有害物質を排出しない次世代の自動車開発に
備えた電気自動車(EV）と水素を燃料とする燃料
電池車(FCV)との競争が激しい。
FCVの抱える問題点の一つが水素のコスト。
車が備えている燃料タンク内に、いかに安く
水素を収めるかの競争だ。
昭和電工などによって開発されたアンモニアから
水素を製造する技術が注目を浴びている。
ＦＣＶに使用される高純度の水素をアンモニア
から作り出す技術を開発したと発表した。
大規模な設備を要せず、水素ステーションの
近くで水素を製造することが可能になるという。
大まかな製造技術は、分解装置でアンモニアを
水素と窒素の混合ガスにし、残存する微量の
アンモニアガスを除去する技術。
水素精製装置で窒素や不純物を取り除く技術。
製造工程での耐久性に優れた分解用の触媒や、
高性能の除去材料の開発。
水素の純度を高める精製技術。
これらの技術開発に参加した企業群が成功し、
ＦＣＶ用燃料の国際規格を備えた純度99.97％の
水素の製造に成功したという。
液体の水素に比べてアンモニアは大量輸送し
易く、輸送コストも安いため大きなメリットがある。
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