チャレンジャー・ナオミの日常

小田原市議会議員の佐々木ナオミです。よろしくお願いします。

象のウメ子さん、永眠。

2009-09-20 | Weblog
17日の早朝、象のウメ子さんが亡くなりました。議会の最中だったので、市長からも報告と哀悼の言葉がありました。

今日は子どもたちとウメ子さんにお別れをしに行ってきました。

子どもたちも城址公園に遊びに行くとウメ子さんをずっと見ていて、帰るのが大変だった思い出があります。子どもたちもこの訃報にとても驚いていました。

みんなに愛されていたウメ子さん。
檻の前には献花台と記帳台が置かれ、檻の中にもたくさんの花が置かれていました。


私が子どもの頃には、城址公園にはたくさんの動物がいました。
ライオン、アシカ、クマ、シカ、たくさんの鳥類。
動物園というものは、どうも城址公園が基準になって、初めて多摩動物園に行ったときにはとても驚きました。

大人になってからは、やっぱり檻があまりにも狭いので、複雑な気分で眺めていました。実家にいたころ、城址公園の動物園の飼育状況は劣悪だという指摘を受けた、との新聞記事を読んだからかもしれません。


一人で、この狭い檻の中で、一生を終えていく彼女は、何を考えていたんでしょうか。遠く離れた異国の故郷の大地か、それとも目の前の子どもたちの笑顔か。

桜の季節には、鼻で花びらを集めて吹く、花吹雪を見せてくれたウメ子さん。
夕暮れ時、象舎のなかで興奮して暴れ、外に向かって、水を撒き散らしていたウメ子さん。

それでも、小田原市民はじめ多くの人たちに愛された彼女は、幸せだったといえるのでしょう。

ウメ子さん、安らかに眠ってください。そして、どうもありがとう。




1市3町ごみ処理広域化、市民説明会に行ってきました。

2009-09-17 | Weblog
 今日は箱根町で広域化の市民説明会が開かれました。参加者6人。うち、箱根町民は2人(箱根町議1人)です。これで、市民説明をしたといえるのでしょうか。市民の意見をどこまで聞いたというのでしょうか?説明会というよりも懇談会のようでした。

9月議会では、16日に「1市3町ごみ処理広域化」について質問に立った方がいました。

彼の質問では、分別が複雑でこれからの高齢化社会で、お年寄りには負担が大きいことや、収集された廃プラスチックのうち、約半分はサーマルリサイクル、つまり燃料として再利用され、結局は燃やされている、焼却灰の処理に多額の予算がかかっているという現状を指摘し、広域化協議会が示している「熱回収施設」についても、熱回収というごみ処理という本来の目的から外れた副産物的なものを期待するのではなく、どんなものでも高温で焼却できる、溶融化(ガラス固化)によってダイオキシン類も安全に処理し再利用も可能になる溶融炉にすべきだとの提案がありました。

彼の指摘はもっともで、広域化するのであれば、焼却炉は溶融炉にしなければ意味がないのは明らかです。現状の産業構造や経済優先の暮らし方では、今後もごみの種類はもっと多様化していくでしょうし、現状でも、ごみを分別するのは不可能で、不燃ごみに回っているものも多いのではないでしょうか?

これまで広域化に対して、市は、とにかくごみ減量が優先、分別は「基本的には(ここが怪しい)」小田原方式にする、と説明をしてきました。私は、広域化はゴミ減量や環境負荷には逆行すると思っているので、彼の指摘はある意味、この広域化計画がも持つ矛盾を、私とは違った視点から明らかにしたものだったと思います。

現状の大量生産、大量消費を改めることなく、簡単に、効率的にごみ処理をするために、広域化して溶融炉を作る。しかし、溶融炉はその安全性や、環境負荷に関してかなりの問題があります。
私たちは今の快適さと引き換えに、次の世代を担う子どもたちに、その付けを回していくことになります。

本当にごみを減量し、環境負荷を考えるなら、できる限り、小規模範囲での自区内処理を、そしてできる限り循環型の、焼却をしないごみ処理を。それには、製造者責任、有料化も含めた回収方法の工夫、そして何より、私たち自身の暮らし方を変える必要があります。

ごみの広域化は、その二者択一を市民が突き付けられている問題だと思っています。私は、後者の実現のために、できる限りのことをしたいです。

ごみに限らず、今の社会全体が、私たちの首を真綿で絞めていくような状況だと感じています。私たちは目に見えないところで少しづつ環境を汚染し、私たちの子どもたちに、マスクなしでは暮らせないほどの汚染された空気と、浄水器なしでは飲めないほどの汚染された水と、自然の力に頼らないで育った作物とを、次世代に渡すことになるのです。

もうすでに、その序曲は始まっていると思いませんか?


わんぱくランドと辻村植物園の駐車場の有料化

2009-09-05 | Weblog
 今議会では、わんぱくランドと辻村植物園が指定管理者制度に移行するための条例改正が提案されています。そしてそれに伴い、両施設の駐車場が有料化されることも提案されました。
これは指定管理者に移行する際に、駐車場も有料にできるというもので、上限は500円でなので、制度上は指定管理者の裁量で、500円以下でもよいし、無料でもよいというものです。しかし、実際には有料施設の収入は指定管理者に入ることになっているので、その分を差し引いた指定管理料に設定されるため(つまり、市にとっては経費削減、指定管理者にとってはハードルが高くなるのです)、無料という可能性は低いのです。
4日の議案関連質問で、私はこの問題を質問しました。
わんぱくランドはこれまでの整備でかなり経費がかかっていて、財政難の小田原市としては受益者負担をしてもらわないと運営が苦しいとのこと。それはそうだろうけれども、そもそもわんぱくランドって、何なのでしょうか?

小田原市の都市公園が少ないというのは昨年12月に私が一般質問で指摘しましたが、小田原市は子どもの遊び場が少ないという声はどこの地域でも聞かれます。
ちょっと子どもを遊ばせたいときに、車に子どもを詰め込んで、わんぱくランドに連れていく(または上府中公園とか)という感じで、レジャーというよりは日常の遊び場としての利用が多いのではと思います。わんぱくランドの駐車場が有料になったり、入園料を払ということで「お金がかかる」となれば、私だったら、1日のレジャーとして行くと思うし、それならお弁当作ってとか考えると、だったら横浜の子どもの国とか、平塚の総合公園とか(触れ合いコーナーが充実してるから)、いっそのことディズニーランドに行きますね。それか、夕日の滝と酒水の滝セットとか。

そうかといって、わんぱくランドが外から人を呼べるほどのものかといわれると、そこまでレジャー的ではない気がするわけです。
近年利用数が増えているようですが、それはやっぱりこの不景気、近場で安い施設としてはかなり魅力的だからではないでしょうか?

わんぱくランドは、レジャーランドとしては中途半端だと思うので、やっぱり広い身近な公園という性格のものだと思うのです。そうすると、それが有料になるということは、子育て世代にとっては、日常の遊び場が減ってしまうことにつながるのではないでしょうか?
そうした視点で、なぜ今有料化にする必要があるのかを問いましたが、お答は「ご理解ください」ということでした。

駐車場が有料になれば、来場者は減るかもしれません。そうしたリスクも覚悟で指定管理者として手を挙げるところが果たしてあるのかどうかも疑問です。

子どもたちの遊び場を、市として責任を持って確保してほしい。もしわんぱくランドをレジャーランド化したいなら、市外からの集客を見込んだ整備がこれからも必要になるだろうし、市民のためには、歩いて行かれる距離の都市公園をもっともっと整備していくべきだと思います。





電子黒板、本当に必要なの??

2009-09-05 | Weblog
 9月の補正予算では、前政権の置き土産、「スクールニューディール政策」により、幼稚園、小学校、中学校に1台づつ電子黒板、全教室(中学校は特別教室)に地デジ対応デジタルテレビ、全教職員にパソコンを入れるための予算が計上されました。全部で、約2億5千万円。財源は国からの補助金ですが、そのうち約8千万円は市債(つまり借金です)でまかなうことになります。
市の説明では、地デジ対応テレビを整備するなら、国からの補助金が出る時にやってしまおうということらしいのですが、はて、ほんとに地デジ対応テレビが各教室に必要でしょうか?
 地デジということは、リアルタイムでテレビを見るということ。今、実際に学校で、リアルタイムでテレビを見る機会ってあるでしょうか?私が調べたところだと、学校でのテレビの利用は、給食の時間に学校行事の時に撮ったビデオなどを一斉に流す、理科や社会の教材のビデオを見る、必要なテレビ番組を録画しておいたものをテレビで見る、ということぐらいだそうです。つまりビデオは見るけどテレビの電波そのものは見る機会はほとんどないのです。
 デジタルテレビになれば、電子黒板と連動できたり、パソコンにつなげて、インターネット教材が見れたりするらしいですが、それが本当に、必要なのでしょうか?
 そりゃー、あったら便利だしうれしいかもしれない。でも、実際の学校現場は、デジタルにはほど遠い、もっと超アナログな問題が山積みなのではないでしょうか?

 たとえば、先日私の息子が通う学校へ行ったら、下駄箱の横に置いてある「すのこ」(ここで上履きに履き替える、アレです)から、釘が飛び出ている。あまりに「すのこ」が古すぎて、叩いてもまたすぐ飛び出てきちゃう状態です。他も同じような状態で、大変危ない。子どもが足でも怪我した困ると思って、学校へは「すのこを買い替えたほうがいいのではないか?」言ったところ、教育委員会から、買い換える余裕がないので、木材を買ってきて、教育委員会の修繕係の人に作ってもらうとのこと。それは8月28日で、もう新学期は始まってしまうので、新学期までにできるんですか?と聞きましたら、「ひとつずつ手作りなので、すぐはできない」ということでした。「はあ??」の世界です。
 もちろん使えるものは使ったほうがいいし、手作りなんて素敵だとも思うけれど、そういうことではなくて、子どもケガしたらどうすんの?地デジテレビを借金して買うくらいなら、今すぐ「すのこ」を買い換えるべきです。
 うちの学校は床もコンクリートだし、あちらこちら床がはがれているし。学校の授業の様子だって、まずはみんなが落ち着いて授業を受けれるか?とか、障害のある子も一緒に学べているか?とか、なんで介助員さんは途中で帰っちゃうの?とか、先生の声は小さすぎやしないか?とか、漢字の書き順が全然違うから見てあげて!とか、「トイレにペーパーを丸ごと入れちゃう子がいるからトイレはかならず2人以上で行くこと」ってルールはどうなのか?とか、学校のトイレで「大」ができないよーとか、カンチョウという遊びは大変危ないからやめさせてほしい、とか、制服は何のためにあるの?とか、中学の評価の仕方に問題はないのか?とかそういうことが問題なわけです。デジタルとか、そういう次元の問題ではないのです。

 そもそも、本当に学力を上げたいならば、テストの点を上げさせることを本職としている私の経験上、1クラス、20人以下にしないと無理です。生徒の定着率を上げるには、下手にいろいろと工夫をするとかえって混乱するので、シンプルに、わかりやすい授業をしたほうがいいのです。工夫をして、なおかつ効果も上げるには、教材というよりも、先生の力量が必要なのです。結局、人なんだと私は思います。

百歩譲って、テレビを買い換えるなら、DVDが見れるテレビデオを買ったほうが安いのではないかしら。今なら地デジ対応でないものが、安く中古で出回っているような気がしますけれど。

今回の件、国の補助金を使わなければ良いだけのこと。国だって、山ほど借金があるんですから!!


8日の委員会で審議になりますので、ぜひ傍聴にいらして下さい。



政権交代!そして9月議会が始まりました!!

2009-09-05 | Weblog
 先日の衆議院選挙で、民主党が圧勝、私たち神奈川NETおだわら市民会議が支持をした17区の候補者、神山洋介さんがみごと当選を果たしました。
本当によかった。
当選後の報告会にも参加してきましたが、多くの支援者の方が集まり、政権交代という大事業が行われたという事実を改めて実感しました。

さて、これからが本番です。政治は常に動いています。
1日から9月議会が始まりました。今回は、前政権の置き土産ともいうべきばらまき予算がてんこ盛り、この大いなる無駄を地方自治体としてどう受け止めるか、また政権交代による影響がどう反映されるのかが試される最初の議会となりそうです。

4日は議案関連質問、私はわんぱくランドの駐車場の有料化について、檜山
議員はスクールニューディール政策による学校への電子黒板や地デジ対応テレビ
の導入の議案について質問をします。
 地デジ対応テレビや電子黒板の導入に関しては国からの補助金のほかに、市か
らも借金をしての持ち出し分が約8千万円もあります。これについては私は8日に
ある厚生文教委員会で丁寧に取り上げていくつもりです。そのほか住宅緊急特別
措置なども、この委員会で審議されます。

 そのほか、7日は建設経済委員会でお城通り再開発事業について、9日は総務委
員会で市民ホール用地の取得についてが審議されます。6月議会では否決されたこの2つの事業について、議会がどう対応するのかも注目です。

それから今議会は、政権与党となった民主党議員の動きが気になります。
おそらく、動かないということはないと期待していますが…。

とにかく、お時間のある方は議会傍聴へ、そうでない方はインターネット中継
などでぜひご覧になってください。

ごみ処理広域化、住民説明会始まる。

2009-09-01 | Weblog
 ごみ処理広域化の住民説明会に参加してきました。
6月議会では、この住民説明会で使用するパンフレットの疑問点を指摘させていただき、「作り直すべきだ!」と訴えた私ですが、市の答弁では「指摘された点も踏まえて説明会を開きます」とのことでしたので、それを見届けに行ってきました。

会場は市役所の7階でしたが、参加者は思ったより少なかく、やっぱりいつもごみ問題に取り組んでいる方ばかりでした。インターネットや広報おだわらにも掲載されましたが、もっと多くの参加を募る方法を、考えていただきたいものです。

さて、内容的には、私が指摘した部分など、ちっとも踏まえておりません。
市民からの質問にも、納得いく答えがあったとは言い難い。相変わらず、広域化でCO2削減、経費削減をアピールしています。
いったいその根拠はどこに?
なぜ小田原が焼却施設を受け持たなければならないのか?
といったことは、分からずじまいでした。

市は、「やわらかい段階で、市民の皆さんに意見を聞く」と言っていましたが、
質問には答えましたが、意見は聞いていません。意見を聞いて、広域化をやめるという選択はあるのか?それには情報が偏りすぎています。

今後は、9月 5日(土)14:00~15:30 保健センター〈大会議室〉 9月26日(土)14:00~15:30 尊徳記念館〈視聴覚室〉 9月29日(火)19:00~20:30 マロニエ〈集会室202〉でも説明会が行われますので、ぜひ多くの皆さんに足を運んでほしいと思います。

さて、ほかの3町でも説明会が始まります。とりあえず、わかっているところでは、9月17日に夜7時から、箱根町役場で箱根町の説明会があります。
小田原の説明会ではさらっと流されましたが、事業者のゴミの出し方が箱根町が小田原方式に合わせると合意できるのかが、私は大いに疑問です。

今、小田原市では1日10キロ以上焼却ゴミが出る事業者は有料になっています。しかし、箱根町では、何キロ出そうと、無料なのです。箱根といえば、旅館。大きな旅館はとにかく、小さな旅館にとっては、ごみ処理費がかなりの負担になるはずです。箱根町は現在も市民一人あたりのごみ処理経費が小田原の4倍くらいあります。広域化をすることで、この負担は減るのかどうか。

9月議会では、武松議員がこの広域化について質問をします。どんな質問になるのかなー?
今後もこの問題に引き続き注目していきます。