このところ、フランクのチェロソナタを聞いています。フランクの作品一覧(*)を見ても、そんな曲はありません。これは、ピエール・フルニエ自身が編曲したもので、もともとはヴァイオリン・ソナタです。作曲者68歳、最晩年のヴァイオリン・ソナタは、携帯音楽CDプレーヤーで聞いても、たいへんに魅力的な音楽ですが、チェロで奏でられるのを自宅のステレオ装置で聞くと、これはまた素敵なチェロの音楽になりますね。
(*):セザール・フランク簡易作品表
ひそやかに始まる第1楽章、ピアノの序奏に続くチェロの音色がごく自然に感じられます。アレグレット・ベン・モデラート。
第2楽章、アレグロ。おさえられてはいるが、激しさを内包した音楽。第1楽章の主題が様々な形で現れる。ここではピアノがかなり主導的な役割を果たします。チェロの音色は雄弁になりがちだが、フルニエは過剰をいましめ抑制しているみたいで、細かい技巧的な部分も、まったく違和感なし。
第3楽章、レチタティーヴォ、ファンタジア・ベン・モデラート。ピアノの主題に応答するチェロの叙唱。チェロの深い響きが、なんとも幻想的な雰囲気を生む。
第4楽章、アレグレット・ポコ・モッソ。聞きなれた主題が次々に再登場、なるほど、それで循環形式というのね(少し違うけど、まぁいいか)。コーダもチェロの響きだと華麗さというより重厚な感じがする。この雰囲気はたいへんいいですねえ。
演奏は、ピエール・フルニエ(Vc)、ジャン・フォンダ(Pf)、1971年にミュンヘンでアナログ録音されたドイツ・グラモフォン原盤。聞きやすく好ましい録音です。ポリドールがユニバーサル・クラシックに統合されて、廉価盤で再発売されたもの(UCCG-9578)で、ショパンのチェロソナタが併録されています。
そういえば、先年亡くなった恩師もフルニエのファンだったなぁ。写真は恩師の葬儀が行われた教会にある小型のパイプオルガン(ドイツ製らしい)。フランクというとどうしてもオルガンを連想してしまうが、これも威圧的でない、好ましい響きでした。
■フルニエ(Vc)、フォンダ(Pf)盤
I=6'09" II=7'58" III=6'27" IV=5'48" total=26'22"
(*):セザール・フランク簡易作品表
ひそやかに始まる第1楽章、ピアノの序奏に続くチェロの音色がごく自然に感じられます。アレグレット・ベン・モデラート。
第2楽章、アレグロ。おさえられてはいるが、激しさを内包した音楽。第1楽章の主題が様々な形で現れる。ここではピアノがかなり主導的な役割を果たします。チェロの音色は雄弁になりがちだが、フルニエは過剰をいましめ抑制しているみたいで、細かい技巧的な部分も、まったく違和感なし。
第3楽章、レチタティーヴォ、ファンタジア・ベン・モデラート。ピアノの主題に応答するチェロの叙唱。チェロの深い響きが、なんとも幻想的な雰囲気を生む。
第4楽章、アレグレット・ポコ・モッソ。聞きなれた主題が次々に再登場、なるほど、それで循環形式というのね(少し違うけど、まぁいいか)。コーダもチェロの響きだと華麗さというより重厚な感じがする。この雰囲気はたいへんいいですねえ。
演奏は、ピエール・フルニエ(Vc)、ジャン・フォンダ(Pf)、1971年にミュンヘンでアナログ録音されたドイツ・グラモフォン原盤。聞きやすく好ましい録音です。ポリドールがユニバーサル・クラシックに統合されて、廉価盤で再発売されたもの(UCCG-9578)で、ショパンのチェロソナタが併録されています。
そういえば、先年亡くなった恩師もフルニエのファンだったなぁ。写真は恩師の葬儀が行われた教会にある小型のパイプオルガン(ドイツ製らしい)。フランクというとどうしてもオルガンを連想してしまうが、これも威圧的でない、好ましい響きでした。
■フルニエ(Vc)、フォンダ(Pf)盤
I=6'09" II=7'58" III=6'27" IV=5'48" total=26'22"
フランクのチェロ・ソナタなんて珍しい、しかもフルニエのチェロならと、誤解で購入したものでした。ところが、ヴァイオリン・ソナタをフルニエ自身が編曲したものということがわかり、演奏も素晴らしいので、たいへん気に入りました。
チェロのコンサートが有れば 殆ど行ってましたが それで好きになりました。
おっしゃるように、中高年の切なさを表すこともできますが、ヴィオラで、というのも渋さがあって良さそうです(^o^)/