電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

新聞の演奏会評

2007年12月09日 05時09分23秒 | クラシック音楽
忘年会に続き結婚披露宴と、二日続きの宴席ですが、なんとか元気です。外出の際に携帯したCDプレイヤーには、コレルリのクリスマス協奏曲を含む、合奏協奏曲集を入れて出かけました。

さて、ブログを始めて、それまでは気づかなかったことに気がつくことがあります。たとえば新聞の演奏会評です。わが家では戦前から某A紙を購読しているそうですが、全国紙に掲載される東京での演奏会の批評は、いわば東京ローカル記事。地方在住者にとってはほとんど意味を持ちません。存在は知っていましたが、過去40年以上、内容を読んだことはありませんでした。

地元のオーケストラや室内楽等の演奏会に頻繁に行けるようになって、山形新聞などの地方紙に掲載される演奏会評に目が向くようになりました。自分が聴衆として参加したあの演奏会がどんなふうに評価されているのか、たいへん興味があります。さすがに専門家に依頼するだけあり、なるほどと感心することが多いのですが、あるときは「新人にはもう少しあたたかい評価でよいのではないか」と思い、またあるときは「表現が少々主観的に過ぎないか」とも思います。批評を批評するようなものですが、それはそれでけっこう楽しいものです。

ところで、地元紙の場合に比べて、全国紙の場合の演奏会評は、地方在住者にはどんな意味があるのだろうか。これには、やや懐疑的にならざるをえません。東京で開かれる様々な東京ローカル演奏会の評を毎回定番にし、各地方で開かれる画期的な演奏会を順番に取材し、同時に並べて掲載するような企画ができないものか。クラシック音楽の状況を、東京と地方と、同時複眼的な視点で見ることができる、全国紙らしい記事構成になると思うのですが、どんなものでしょうか。

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