電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ヤンネ舘野リサイタルでドビュッシー他のフランス音楽等を聴く

2017年05月08日 06時00分09秒 | -室内楽
朝、早起きしてサクランボの満開10日後の防除作業に従事、ゆっくり休憩して、午後からは山形市の文翔館議場ホールに出かけました。今回はヤンネ舘野ヴァイオリン・リサイタルで、山響のヤンネ舘野さん(Vn)と白田佳子さん(Pf)の二人によるフランス音楽を中心としたプログラムです。曲目は、

  1. ドビュッシー 美しい夕暮れ
  2. 同 ゴリウォーグのケークウォーク
  3. 同 ヴァイオリン・ソナタ ト短調
  4. ラヴェル ツィガーヌ
        ~休憩~
  5. W.A.モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.302
  6. セヴラク ロマンティックなワルツ
  7. ショーソン 詩曲

案の定、駐車場はすでに満車で、今回は時間も迫っており、あきらめて別の所に駐車しました。



ほどなくして開演、ドビュッシー「美しい夕暮れ」、「ゴリウォーグのケークウォーク」です。はじめのうちは少し不安定なところもありましたが、じきに本来の調子に戻り、「ヴァイオリン・ソナタ」では美しい音楽を、ラヴェルの「ツィガーヌ」では激しい情熱的な音楽を堪能しました。



休憩後は、ピアノの白田さんの出番を意識した構成でしょうか。パリつながりで選ばれたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタは、どちらかといえばピアノが主役で、ヴァイオリンがそっと脇役を演じる場面が多いようです。次のセヴラクの「ロマンティックなワルツ」は白田さんの独奏で、とても素敵な音楽を聴きました。
プログラム最後のショーソン「詩曲」は、ロシアの作家ツルゲーネフの小説をもとに作曲されたのだそうです。ヤンネさん、男女の三角関係を描いた原作の解説を白田さんに振り、白田さんが簡潔に説明してくれました。なるほど! そういうお話だったのか! 音楽のほうは、オーケストラで聴くのとはまた違い、曲の構造というか音楽の姿がよくわかり、しかも作品と演奏者の情熱を伝えるものでした。

満席の聴衆から大きな拍手と、かわいらしい男の子から花束を受け取り、アンコールです。

  • ドビュッシー 月の光
  • ブラームス、ヨアヒム編 ハンガリー舞曲第5番
  • カザルス 鳥の歌
  • フォーレ Mai

ブラームスは、ちょうどこの日、5月7日が誕生日だったそうです。ハンガリー舞曲が、もとはいわゆるジプシーの音楽に由来することを感じさせる、情熱的な演奏でした。今回も、良い演奏会でした。

帰り際に、関西から遠征の某さんにお会いして、少し立ち話をしました。当ブログがきっかけで山形ファンになっていただいたとのこと、まことにうれしい限りです。良い一日でした。


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2 コメント

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ご来場の御礼! (ダイカツ)
2017-05-08 07:48:55
昨日はご来場をいただきまして、まことにありがとうございました。おかげ様で多くのお客様に恵まれて、滞りなく演奏会を終えることができました。

年に一度ということもあり、「あれも、これも」と盛りだくさんなプログラムになってしまい、演奏者には毎回ご負担をお掛けしている次第です。
でもお二人は皆さまからのあたたかい拍手があれば、勇気百倍、演奏へのファイトが増すみたいですね。
ダイカツ さん、 (narkejp)
2017-05-08 19:57:21
コメントありがとうございます。実行委員長さん直々のご挨拶、おそれいります。今年も良い演奏会となりました。毎年、楽しみにしています。ヤンネさんと白田さん、得がたいコンビになっているようですね。来年も、楽しみにしております(^o^)/

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