電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

モンゴメリ『赤毛のアン』を読み始める

2009年06月16日 06時07分06秒 | -外国文学
先日、娘が古いLDの「赤毛のアン」「続・赤毛のアン」を借りて行きましたので、話題の一つにと、モンゴメリの『赤毛のアン』シリーズを探し出しました。以前、購入していた、松本侑子訳『赤毛のアン』『アンの青春』(以上、集英社文庫)、そして先日購入したばかりの村岡花子訳『アンの愛情』の三冊が、とりあえず出てきました。

第1章「レイチェル・リンド夫人の驚き」第2章「マシュー・カスパートの驚き」。カナダの東岸、セント・ローレンス湾内に浮かぶプリンス・エドワード島アヴォンリーに静かに暮らす老兄妹マシュー・カスパートとマリラ・カスパートは、体力の衰えを感じ、孤児院から男の子を引き取って育てることにします。ところが、手違いにより、駅に到着したのは、男の子ではなく、おしゃべりで夢見るような赤毛の少女アン・シャーリーでした。
第3章「マリラ・カスパートの驚き」第4章「グリーン・ゲイブルズの朝」。とりあえず少女を家に連れ帰ったマシューは、この子を家に置きたいと言いますが、マリラは賛成しません。美しいグリーン・ゲイブルズが気に入ったアンは、ここに置いてくれるように懇願しますが、マリラは仲立ちをしてくれたスペンサー家にアンを連れて行き、事情を確かめることにします。
第5章「アンの生い立ち」第6章「マリラの決心」。スペンサー家に向かう馬車の上で、マリラはアンの不幸な生い立ちと気だての良さを知ります。少しおしゃべりなのは欠点ですが。スペンサー家に着き、手違いを話すと、無慈悲なブリュエット夫人のところにやればよいと言います。猫の子じゃあるまいし、人の子を何だと思っているのでしょう。結局、マリラはアンを家に連れ帰り、マシューと相談して家に置くことに決めます。
第7章「アンのお祈り」第8章「アンの教育、始まる」。マシュー、マリラとアンの生活が始まります。まず、お祈りを教えなければ。そして、教育も。ただし、形ばかりではなく、心からのものにしなければ。このあたり、マシュー、マリラの生き方、考え方の真率さが光ります。
第9章「レイチェル・リンド夫人、呆れかえる」第10章「アンのお詫び」。おせっかいな隣人レイチェル・リンド夫人がアンの赤毛と容貌をけなしたために、アンのかんしゃくが破裂。レイチェルはぷんぷんです。マシューとマリラは、内心では痛快に思う半面、隣人とのつきあいにも考慮しなければなりません。強情なアンの姿勢も、朴訥なマシューの言葉にほぐれます。一世一代のお詫びの演技力を見ると、アンは天性の役者なのかも(^o^)/

子ども向けの本やアニメでおなじみのお話ではありますが、これは決して子供だましのような物語ではありません。機智と警句がいっぱいつまっています。思わず先を読んでしまう面白さがあります。

ところで、集英社文庫にはしおりひもがついていませんし、たまたま手にしたこの本には、どこへ行ったのか、しおりがはさんでありませんでした。読みかけのページを探すにも不便です。ブックカバーにしおりひもを付ける工夫をしてみましょう。

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