小指ほどの鉛筆

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3 なあ、聞いていいか。お前が今俺に食べさせようとしている『これ』は何だ?(ケロロ小隊)

2007年10月05日 18時25分49秒 | ☆小説倉庫(↓達)
基地の会議室。
ここは大抵ろくでもない作戦を考えるために使われている。
そして今回も例外ではない。

現にこんなくだらない話が持ち上がっているのだ・・・。

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「今回の会議は他でもない・・・秋についてであります!!」
「秋について・・・って・・・アバウトだね。」
「それと侵略に何の関係があるというのだ?」
「クルル曹長~、説明お願い~~。」
カラカラという車輪の音と共にホワイトボードを持ったクルルが現れる。
「ずいぶんとアナログですねぇ。」
「たまにはなぁ?クックック。」
「それで?」
クルルは一つ咳払いをすると、ボードマーカーを片手に説明を始めた。
「秋は食欲の季節、秋はスポーツの季節、秋は芸術の季節・・・読書の季節に恋の季節・・・地球人は秋という季節がずいぶんと過ごしやすいらしいな。そこでだ、やつ等の気力をなくすには秋が一番いいんじゃねぇのか?」
「確かに・・・」
思わずギロロも納得してしまう。
「で、我輩思ったわけ・・・まずは地球人になりきってみようと・・・。」
「と、言いますと??」
タママが不安げに問う。いつものことだ・・・
「鍋を地球人はよく食べるそうであります・・・冬に限らず、寒い日ならいつだって。というわけで・・・


           皆で闇鍋をやるであります!!」


「は?」
「クックック~~」
「闇鍋って・・・」
「軍曹さん過激ですぅ・・・。」
よどんだ空気にケロロの元気の良い声だけが広がる。
「闇鍋だよ闇鍋!好きな食材を入れて、暗闇の中で食べるんであります!何が出るのかワクワクっしょ??」
「ケロロ・・・侵略作戦じゃ・・・?」
「だから~、見えない中でこそ、地球人の弱点になる食材も見つかるかもしれないじゃん!!」
最もな理由にも聞こえるが、ケロロはただ闇鍋をやってみたいだけなのだ。
しかしギロロはすぐにだまされる。
これもまじめだからこその天然なのだが・・・。
「なるほど・・・流石だなケロロ!そうと決まったら早速食材調達だ。」
「じゃ、3時間後にここ集合ね~。」

もう一度言っておく。
ここは基地の作戦会議室だ。
決してお楽しみ会の会場ではない。


三時間後、全員が約束通りに集まった。
目の前には大きな鍋がある。
「よーし、食材全部入れるよ~~。」
「はいですぅ!」
「あ、お菓子とか、食べ物じゃないのは×だよ?」
「もちろんですぅ。」
全ての食材を入れ終わり、上のほうをドロロの持ってきた野菜で埋める。
「ねぇねぇ、せっかくだからさー、自分で食べずに誰かが取ったものを食べるっていう事にしない?」
「面白い事言うじゃねぇか、俺は賛成だぜ?」
「僕も賛成です!軍曹さんが食べさせてくれるならvv」
「お、良いでありますよ~。」
「まぁこの時点で3対2。抗議しても勝ち目はねぇがな。」
「・・・」
「・・・;」
ギロロとドロロはお互いの顔を見合わせ、溜息をついた。
「よし!電気消すぞ~~。」


―パチッ


:わー、暗いですぅ!!
:さてと、皆箸は持ったでありますか~?
:準備完了だぜぇ。
:じゃ、早速箸を入れようではないか!!せーの!
―バシャ
:なんか重いでありますな・・・。
:この掴みにくさは何ですぅ?
:クックック~ww
:薄い??
:これは普通の食材だろう。
:じゃ、誰かの口に放り込むであります!!
:軍曹さんは僕の右隣ですねvはいあーんですぅvv
:あー・・・って、そこ口じゃない!熱いって!!
:俺は誰の隣にいるんだ??
:先輩~~vv
:むぐっ・・・普通においしいね・・・?あ、クルル君も。
:ん~~~、大根か??
:あー!もういい!誰だか知らんがお前が食え!!
:うご!!ちょっともしかして今のギロロ!?アンタねぇ!?
:僕が軍曹さんに食べさせてあげてるんですぅ!!
:じゃあお前が食え。
:はぐはぐっ・・・くあぁ”!!?これは・・・僕が入れた柿ですぅ・・・
:ギロロ!じゃあこれはどうでありますか!?
:ぐあっ!これは梨じゃないか!シャリシャリするぞ!?
:クルル君、割と無難なのを持ってくるね。
:アンタも、よく分かるなぁ?
:箸の感覚でなんとなく。
:へぇ・・・もぐもぐ・・・。
:これならどうだ!!
:それならこっちだって!!
:あー、軍曹さんの口は何所ですか!?せっかくおいしそうなのが見つかったのに~~。
:次はこれだ!!
:我輩はこれ!!
―ゴプッ。
―キエェェェ!!
:・・・
:・・・
:なんかさぁ・・・今やばい音しなかった?
:お前の方こそ・・・。
:なんか箸に抵抗を感じるんだけど・・・?
:奇遇だな、俺もだ。
:・・・
:なあ、聞いていいか。お前が今俺に食べさせようとしている『これ』は何だ?
:我輩も聞きたいであります。
:・・・電気つけるか??
:一応食べた方が良いんじゃ??
:軍曹さん~~vvおいしそうなのを見つけたんですよvvあーんですぅvvvv
:食べるか・・・
:そうだな・・・
::せーの!!
―グシャ
―ガプ
―バキッ
:・・・・・・・・・・ぐあぁあぁあぁ!!!!!!
:ぬおおおおおぉ----!?
:ギャアアアアア!!!


よろめいたケロロは、偶然にもスイッチの方へとよりかかった。
そしてオンになった瞬間、明るくなる。

―パッ


「・・・(爆)」
「・・・(死)」
「・・・(放)」
そこは地獄絵図。
たった今お互いの口に野菜を入れあったクルルとドロロは、それを呆然と見つめた。
「(ゴックン)・・・クルル君、これはどうしたら・・・。」
「(モグモグ)・・・俺が知るかよ。」


前にも同じようなことがあったような気がすると考えながら、二人は無難な野菜を選び、とりあえずお互いの口へと放り込んでみた。


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クルルとドロロが・・・
「ほら、アーンv」
ってやってたらヤバイですよね。
結局それはタママに言わせましたけど、
やっているのはクルルとドロロですから問題なし!(マジでか)

ただバカップルを書きたかっただけです。


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