持ち物がピンク色になるのはセレッソのせいです。'2018

主にセレッソや海外の日本人選手所属チームの試合観戦記です。

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勝手に今のセレッソをコンサルティングしてみました。

2016-08-08 13:00:59 | セレッソ
こんにちは、ご無沙汰しています。

実は私、仕事としてコンサルティングを生業としておりますので、今回は、頼まれてもいないのに勝手に昨日の試合とそのあとのいわゆる残業をコンサルティングしてみたいと思います。
あの残業の場では自分の中でも整理がついておりませんでしたので、後出しじゃんけんとなったことはご容赦いただければ。

さて、順序は逆になりますが、まず昨日の残業について。

あの場における最大の失敗は、

何が決まればハッピーなのですか?

という問いに対する答えをサポーター(コールリーダー含む)も、宮本さんも誰も持っていないかったということです。

まず、サポーター(及びコールリーダー)に関する仮説と考察。

仮説①
サポーターは、「大熊さんを辞めさせます。小菊さんorモリシを3試合代行として使ってみます」と言われたらハッピーに成れたのでしょうか?

きっと違うんじゃないかなと思うのです。
なぜなら、監督を変えて結果が伴う保証はどこにもありませんし、「ポーカーでは勝てないからバカラをやります」と言わせるようなもんですよね?
勝負は水物。42勝0敗のチームは生まれないし、0勝42敗のチームも生まれない。勝ったり負けたり引き分けたりを繰り返す中で、
いかに対策を練って周到な準備を実直にやって、勝つ確率を上げるかということがもっとも昇格への近道であることは誰もがわかってます。
それができていない監督なら変えたらいいでしょう。でも、勝てないから監督経験がほとんどない代行を立てただけで、
残り15勝0敗勝ち点45を積み上げて、勝ち点93、「わーい自動昇格だ!」となる保証は本当にありません。
ということは、この仮説は間違っているということになります。
監督を変えることは、どのチームでもどの場面でもギャンブルなんですよね。やっぱり。

仮説②
サポーターは「大熊監督自身の口から謝罪や反省点が聞けた」という状況が得られたらハッピーに成れたのでしょうか?

これも違いますよね。
仮に大熊さんが出てきて、会見で言っていることと全く同じように、
「沢山のサポーターが来てくれたのに勝てなくて申し訳ない。しかし下を向いている時間はない。直ぐに次の試合がやってくるので、しっかりコンディションを上げて準備して試合に臨みます。」と言ったら、どういう態度を示したのでしょうか。
数百人のサポが一人ひとり、監督に戦術的なアドバイスや選手交代のコツでもアドバイスする気だったのでしょうか?
それか、ただ罵声を浴びせることでもしないと気が済まないというストレスの発散の場が得られたら、ハッピーに成れたのでしょうか。
これも、チームが強くなる、今後いい試合を見せてくれることに繋がる保証はどこにもないと思うのです。
たぶん、これもハッピーになるための仮説としては間違っていると思います。
なお、もし戦術にたけたサッカー眼をお持ちのサポがあの中にいたとしたらごめんなさい。
どうぞ、今日明日舞洲に駆けつけて、大熊監督に直にお話したり戦術アドバイスメモをお渡しください。

さて、この2つの仮説が誤りである以上、サポーター視点でみたあの残業の目的は、
「他の負けが混んでいるチームのサポは居残りやバスを取り囲むことをして、怒りを意思表明する。それによってクラブに対して危機感を煽った。それを真似してみよう!」という既成事実を作ることだけだったように感じます。
その既成事実の当事者となった宮本さんをはじめ、クラブ側が何を汲み取るかは、ある意味クラブ任せなんですよね。
ただ、「思いは伝わった。クラブにもちゃんと伝える」という言質をとったに過ぎず、具体的な何かをコミットさせるには至っていません。

次に、宮本さんはあの場で何が決まればハッピーだったのでしょうか。

仮説③
宮本さんは「お前の顔に免じて許す。文句言ってごめんな!」という言葉がサポーターから聞けたらハッピーだったのでしょうか?
この仮説は立てるだけ無意味。
なぜなら、その程度の憤懣なら出ていくこともなく、オフィシャルにコメントを出せば済む話。

仮説④
宮本さんは「もっと監督に○○って言ってくれよ」というようなアドバイスが得られたらハッピーだったのでしょうか?
これもプロとして違うと思います。気づきに近いことは得られたとしても、それをするならもっと公明正大にアンケートでもとったほうがよく、
なにもあの場に罵詈雑言を浴びに来る必要は全くありませんでした。

仮説⑤
宮本さんは、「お前の説明に納得した。これからも頼むよ!」とサポーターから言われたらハッピーだったのでしょうか?
ふむ。これがもっとも宮本さんの立場なら合点がいく仮説かと思います。

しかし、昨日の宮本さんは、あの場で、「監督交代はしない」「丁寧に準備をして試合に臨んでいる」「今後もやり続ける」「信じてほしい」
という主旨の発言をされました。この発言は、もっとも妥当っぽい仮説⑤の「お前の説明に納得する」という点にフィットしませんよね。
もし、昨日の残業が前のホーム町田戦の後だったとしても、きっと同じ主旨の発言でしたでしょうし、具体的になにか改善して前に進んでいるという実感が伝わらない以上、「お前の説明に納得した」に行きつかないと思われるのです。

以上の仮説とその考察から、双方がハッピーとならなかった要因は、昨日のあの場では、「具体的な改善効果がありそうな対策の見える化」が
得られなかったことにあると結論付けます。

では、そのような対策とはいったいどんなことなんでしょう?
よくあるケースは、数値目標と変化と約束です。
もし、ここ数試合続く試合運びに特にやきもきしているサポーターに、一定の納得させる具体的対策として、こんなのはいかがでしょう。

「9月17日(土)までの、全ての練習を冒頭15分を除き非公開とし、ファンサービスも行いません。9月のファン感イベントは白紙とし、その時間を練習に充てます。
この徹底したストイックさをもった練習を行うという対策で、次節山口戦から32節北九州戦までの5節を3勝2分け以上(勝ち点11以上)の結果を目標とします。
そして、この積み上げをベースに、最後の10試合スパートをかけます。」

舞洲やファン感でサインをもらったり選手に声をかけたいと思っているサポーターには我慢が必要ですが、そもそも来年もJ2だと愛する選手がいなくなることだってあり得ますから。
それに、そうでもして勝ちたいんだという意志がクラブからも強く現れる対策だと思うのです。

これは一例ですが、「あ、クラブも真剣に危機感を持って臨んでるんだ!」ということがもっと伝わる策を打つべきだと思います。いかがでしょうか。

だいぶ長くなっていますので、最後に昨日の試合について。
中盤の3人(ソウザ・蛍・山村)が巧みにポジションを変えながら、ダブルボランチの形を取ったりアンカーの形を取ったりする、
変則4-3-3(変則4-2-3-1)。個人的に前半の試合運びは全く嫌いではありません。
成熟したら一番いい形かもと感じました。
しかし、後半、2-0になって以後、やっぱり交代もピッチの中の意思疎通も含め、勝っているゲームのコントロールが甘い。
相手の交代(カズ投入)でバタバタする、1点取られた後は持ち直せない。追いつかれてから慌てる。
慌てているところを試合後半に逆転される。立ち直り不可能。

たられば大歓迎なら、前半のまま後半も追われ「たら」ということだけです。
もし、メンタル面や共有イメージのことだけを考えるのなら、シーズン序盤にそれはそれでやきもきしたウノ・ゼロの試合をもう一度見返すのが良いでしょう。「なんであの時は勝ち切れたんだっけ?」というヒントがちりばめられているかもしれません。
また、ツイッターにもたくさんあがっていましたが、カズの交代やカズのゴールのシーンで拍手が起きるのはやっぱり変。
横浜サポには悪いけど、レジェンドであっても、もはやベテランではなくロートルと呼ばれてもおかしくない選手。
リスペクトはTPOに合わせて使い分けないと。
サポーターも大反省の1日だったと思います。

長文・駄文失礼いたしました。