中東ではシリア内戦のほかに、けっこうな出来事が起こっているようです。
サウジアラビアはじめ数カ国がカタールとの国交断交を宣言したのです。
理由は、カタールがテロを支援しているから、なんだそうです。
詳細はわかりませんが、この件について以前から外交などをしていて、
サウジがしびれを切らした、てことなんでしょうか。
カタールは世界最大級の液化天然ガス輸出国ですし、
湾岸地域におけるエネルギー競争のしこりでもあるのでしょうか。
いやー。
サウジアラビアといえばアメリカさんと仲がいいのですが、
オバマ元アメリカ大統領がイランと核問題について合意を見せてましたので、
それ以来、アメリカさんとの関係に変化でもあったのでしょうか。
カタールはイランと親交が深いことでも知られていますので、
やっぱりなんかそういうパワーバランスでもあるのでしょうか。
もしくはアメリカなど米欧の意図のもとに情報機関が暗躍しているのでしょうか。
そんな中東湾岸情勢も気になるところですが、日本国内はなんといっても加計学園疑獄です。
これまで「総理のご意向」文書が文科省から流出したことについて、
頑なに調査はしないとしてきた文科省と官邸ですが、9日になって文科省が調査すると言い出しました。
この態度変化は、文科省現役官僚の内部告発だとしても「出所不明」「入手経路不明」
で怪文書扱いして調査要求を突っぱねていたのが、どうやらいよいよ実名告発の動きが
見られたらしく、それを世間に晒したくないがため、とも言われているようです。
調査それ自体は一面ではいいことなんですけども。
官房副長官の萩生田センセーによると、文書の存在が明らかになっても、
その真偽については別問題だと言っているのですが、残念ながらそうなんですな。
普通であれば、それだけの文書の存在が明らかになれば、
アベちゃんはじめ官邸が特定の個人や事業者等に利益供与したってことで、
その責任を免れない構図の筈なんですが、今の調子でいくと、
文書自体が確たる物証にはなり得ないってことで、知らんぷりし続けそうなんですよね。
しかも、官房長官の菅センセーが言うように、調査事態は文科省の判断ってことですから、
どうやら官邸はナニかあれば責任を文科省に押しつけようと逃げをうっているワケです。
やっぱり、ナニか物証が欲しいところです。
ところで萩生田センセーって、落選中に加計学園系の千葉科学大学の客員教授として、
報酬を得ていたということですね。森ゆう子センセーが言うようにこのオトコも、
また加計学園のバリバリの利害関係者です。加計学園に恩のある立場でもあります。
まー、この調査についてはですね、アベちゃんが「徹底的な調査を指示した」ってことですので、
おそらく、調査結果はアベちゃんの意向を受けて二の句が継げないような無意味なものに
なるであろうことは十分予想されますし、要は今、疑惑の追求に困窮している官邸と
文科省にとっての格好の時間稼ぎ、アリバイ作りにされるのではないかと思います。
調査結果の開示については文科省は時期を明言しておりませんので、
のらりくらりと時間を使われてしまうのではないでしょうかね。
これでほっと一息つけて、うまい抜け道でも見つけようってワケです。
が、そんな息継ぎの余裕など与えてはいけません。
そんなヒマがあるうちに前川前文科省次官の証人喚問だってできそうですし、
なんたって森友疑獄だって中途半端なままなんですから、
国家戦略特区の名を借りてオトモダチだけ甘い汁を吸うというような、
疑獄の解明に向けて追求するネタには困らない筈です。
それに、同様の疑惑は森友・加計疑獄以外にもあるんですからね。
加計だけじゃない、国家戦略特区は安倍首相のお友達優遇の巣窟だった！ 竹中平蔵が役員の会社、成田の医学部新設も
（前略）
安倍首相が民間議員に選んだお友だちである竹中氏もやりたい放題。
別の意味でも国家戦略特区はまさに“アベ友特区”だらけだったわけだが、
しかも、もうひとつ安倍首相には“アベ友特区”疑惑が浮上している。
それは国家戦略特区によって前年の東北医科薬科大学に続きじつに約40年ぶりに
医学部新設が認められ、事業者となった千葉県成田市の国際医療福祉大学の問題だ。
この問題はなぜか、安倍応援団やネオリベ学者が報道される前から「関係ない」
と喚いているが、その経緯は明らかに不透明だ。
国際医療福祉大学の場合も、新設理由に医師不足などが挙げられていたが、
厚労省の医療従事者の需給に関する検討会で〈中位推計からいきますと2024年に需給が均衡する〉
と報告されており、日本医師会をはじめとして医学部を新設する必要はないという批判があがっていた。
にもかかわらず、あっさりと認められてしまった。
さらに、事業者の公募は2015年11月12日からたったの1週間で締め切られ、
国際医療福祉大学の1校のみが応募。
また、キャンパスの土地は成田市が約23億円で買い上げ同大に無償貸与し、
建設費用も半分にあたる約80億円を成田市と千葉県が負担。
その上、隣接地に開学した看護学部と保健医療学部の用地取得や校舎建設にも
約50億円の補助が行われている。
──何から何まで加計学園の問題とそっくりなのである。
なぜ、加計学園と同じように国際医療福祉大による医学部新設はゴリ押しされたのか。
やはりここでも浮かび上がってくるのは、官邸の暗躍と、
同大を運営する学校法人国際医療福祉大の高木邦格理事長と安倍首相の“接点”だ。
高木理事長は、病院経営者としては〈02年に旧国立の熱海病院、05年に日本たばこ産業東京専売病院、
08年にJA栃木塩谷総合病院、と病院を次々と買収した際は、その豪腕ぶりに批判が噴出した〉人物。
一方、高木氏は自見庄三郎元議員の秘書を務めた経験をもっており、政界に強いパイプがある。
また、同法人には谷修一・元厚生省健康政策局長や松谷有希雄・元厚生労働省医政局長が
「天下り」しており、官庁とのつながりも深い（「FACTA」2016年8月号）。
（後略）
凄いですよねえ。
アベちゃんとオトモダチなら、数億・数十億の土地が無償で手に入り、
さらに学校建設費用も数十億の補助金が入ってくるのですから。いやはや。
調査によるとアベちゃん政権は今でもそれなりに支持率はあるらしいんですが、
こんな政権を容認していたら、これからも公有財産がアベちゃんのオトモダチにばらまかれまくりですよ。
こういう不正義を許すんですか。
だいたいですよ、消えた年金についても、デフレ脱却についても、北朝鮮拉致問題についても、
原発事故の収束についても、ナニからナニまで未解決、アベちゃんによれば「道半ば」。
TPPは頼みのアメリカさんがトランプ政権になって離脱です。
なのにオトモダチ案件に関しては光の速さで実現しているワケであります。
アベちゃんの力の入れようの違いが見て取れそうなモノです。
アベ友特区疑獄についてはメディアだけじゃなく国民が問題意識を強くしないといけないのですが、
国民は国民で政治になど関心を持っていられないくらい忙しいのでしょう。
アベ友特区疑獄ももちろんですが、アベちゃんのあの国会答弁の態度、ありゃなんですか。
野党を愚弄どころか国会を愚弄、ってことは国民を愚弄しているのですよ。
国会でいくらウソをついてもいいと高をくくって国民を舐めているのです。
オトモダチ以外はどうなろうと無視なんですよ。
アベちゃんにそんなバカにされたままでいいのでしょうかねえ、日本人は。