電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

オープンリールのテープとデッキの広告

2013年01月13日 06時03分47秒 | クラシック音楽
先日、オープンリーフのテープデッキの写真を入れようと、1971年発行の FM-fan を広げたら、思わず懐かしくなるような広告が目にとまりました。写真は、TEAC社のテープデッキですが、それまで生録音用途に使うために、マイクアンプを必ず装備していたところを、FMエアチェックにマイクアンプは不要だろうとドライに割り切った製品です。



そして、こちらが1971年当時のTechnicsの売れ筋製品のようです。



SONY 社の製品は、以前取り上げた(*1,2)ことがありますが、AKAI 社のデッキも高級品でした。



こちらは、1モーター2ヘッドの日立の普及型製品。オープンデッキに、こんな入門機があったのですね。




BASF の生テープと、キングの4トラック・ミュージックテープです。バックハウスのベートーヴェンが、「ピアノソナタ」ではなくて「ピアノ奏鳴曲」と表記されているのが、この時代を感じさせます。



スコッチは、表見返しに広告を掲載しております。1971年は、イタリア歌劇の来日公演で、エレナ・スリオティスとフィオレンツァ・コッソットの二人が、「ノルマ」を演じて話題になりました。

全体に、モノクロの広告が多いことと、一冊の薄手の冊子にこれだけオープンリールの広告があることに驚きます。1971年、時代はまだカセットデッキが中心ではなかったことがわかります。

(*1):懐かしのオーディオ・カタログを発見~「電網郊外散歩道」2008年5月
(*2):オーディオ製品カタログに時代を見る~「電網郊外散歩道」2008年11月

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4 コメント

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BASF (pfaelzerwein)
2013-01-13 16:15:58
当時はバーディシェと言う頭を使っていたのでした。確か、テープやレーベルからバスフとも呼ばれるようになって、何時頃からか日本法人はビーエーエスエーと英語アルファベット読みになったのですね。BMWも外国では英語読みを使っているわけで、ジーメンスもその扱いは同じですね。
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pfaelzerwein さん、 (narkejp)
2013-01-13 16:46:22
コメントありがとうございます。たしかに、バーディシェ・アニリン・ウント・ゾーダ・ファブリークが社名だったと思います。アニリンやソーダという名前に、化学屋はいたく親近感を覚えますし、インディゴの化学合成などという歴史を知ると、世界最大の化学会社というのも納得です。カセットテープは、同社のロゴが一番目立つデザインで、独特のものでした。さすがに今は残っていませんが(^o^;)>poripori
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懐かしいです (親父りゅう)
2013-01-13 18:26:33
オープンリールは結局、夢に見るだけで終わりました。
父のモノラル・オープン・テープレコーダーとラジカセ、カセットデッキを併用しながら、いつも「欲しいなぁ」ってカタログや広告を見ていました。

友人宅でオープン・デッキをよく聴かせていただきましたが、彼は9.5で回していて、それほどの音でなかったと思いましたが、別の友人が19で録ったレコードのコピーを聴いたときは、「カセットは敵わないな」と思いました。
当時はノードルビーのカセットデッキでしたので、その差は歴然でした。

最近はオープン・テープからの復刻もCD化されてたりしてますね。どんなものか聴いてみたいものです。
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親父りゅう さん、 (narkejp)
2013-01-13 20:58:21
オープンリールのデッキが夢に見るだけで終わったのは、同じですね。私たちよりも上の世代の機械だったのだろうと思います。今の中年世代は、やはりカセットテープ世代なのだろうと思います。9.5cm/sと19cm/sでは、音はだいぶ違いますね。19cm/sの音はかなり鮮度も高く、転写が少なければまだ使えるのかもしれません。

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