日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

イクとセン

2014年03月15日 | 喜怒☆楽
姫野カオルコの「昭和の犬」のイクに惹かれ、
「リアリ・シンデレラ」のセンに辿り着く。

著者が書いた年代は逆となるが(センが先でイクが後)、姫野カオルコを
なんとなく疎んじていた自分に後悔する。姫野が賞を獲ってくれたおかげで
彼女が読めた。

イクとセンに共通してある風情に心惹かれる。ふたりには女の「分からなさ」がない。
不可解としか言いようがない女特有の屈折した感情が見当たらない。

「女」として生き難くはあるだろうけれど、「人」として清澄である。
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