電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

テレマン「ヴィオラ協奏曲」を聴く

2011年09月08日 06時03分03秒 | -協奏曲
存命時には、かの大バッハよりも高名で、膨大な音楽を残したテレマンという作曲家は、私にとっては馴染みの薄い存在でした。テレマンの音楽に親しむようになったきっかけは、間違いなくナクソスの「ヴィオラ協奏曲、リコーダー組曲」等のCDです。エトリンガー指揮カペラ・イストロポリターナの演奏で、1988年6月、スロヴァキア、ブラティスラヴァ、モイゼス・ホールにおけるデジタル録音です。長く聴いてきたこのCDから、ヴィオラ協奏曲ト長調を取り上げます。ヴィオラ独奏は、ラディスラフ・キセラーク(Ladislav Kyselak)という人のようです。

第1楽章、ラルゴ。弦楽合奏の穏やかな始まりです。ヴィオラ独奏が登場すると、華やかさのない、地味な楽器なのに、なぜか魅力的な音に魅了されます。
第2楽章、アレグロ。速く活発な楽章です。典型的なバロック協奏曲のようですが、強弱の対比を生かした、面白い音楽になっています。
第3楽章、アンダンテ。少しだけ嘆きの要素も取り入れた緩徐楽章です。
第4楽章、プレスト。再び速く活発な音楽となります。ヴィオラの独奏部分は、中声部の魅力にあふれ、活発な動きに躍動感があります。

指揮者のエトリンガーは、ナクソスの記載によれば、次のような経歴の持ち主のようです。

The Austrian conductor Richard Edlinger was born in Bregenz in 1958 and directed his first concerts at the age of seventeen.

He completed his studies at the Vienna Academy in conducting and composition in 1982, by which time he had already acquired considerable professional experience. He was the youngest finalist in the 1983 Guido Cantelli Conductors’ Competition at La Scala, Milan.

ふむふむ。1958年にオーストリアのブレゲンツに生まれ、17歳で初のコンサートを指揮したとのこと。ウィーン音楽院で指揮と作曲を学び、その時にはすでにかなりの経験を得ていたそうな。1983年、ミラノのグイド・カンテルリ指揮者コンクールにおいて、最年少のファイナリストとなったとのことですので、録音当時は40前の若手(中堅?)指揮者ということになります。

ソリストのラディスラフ・キセラークについて検索してみると、こんな記述(*2)がみつかりました。

1956年ブルノの音楽一家に生まれる。76年ブルノ音楽院を卒業し、プラハ・アカデミーに入学。79年チェコ文化賞主催のコンクールで優勝。その後マン島(80)、ポースマスコンクール(81)弦楽四重奏部門で栄誉を与えられる。86〜89年にヴィオラをPardubice音楽院で教えた後、スロヴァーク・フィルハーモニーオーケストラのヴィオラの首席に迎えられる。後、ブルノのヤナーチェク・アカデミーの教授を経て、89年よりヤナーチェク弦楽四重奏団に参加。現在チェコの誇るヴィオラ奏者として、多くのレコーディング、ソロ活動、室内楽コンサート等でヨーロッパ、アメリカ等で活躍中。

なるほど、指揮者とは二歳違いのようですので、まずは同世代の共演ということになるようです。

(*1):リヒャルト・エトリンガー〜Naxos Music Library-アーティスト
(*2):ラディスラフ・キセラーク〜あの人検索SPYSEE
ジャンル:
音楽
キーワード
ヴィオラ協奏曲 ヤナーチェク 弦楽四重奏 弦楽四重奏団 ヴィオラ奏者 リヒャルト ヨーロッパ ファイナリスト ブレゲンツ カペラ・イストロポリターナ リコーダー スロヴァキア ブラティスラヴァ デジタル録音 オーストリア
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4 コメント

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ステキな作品ですよね (林 侘助。)
2011-09-08 17:47:34
http://kechikechiclassi.client.jp/telemannsuite.htm

現代楽器による優雅な演奏だったと記憶するが、古楽器ではまた味わいが違うのでしょう。

いずれすごい名曲。
林 侘助。 さん、 (narkejp)
2011-09-08 20:34:17
コメントありがとうございます。記事も拝見。まったく同じCDですね。購入したのもだいぶ以前で、十年以上前だと思います。テレマン入門に、恰好の選曲でした。とくに、このヴィオラ協奏曲がお気に入りです。古楽の演奏なら、どんなふうなのでしょうね。
以前コメントいただいた同じCD (望 岳人)
2011-09-08 21:14:39
の記事からトラックバックを送らせてもらいました。

これは素晴らしい曲ですね。

ヴィオラのソリストの詳しい情報、ためになりました。

今、PCにイアフォンをつないで久しぶりに聴いているところです。
望 岳人 さん、 (narkejp)
2011-09-09 05:39:10
コメント、トラックバックをありがとうございます。だいぶ以前から好んで聴いているCDですが、あらためていい曲、演奏だなと感じます。こういうCDでテレマンに入門できて、よかったなと思っています。「食卓の音楽」全曲を外付けのHDにでも取り込んで、家庭内LAN経由でどこからでも聴けるようになったら、いいだろうなぁと夢想しております(^o^;)>poripori

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