ」(歌劇「トゥーランドット」より)

2006-10-29 19:57:00 | 日記
日曜日の今日、どこへも出かける予定がなかったので、家でクラシック音楽を聴きながら一日、ゆったりとした気分で過ごした。

浜田省吾やオフコースなどの愛の歌や切ない歌もいいけど、たまには静かなクラシック音楽を聴きたくなったから・・・

そして、いつか友人N君から聞いた話を思い出した。
・・・

まだN君も若かった頃のある日、彼の職場に一人の若くて綺麗な女性が仕事でやってきた。よく見ると、彼女は数年前、ある若者サークルで彼と一緒だった女性。

ちょっとためらいがあったけど声をかけてみた、僕のことを覚えているか、と。すると予想に反して彼女は、もちろんです、との返事。笑顔と共に。

・・・

ある日、N君がクラシックのコンサートを一人で聴きに行くと、何と彼女も会場に来ていた。挨拶を交わしただけだったけど、コンサートの間中、終わったら、彼女をお茶にでも誘おうかどうしようかという思いが彼の頭をぐるぐると回り、肝心のクラシック音楽はうつろに聞こえた。

そんなこんなで、コンサートも終わったが、結局、彼は彼女を誘うことはできなかった。

・・・

それから、春が訪れ、N君は職場の駐車場で、彼女とばったり再会した。彼女はちょっとぎこちない笑顔で久し振りですと挨拶をすると、バックから何かを取り出した。

カセットテープだった。クラシック音楽を録音したのでN君にプレゼントすると渡したのだった。自分が好きなクラシック音楽の曲を録音したテープだという。

彼は事の展開に少し戸惑いながら、帰宅すると早速、カセットテープを再生した。そして、流れてくるクラシック音楽を聞きながらお礼の手紙を書いた。「・・・季節はもう春ですが、あなたの人生の春はどうですか・・・」なんていう思わせぶりな文章を添えて・・・。

数日後、彼女から返事が届いた。「もっと早くカセットテープを手渡したかった・・・。明日、結納です・・・」と書いてあった。なぜか、テレフォンカードが添えられて・・・

携帯電話もCDもない時代の話し。彼女は今でもどこかでクラシック音楽を聴いたりしているだろうか、CDプレーヤーで。

※貴方もたまにクラシック音楽を聴いたりしてますか。






「秋止符」(by アリス)

2006-10-11 20:31:00 | 日記
 今年の秋は、春の嵐ならぬ秋の嵐が吹き荒れた・・・
 秋は秋らしく、天高く馬肥える秋であって欲しいと願う。

 先日、テレビを見ていたら、秋を感じる歌のベストテンがあっていて、2位がオフコースの「秋の気配」、1位が山口百恵の「秋桜」だった・・・

 僕が秋を感じる歌の一つが、アリスの「秋止符」という曲。

「♪左ききのあなたの手紙 右手でなぞって真似てみる
  いくら書いても埋め尽くせない 白紙の行が、そこにある

  友情なんて呼べるほど 綺麗事で済むような
  男と女じゃないことなど うすうす感じていたけれど

  あの夏の日がなかったら 楽しい日々が続いたのに
  今年の秋はいつもの秋より 長くなりそうな、そんな気がして・・・」

・・・

 告白したばかりに二人の仲が気まづくなって、
 気まづくなるくらいなら告白しない方がよかったと後悔する・・・

 そんなことって青春時代にはありがちですが・・・

※この秋、「秋止符」、「秋思符」、それとも文字どおり「終止符」となるようなことが貴方にはありましたか。

「思い出を盗んで」(by オフコース)

2006-10-01 17:03:00 | 日記
 今日10月1日で、cafeの日記を書き始めて丸1年がたつ。途切れながらもよく続いたものだ。
 この日記のメニュー名にしているのが、オフコースの「思い出を盗んで」という曲。

 ・・・

「♪誰にでも やさしくするから それだけ 私は 離れている
  止めどなく 押しよせてくる 不安な気持ちは あなたのせい

  あなたの代わりに 誰かを愛せない 行かないで 

  喋りすぎた 冬の日の午後は こぼれ落ちた 愛の始まり

  まるであなたは見知らぬ人のように かけがけのない 思い出を盗んで
  目の前で背を向けた 呼びとめても・・・♪」

 ・・・

 この1年は、自分自身の、特に青春時代を振り返る1年だったなあ~。
 
 そんな日記に対して、コメントは書きづらかっただろうと思うけど、たくさんの人がコメントを残してくれた。
 今読み返しても、コメントしてくれた人の青春時代や人柄が垣間見えて、結構、面白い。

・・・

 さあ、これからどうするかな?
 まるで見知らぬ人のように、かけがえないのない貴方との思い出だけを盗んで 行くことにするか・・・。