水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(296)

2017-08-10 11:21:14 | 古今和歌集
934 幾世しもあらじ我が身を なぞもかくあまの刈る藻に思い乱るる
題しらず
読み人しらず

何世代にもわたって生きるわけではないのに、なんでこのように、やたら心配ごとが多いのでしょうか。


よく考えてみれば、心配事のない天国で生活すれば、退屈でいたたまれないでしょう。

心配事がある、ということは生きているアカシであるわけですから、日々を落ち着いてやりすごせばいいわけです。


まあこの歌は、老いらくの恋を誇っている、というふうに理解すべきかもしれません。