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豊洲市場の強アルカリ水に対する所見

2016-09-15 16:46:59 | 政治
以前にも書いていますが、私は現在の公共事業は市民の疑問に対して真摯に答える姿勢がなにより重要であると考えます。一方、批判をする側がいい加減な検証で何を言って良いとも思いません。その点からこの記事を書かせて頂きます。

共産党の都議団が豊洲市場の地下ピット内の水をpH試験紙で検査した結果、高アルカリ状態であり何らかの有害物質を含んでいると指摘をしたとの報道がありました。



まず第一に、この部位にどうして水がたまるのか?という疑問ですが、一般に地下ピットは結露水などが溜まりやすいほか、まだ工事中でしょうから「最後に排水すればよい」と考えているので雨水の流入などがそのままになっている可能性として高いのではないでしょうか?

もちろん、今の段階ではコンクリートの打ち継ぎ部からの流入も否定しません。

この場合の対応策としては水を採取し、検査機関に分析を依頼。以前から指摘されているベンゼンなどの有害物質のうち、コンクリートから生成される可能性のある六価クロムやヒ素を除く物質についての検査を行い、その段階で判断をするのが適正であり、アルカリ濃度の高い低いで有害物質の存在を指摘するのは早合点もいいところでしょう。

その理由を以下に述べます。

1)大前提としてコンクリートはアルカリ性である。

2)コンクリート硬化体に含まれる水酸化カルシウム(Ca(OH)2)のpHは12.6(pHが10以上あるから鉄筋が腐食せず、鉄筋コンクリート構造が成り立つのです。逆に中性化が進みpHが10を切ると鉄筋が腐食を始めます)。

3)コンクリートと水とが接触すると[Ca(OH)2→Ca2++2OH-]となり、水酸化物イオン(OH-)とか、カルシウムイオン(Ca2+)が多い水となって、pHが9~13に上昇することは過去の研究等で立証されています(コンクリート表面から徐々に中性化が進むので時間の経過とともに数字は下がっていく)。

4)具体的にはコンクリートで作った水槽に魚を入れる場合は、当面の間、ミョウバンやワラを入れて水を中和しないといけないぐらい(いわゆる”灰汁抜き”)のレベルなのです。

5)一方、空気中の水酸化カルシウムは、空気中の二酸化炭素によって中性化が進みます。なので、水中投入前のテトラポットとか、農業用水で使われるU字溝が、製造から長期間雨ざらしにされている理由は空気にさらして(表面部分を)中性化させている側面もあるのです。

つまり現段階では高いアルカリ濃度になるのは汚染物質に由来するのか、コンクリートの影響かがわからない状態であり、分析結果を待って冷静な判断をする事が望ましいと思います。
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