電網郊外散歩道

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ロバート.D.エルドリッヂ『トモダチ作戦~気仙沼大島と米軍海兵隊の奇跡の"絆"』を読む

2017年03月20日 06時05分04秒 | -ノンフィクション
集英社文庫の2月の新刊で、ロバート.D.エルドリッヂ著『トモダチ作戦~気仙沼大島と米軍海兵隊の奇跡の"絆"』を読みました。著者は、1968年に米国に生まれ、大学卒業後にJETプログラム(*)で来日し、神戸大学大学院を修了したという経歴からわかるように、日本通の政治学博士にして米軍海兵隊の政務外交部次長の職にあった人のようです。
本書の構成は、次のとおり。

序章:3.11東日本大震災と「トモダチ作戦」
第1章:被災した大島
第2章:大島に派遣された第31海兵遠征部隊
第3章:第31海兵遠征部隊の救援活動
第4章:ホームステイプログラム(2011年8月)
第5章:大島・海兵隊の関係(2012年)
第6章:大島・海兵隊の関係(2013年)
第7章:大島・海兵隊の継続した関係(2014~2016年)

前半の章は、東日本大震災で被災した地域の救援に向かうまでと、実際に救援に当たった海兵隊と被災地の人々の様子を描くものです。そして後半は、救援活動に当たった海兵隊員と島の人々や子どもたちとの交流を描きます。

当時のニュース等で、島の人々が海兵隊の救援活動に感謝し、海兵隊員たちが島の人々にとって思い出の品となるものを泥の中から一つ一つ選り分けてくれている様子などを見聞きして、強く印象に残っておりました。しかし、その後のホームステイプログラムや交流の様子などは、今回初めて知りました。どことなく軍人らしからぬ発想も、著者の経歴を知ればなるほどと思えますし、プロジェクトが突然中断されることになって辞表を出すところなども、心情的にはよく理解できます。

集英社文庫のために書き下ろされたという本書は、公共政策の研究者であって軍外交部の職員でもあるという著者の特色が強く出ているところはありますが、なかなか興味深いものがありました。

(*):JETプログラムとは~Wikipediaによる解説

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